2013年極私的ベスト日本語ポップス
今年もやってまいりました極私的ベスト日本語ポップス。
対象はだいたい昨年12月後半から今年の12月前半までです。順位はつけられません。なお、ハロプロは思い入れが強く同列には紹介できないので別記事でまとめます。(去年も同じこと書いておきながら面倒で書かなかったんですけどね…)
今年はあえて絞らず、思いつくままに挙げるのでめっちゃ多いです。とりあえず、下で紹介してる曲もいくつか収録したこのmixでも聴きながらゆっくり読んでみてください。
ではいきましょう。
※amazonで扱いがあるものは画像とタイトルにリンク貼ってあります。
【アイドルシングル部門】
AKB48 / 恋するフォーチュンクッキー
説明不要の大ヒットですが、なんだかんだ言って最高なんですよ。アレンジもメロディも。これがヒットする日本という国は実に素晴らしいと思えてしまうくらい多幸感のある名曲。
キャラメル☆リボン / スタートリボン
SHiNTAさんはハズシがないですね。最高に素晴らしかった1stシングルのファンキーなノリはそのままに、さらにアップデートした感。
Trick8f / Work&Life
SHiNTA仕事をもう一つ。これもまたソウルフルかつファンキーで言うことなし。このクオリティでメジャー流通してないのが全く解せない。
Chu-Z / Chu me now!!
4つ打ちポップの極北。グループの詳細は知らないしそれほど興味もないんですが、次の「a.no.ne」と両曲とも手がけている小田桐ゆうき氏は非常に気になりますね。女子流の「Rock you!」とかも作曲している方のようです。
Chu-Z / a.no.ne
Chu-Zはどちらか一曲にしようと思ったんですが絞れませんでした。それくらいイイキョクってことで。てか、CDは新星堂限定って今の時期にやったら絶対機会損失だと思うけどなー。
リンダIII世 / 未来世紀eZ zoo
いやー、これはまさに衝撃という他ないです。強烈なバイレファンキアイドル。twitter上では知り合いのDJがこぞって騒いでましたよ。
ナト☆カン / やさしいおと
4つ打ちで爽やかな胸キュンメロディ。CANDY GO!GO!とのコラボCDに収録。この人達ってあんま聴いたことなかったんで他曲もチェックしたんですが、1stシングルの「ナントカカントカ」とか和テイストでかなり良かったので買います。
怪傑!トロピカル丸 / チャンスの神様
同じく4つ打ちで爽やかな胸キュンメロディ。最近この手のに弱いな。
Cheeky Parade / Tactics
2013年の前半はDJで一番よくかけた曲かも。なんでこの名曲がシングルのカップリングで、しかもアルバムにも収録されなかったんだろう。
S-Qty / FiVE☆マイスター!!
岡山のロコドルですが、このへんから曲が洗練されてきましたね。サビでのディスコへの展開がヤバい。次作の「Dear Future〜未来のボクへ〜」も同系統のメロでとても良いです。
my♪ラビッツ / トゥルルンテレフォン
S-Qtyの妹分とされる岡山のロコドル。こちらのカップリング曲はCutie Paiのまゆちゃんが作曲。この子たちの持ついい意味での垢抜けなさと可愛らしいBPM速めのテクノポップが妙にマッチしていい感じ。
ライムベリー / we did it
「SUPERMCZTOKYO」のカップリング。クッソファンキー!!クッソファンキー!!否が応にも持ってかれる。今年のシングル全部最高でした。
Negicco / ときめきのヘッドライナー
今年はconnieさん以外の人の作曲が多かったですが、結局connieさんの曲のほうがいいんだよな…。とはいえ、西寺郷太氏作曲のこいつはやっとハマった感があります。DJユースという観点からも、静かなイントロから一気にサビになだれ込む構成で盛り上がること必至。
アップアップガールズ(仮)/ リスペクトーキョー
今年も異常なリリース量でしたね。michitomoエレクトロシリーズの中でも特にアガる1曲。しかしこのあたりから徐々にこの路線は食傷気味になってきたのも事実。来年はどういう展開を見せるんでしょうか。
GALETTe / G
CQC'sの作曲を手がけていた筑田浩志氏がようやく復活!待ってました!(何らか活動してたんでしょうけどこちらの情報網にはひっかからなかったので)。一聴するとカップリングの「neo disco」のほうがファンキーで使いやすいんですが、何回も聴いてると「G」のほうがサビに一癖あって気持ちよくなってくるんですよね。
でんぱ組.inc / 冬へと走りだすお
基本的にがちゃがちゃした速い曲は好みじゃないんですが、ごくたまにこういう大当たりがあるからでんぱは困る。ご存知とは思いますが「くちづけキボンヌ」と同じくかせきさいだぁとヒックスヴィル木暮晋也のタッグ。
乃木坂46 / 制服のマネキン
リリースは2012年12月ですが、去年のベストにはギリギリ入れられなかったので今年ねじ込みます。曲は説明不要ですね。今年の乃木坂は他曲も総じて面白い曲が多かった気がします。
TEMPURA KIDZ / ONE STEP
キレすぎる動きと表情がキモい子供パフォーマンス集団、エレクトロな楽曲は素直に好き。「ストロボ」もいい曲で迷ったんですが、今回は和テイストを入れて少しクセを出した本作のほうをチョイス。
きゃりーぱみゅぱみゅ / にんじゃりばんばん
和テイストといえばこちらを忘れちゃいけない。ふざけたタイトルだけでオールOK。ももクロ初期の「未来へススメ」なんかと相性がいいのでよく繋いで使いましたよ。
PETIT MILADY / 100%サイダーガール
声優枠からも一曲。基本的に声優って声作って歌われるのであんま好きじゃないんですが、これはそこを差し引いてもいい曲だったので紹介。疾走感のあるサビ気持ちいいです。
BiSとDorothy Little Happy / Get you
BiSのエモロック路線は個人的趣味から全く支持できないんですが、こういう形でポップさを全面にだしてくれるとエモさが私好みに変化します。
くりかまき / アナログマガール
ストレートに元気がでるタイプのBPM速め4つ打ちエレクトロ。はじめて聞く人にも親しみやすいのでDJとしては重宝します。
Mスリー / Glory days
フェアリーズの派生ユニット。本体よりあっさり目で聴きやすい。これもアナログマガールと同様の理由でDJ的には使いやすいタイプの曲ですね。
LinQ / Lie
デビュー時の曲の良さが最近ちょっと失われつつあるLinQですが、これは当たりでした。お姉さん組のLinQ Ladyによるprediaみたいな大人エレクトロ。
SRAM / レモンティー
LinQの派生ユニット。めんたいロックをリスペクトするという年寄り大喜びのコンセプト。とにかくサウンドプロダクションが素晴らしい。ちなみにこれはサンハウスのカバーですが、こんな隠喩たっぷりのエロい歌詞を年端もいかない少女に歌わせるという大人の汚れた一面が垣間見えて最高です。
チームしゃちほこ / 愛の地球祭
Aメロの出落ち感が強烈。ここのインパクト強すぎてサビがあんまり思い出せないなんて曲ほかに聞いたことないですわ。しかも大御所コモリタミノル氏の手によるものだなんて。ちなみに、名古屋・会場限定盤のカップリング「OEOEO」はディスコファンクでベースがかなりエグくてかっこいいのでがんばって入手しましょう。
バクステ外神田一丁目 / バイトファイター
最近やたら元気ありますね。曲もその感じをうまくとらえてて勢いがあります。かなり耳に残るし。11月にでた「Oh my destiny」もディスコっぽくてかなりいいんですがサビの強さからこちらを選出。
【アイドルアルバム部門】
せのしすたぁ / I'm sick!!!
一部の好事家の間ではかなり話題になってましたが、いきなりのアルバムドロップ。とにかくどの曲もメロディが素晴らしい。アレンジやサウンドプロダクションはもっと洗練させることができると思いますが、逆に今くらいのほうがロコドルとしてのポジションやら雰囲気やらとちょうどバランスが取れてるような気もします。まあ、プロのアレンジャーがついたらどうなるかって興味はあるんですけどね。ちなみに自分も勝手にremix作ってるのでよかったら聴いてみてください。→こちら
Perfume / LEVEL3
「だいじょばない」における執拗なサビのリフレイン。なのにあそこまで飽きさせないアレンジの才能はさすが。また、長尺の「PartyMaker」で見せた挑戦的な構成とJeffMillsリスペクツのハードテクノなリフも素晴らしい。ここで90sテクノから引用するかね。わかりやすいEDMにただ迎合はせずシニカルな視点を保ちながらこのクオリティのアルバムを放てるヤスタカ氏に脱帽。
クルミクロニクル / クルミクロニクル
EDMを取り入れたアイドルポップも珍しくなくなりましたが、曲としての完成度が高いのは数えるほどだった気がします。その意味でここまで粒ぞろいの曲をアルバムとしてまとめてきたのはすごい。惜しむらくはミックス/マスタリングの甘さか。ちょっと音抜けが悪い。
星野みちる / 星がみちる
何も言うことないです。全曲素晴らしすぎて、ただ「聴け」としか申し上げられません。
ももいろクローバー / 入口のない出口
ももクロインディーズ時代のベスト。今の彼女たちが悪いとは言いませんが、いかんせん巨大化しすぎてしまい運営含めてごちゃごちゃ四苦八苦しているのが透けて見えるんですよね。その点で、この音源集で聴ける初々しさや勢いは貴重だしこの時期ならでは。ちなみに最新シングル「GOUNN」のカップリング「いつか君が」はこの頃の雰囲気が戻ってきたようなストレート美メロポップです。
【非アイドル部門】
miwa / ミラクル
爽やかすぎて俺みたいな腐った大人がまともに聴いたら溶けてしまうんじゃないかってくらいの素敵な夏ソング。ほんのり効いたサンバ風味も◎。
Serena / CHANGE!!
コモリタミノル氏によるポップファンクチューン。前作「ピンクの弾丸」は松井寛でこれも相当良かったんですが、その路線を崩さずここまでの曲をドロップできるのはさすが大御所。
北乃きい / CHASE THE SUN
女優としての活動のほうが目立ってますが、実は歌手としても結構いい曲を残してるんですよ。ディスコ好きならぜひ聴いてみてください。
剛力彩芽 / 友達より大切な人
PV込みで異常なほどランチパックっぽいなあと思ってたら本当にランチパックのCMソングでした。この娘、ダンスもかなり踊れるんですな。大したもんだ。
さよならポニーテール / ヘイ!!にゃん♡
2ndフルアルバム「青春ファンタジア」からの1曲。ナイスディスコ。匿名性の高いユニットなので作曲者もよくわからないんですが、相当の手だれが作ってるんじゃないかなー、という感じはあります。
FAT CAT / 片思いテレパシー
韓国人なんですが、これまでのK-POPとは全く違うアプローチ。きゃりぱみゅ系のファッションアイコンを狙ってるみたいですね。本作はシングル「Make Up」のカップリングで、胸キュンメロディが非常に気持いいです。
AFTERSCHOOL / Heaven
大沢伸一によるK-POP。CHICの「Good Times」っぽいサビがクソかっこいい。このくらいのミッドテンポのファンクは腰に来ますね。
T-ARA / NUMBER NINE (Japanese ver.)
もうひとつK-POP。リフにおけるシンセのシンプルでプリミティブな感じがクラブっぽさを演出。サビでは泣きのメロ。派手なEDMにも飽きてきたのでこのくらいのプロダクションはちょうど気持ちいいですね。
コスメティック・サイレン / 星屑スキャット
新宿2丁目系ということで色物扱いされがちなんでしょうが、歌もコーラスワークもめちゃめちゃうまいし、曲も中塚武ということで文句なしのフィリー歌謡。
土岐麻子 / TOKYO DRIVE
3年ぶりのフルアルバム「HEARTBREAKIN’」から。さすがの貫禄というか、シティポップの女王ですねこの人は。昨今のアーバン流行りには若干辟易してるんですが、この人は別格。かっこよすぎでしょ。
というわけで、いかがでしたか。気が向いたらハロプロ編も書きます!