再入院記2
#5日目 火曜日
6時に起床し、携帯をいじり、朝食を食べて、少し仕事をして、ネットをしたりしてたら夜。あれ?もう夜?ネットをやっていれば時間などあっという間に過ぎていく。その上、二回目の入院ともなれば、物珍しさもなくなり感性も鈍る。
そんな特筆すべきことが本当にない一日だった。あ、そういえば口内炎になったわ。
#6日目 水曜日
今日はツレが来る。ツレ自身もこの病院で診察があるのだ。正午近くに、外来のある階下に降りると、患者はまばらで、遠くからでも簡単に彼女の姿を見つけることができた。
診察待ちの間おしゃべりをし、診察終了後、一緒に病棟へ移動して病室を謁見。そういえば今回の入院で見舞いらしい見舞いはこれだけだった。携帯やネットで繋がりを保てていたから特に寂しさを感じなかったということもある。逆に人と直接会うという行為は、それなりの緊張と疲労を伴うものだ。だから、今回見舞いの申し出に関しては全て気持ちだけをいただいたのだった。
その後、彼女を送るついでに病院外へ抜け出す。本来無断外出は禁じられているが、規則破りをする小さな背徳感を味わいたかったのだ。しかし、久しぶりに直接見た空はグレーで、今にも雨が落ちてきそうだった。道路のアスファルトの上はガタガタして脱気の機械とそれを乗せたカートが壊れるんじゃないかと気を揉んだ。小さな遊び心は、すぐに大人の理性に上書きされた。
それでも、コンビニへたどりつくと、病院の売店では手に入らないお菓子が簡単に心を躍らせた。調子に乗って買いこんだお菓子を食いすぎて、夕食を食いきれないかと思ったが案外胃に収まるものだ。別腹別腹。
#7日目 木曜日
午前にレントゲンを撮り経過が順調だったため、夕方に脱気を止める措置を行う。ここで1日様子を見て肺が縮まなければ穴は塞がっているということになる。ちなみに脱気の機械はこんなのです。
このチューブが、↓こんなふうに俺と接続されているのです。(skypeのキャプチャなので画像が粗い…)
この日、これ以外はまったく記憶にございません。ネットと少々の仕事以外は何もしてない気がする。
再入院記5
少し間が空きましたがラストです。ていうか、実はですね、これ書いてるの病室なんですよ。そう再再発!3度目の入院ですわ。あほくさあほくさ。というわけで、前回の入院記などモチベーションが全く上がらないので、正直ひどいです。
#8日目 金曜日
この日のトピックは抜管につきる。ばっかん。前回書いたとおり、この措置は麻酔なしなのもので、いい大人が涙を流すほど痛いのである。このため、事前に看護婦さんへ麻酔をしてくれと頼むも「うーん、麻酔でもちくっとするし、結局痛いのは同じでしょ?」と一蹴。いや、まあそうですけど…となぜ引き下がるんだ俺!いくじなし!
そんなわけで、今回も結局麻酔なし。ええ痛かったですよ。それはもう。うっすら涙を浮かべた33歳のおっさんがベッドで呆然と横になってる姿を想像してみてください。まるでレイプされた後のようだわ…。ただ、救いとしては、この痛みってわりとすぐ引くタイプなんですよね。5分もすれば楽になる。
身軽になった後は気分も明るく、隣のE君と談笑したりして過ごしました。
#9日目 土曜日
いよいよ退院の日だ。朝8時ごろにレントゲン。問題がなかったため、晴れて退院許可をもらう。会計が11時過ぎになることは前回の経験から分かっていたので、しばしE君と談笑。そうそう、E君も同じく本日退院なのだ。この入院中、彼の存在は心強かった。近い世代の人間が同じ病気でとなりにいるというだけで、ずいぶんと勇気づけられるものだ。もう会うこともないだろうが、この場を借りてお礼を言いたい。いろいろありがとうございました。
そんなわけで、会計を済まし、荷物のチェック、看護婦さんから「もう来るなよ!」と送り出され外の世界へ!なんてすがすがしいんだろう。やはり退院の瞬間というのは格別の気分だ。
その後、どうしてもラーメンが食いたかったので、少し歩いてラーメン屋へ行きましたとさ。ケーキは不思議とそれほど食いたいと思わなかったな。
終わり…じゃなくて、再々入院記に続く…orz