「Signs」制作記#2 アレンジあれこれ
制作記の続きです。
最初にもらったデモの時点で歌と歌詞は8割方完成していたため、私の最初の作業はアレンジを考え、ざっくりトラックを作るところから。
要望いただいたコンセプトは「ファンク」。私が最も得意とするところですね。なるほど、最初のデモもそんな感じの雰囲気。クラヴィネットとベースのうねるグルーヴがかっこいいので、アレンジとしてここはそのまま採用することにしました。
ただし、クラヴィのパラデータはないとのことで、一から打ち込みし直し。クラヴィの打ち込みなんて初めてだよーといろんなサイトを見たりして、なんとかそれっぽいフレーズを作成。
なぜかベースだけはパラデータがあったため、そのままはめ込みます。
ドラムは当初四つ打ちで考えてましたが、なんだかツマラナイ。で、Moombahton (ムーンバートン) のリズムにしてみたらこれがハマった。ドッッタドッタ、ドッッタドッタってやつですね。後ノリ感が強くなってうねりが表現しやすくなりました。
平歌部分の音数の少ないリフはサンプリングです。サビとの対比を明確にしたかったので、極力スカスカにしてやろうと、あんなアレンジに。
Gingerらしさも盛り込んでほしいってことだったので、遠慮なく間奏部分で遊びました。まずストリングスのフレーズのループになるところですね。あれ、あえてループの最後で音を切ってスムーズに繋がないようにしてます。雑にサンプリングを並べたような雰囲気を出したかったんです。
それから、後半の声のカットアップも。あのあたりはもう手癖でどうにでもなる大得意なところ。そこにKobさんのファンキーなベースが乗っかればもう完璧。ここはいかにも俺らしさが出てるパートです。このパートだけ抽出してリミックス作ってもいいかな、なんてことも思ったりして。
ストリングスのぶつ切りパートの直前でスクラッチが入ってますが、あそこはちょっと迷いました。スクラッチって下手するととてつもなくダサくなるので。今回はどっちかというとカットアップ的な使い方にして何とかなった(のか?)。
ま、そんなこんなでデモをちゃちゃっと作成、Bettyさんに聴かせたところ、大層気に入っていただきました。
ここまでは順調だったんですよ、ここまでは… (続く)