久々のリリース!
やあやあ皆様お久しぶりでございます。
ここ最近の私はと言えば、毎日仕事つまんねえなあと思い、日本酒関係での独立を目論みつつも、持ち前の行動力の無さで何も進展せずズルズルと日々を過ごしていく中、コロナ禍とかいう大変なパラダイムシフトに直面し、なんやかや家にいる時間が増えたので変に創作意欲が増している今日この頃です。
で、まあ近況はどうでもいいんですが、暇をもてあましてるうちにGinger does'em allとして4年ぶりに作品ができちゃったので告知したいなと。
Summer Halation | Ginger does'em all
5曲入りのEPです。
各曲、あんまり深く考えて作ったわけではないんですが、やっぱりルーツ的に自分の好きなジャンルであるジャズファンクであったりダブであったりと、そのへんのブラックミュージックをやりたいように詰め込んだ結果、こういう音になりました。
なんだろ、変に肩に力が入ってない分、やりたいことが素直に表現できた感はありますね。
ちなみに、タイトルはハロプロのココナッツ娘。の曲とは無関係です。偶然です。たまたまです。どっちかというと何となくジャケ作ってて、あ、これハレーションぽいなと思ってつけたタイトルが先達の曲名に似てしまっただけです。許してください。ココナッツ娘。はDance&Chanceが最高だと思ってます。
日本酒系ブログやってます
お久しぶりです。
日本酒関係の記事がごっそり消えているのを見て心配する声も聞こえてきましたが、実は一年ほど前から別ブログを立ち上げて、そちらに注力をしています。
軌道に乗るまでは黙っていようと思ってましたが、もうそろそろいいかなと。まあ、1年たった今も大してアクセスはないんですが。
内容としては日本酒のペアリング探求をテーマにしているのですが、普通に和食を扱っても面白くないので、洋食やエスニックなどおよそ日本酒と一緒に食すとは思えないものを題材にしてます。
ご興味がありましたら見てやってください。
2018アイドルファンク ベスト
もう1月も終わろうとしてますが、2018年リリースで良かった曲をずらずらっと書いておこうかなと。というのもですね、他人のまとめを何気なく見てて、ああ、そうだこれがあった、これもあったって。要は忘れちゃってるんですね。
DJやってたときは毎日のように選曲とかしてたから覚えてられたんですが、やめてからはダメですね。もったいないので備忘録ということで。順位は特にありません。思いついた順。
■アイドル全般
スタンダードですごくまとまってて質が高い曲。
最初の頃はメロディが洗練されてなくて好みじゃなかったけど、だいぶ良くなった(上から目線)。
やけにクオリティ高い。
イントロで名曲確定シティポップ。
2013年っぽさ。
サビの「ミッドナ~イ」のメロディがちょっと変で癖になる。
筑田先生変わらずファンク路線でがんばってるなあ。
K-POPっぽさもありつつ、48グループの中ではちょっと異質なダンスポップでは?
BESTIEM『Hanky Panky Funky Punky ! feat. MIRI』
普通にラップかっこいい。
ファンキー度強めのシティポップ。トラックおしゃれ。
明るくていいですね。ラップのスキルとかどうでもいい。
SSWなのでアイドル枠に入れるのは微妙だけど、とりあえず三味線ディスコ最高ってことで。
作曲のHercelot氏は一応同じ界隈にいたということで陰ながら応援の意味も込めて。しかしまあ良曲だらけですね、このグループは。
なんという露骨なK-POP路線。いや、おもしろいからいいんだけど。
番外:
Gt.津野米咲と共に看板背負ってたVo.佐藤千明が脱退。元アイルネの石野が新Vo.として新たに迎えられて初めてのシングル。この経緯を知った上で聞くと激しくエモい。
■ハロプロ
林田健司!!完璧。文句なしのアイドルディスコ。
これも同じくK-POP。楽しい。
ファンクじゃないけど80年代後半くらいのセツナ系歌謡の匂いが素晴らしい。
KINDAI GIRLS 『Free Your Imagination!』
もろにつんく節炸裂。わかんないけどなんか泣ける。
復活おめでとうございます。お元気そうで何より。
こんな感じで。2017年より良い曲多かったんじゃないかと。ハロプロは'18が元気なくてやや低調だったかな。
あ、ちなみに日本酒のレビューはちょっと考えがあって別でやることにしました。まあ、詳細はそのうち。
電子レンジ燗
ずいぶん前ですが、とある純米酒をなんとなくレンジ燗してみたんですよ。温度はぬる燗くらいまで。そしたらこれがびっくりするくらいダメで。アタックはピリピリして苦味が増し、旨みはむしろ後退して痩せてしまった印象。なんだこれは。そこで、湯煎でも同じ温度に燗つけして比べてみたところ、こっちはすごく美味しい。燗ならではの良い変化を得られる。最初は気のせいかとも思ったが、少し時間を空けてからもう一度比べても同じ結果だったから間違いない。
別の酒でレンジ燗したときはそこまで悪い印象はなかったんだけど、もしかしたら今回の酒が雄町なのでもともと苦味とか雑味のようなものは持っていて、それを他の要素でうまくマスキングしたり調和をとったりしていたものが、どういう理屈かわからないがレンジのせいでバランスが崩れて表出したのかもしれない。
そういえば以前、居酒屋の店員さんが燗のつけ方ひとつで全く違う酒になるって話してたな。影響を及ぼす要素はいろいろ考えられるが、レンジ燗の場合は温度が急激に上がりすぎるので、それが悪影響を及ぼしたのだろうか。もしかすると、酒によっては逆にレンジのほうが美味しくなるものもあったりしして。
お燗する酒にもよると思うし湯煎しかダメ!とまで言うつもりはないが、やはり傾向としてレンジは味が落ちる気がする。暇な人はどのくらい差があるものか、一度比較してみてほしい。
2017年のベストオブ日本酒
2017年ベストオブ日本のガールズポップ
正直、DJやってた以前ほど熱心に追ってないんだけど、それでもまあこれだけ良作がありました。
REBORN / 門脇麦
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』門脇麦が山下達郎の「REBORN」を熱唱!
山下達郎よる死生観をバラードにのせた名曲。門脇麦が非常に味わいのある歌を聞かせてくれる。とにかく沁みる。
CHAI / N.E.O.
CHAI『N.E.O.』Official Music Video
異端ではあるが非常にポップでファンキー。
柴田聡子 / 後悔
何とも言えず癖になる風貌とメロディ。
王道ポップながら、もう良すぎて泣いちゃうレベル。
つりビット / Get ready Get a chance
【公式】つりビット『Get ready Get a chance』MV Full ver.
元気いっぱいファンクポップ。このグループの楽曲はいつでも質が高い。
― 次点 ―
次点は重くなるのでリンクと一言コメントのみで。
SHE IS SUMMER / 出会ってから付き合うまでのあの感じ
https://www.youtube.com/watch?v=volkGN9_Jts
この曲だけじゃなく二枚目のEP「Swimming in the Love」と1stフルアルバム「WATER」はどちらも捨て曲なしのダンサブル名盤。
モーニング娘。’17 / ジェラシージェラシー
https://www.youtube.com/watch?v=XdV88f-OxCA
娘。のファンク系楽曲は鉄板。
MilkShake / DEJIMAらぷそでぃ
https://www.youtube.com/watch?v=di84mfKMMC8
地方ファンク。
桜エビ〜ず / わたしロマンス
https://www.youtube.com/watch?v=NE54h_xoeAk
矢野博康氏による アッパーチューン。 Negicco「トリプル!Wonderland」を彷彿とさせる。
Perfume / Everyday
https://www.youtube.com/watch?v=W1KavgHS9Y0
今後ますます増えるであろうトロピカルハウスマナー。
アイドルネッサンス / 交感ノート
https://www.youtube.com/watch?v=cS7NIpdhrpw
アイルネ初のオリジナルソング。BBB小出氏らしいやや癖のあるメロディ。
リリカルネッサンス / The Cut
https://www.youtube.com/watch?v=FzU3dcHXlEw
絶妙なカバー選曲。
https://www.youtube.com/watch?v=T6XXILLjAMg
connieさんらしさ全開のエバーグリーン。
MAONATSU / ハッピーモンスター
https://www.youtube.com/watch?v=1FOPSb9W9e0
あからさまなPerfumeフォロワーだが嫌いになれない。
吉木悠佳 / Daybreak
https://www.youtube.com/watch?v=3cdvKw5dctA
跳ね系良質メロウ。
吉木悠佳 / 夢で逢えるから
https://www.youtube.com/watch?v=nE-adQe2Ztc
シカゴのSaturday in the parkオマージュ?
J☆Dee’Z / Fun Time Funk!!!
https://www.youtube.com/watch?v=9VeNsadirqk
Wild Cherry系王道ディスコファンク。
MELLOW MELLOW / ガールズアワー
https://www.youtube.com/watch?v=cUwRiPwujGQ
驚きはないが質が高い。
Fullfull☆Pocket / カンフー乙女
https://www.youtube.com/watch?v=U5McrU6VNd4
中華ディスコ。
Cheeky Parade / MightyGirl
https://www.youtube.com/watch?v=abWAWhfp5uU
E-girlsっぽさ。
WHY@DOLL / 恋なのかな?
https://www.youtube.com/watch?v=ZZTYzWWPz8A
90sオマージュには定評のあるONIGAWARA竹内氏によるダンスチューン。
CHAI「N.E.O.」に見るコンプレックスの二重構造
CHAI『N.E.O.』Official Music Video
一見、美醜という基準ではなく個性をもっと認めて「みんな違ってみんないい」という価値観を持とうよ!と言っているように思える。いわゆる多様性、ダイバーシティだ。しかし、何かのインタビューでぽろっと放たれた「私らって中の下だし、いや下の下かな」という言葉。これは何を意味するのか。
彼女たちは美醜のヒエラルキーを否定しているように見えて、実はそのステージから降りていないのだ。本質的に美醜で評価される社会自体を否定するのであれば自分たちをランク付けしたりしない。中の下とランク付けする(あとから謙遜して下の下と言い換えはしたが)ということは、そのヒエラルキーにどっぷり浸かっていると自ら認めていることになる。
本当に個性を尊重するのであれば、美人であろうがブサイクであろうが同じように社会のあり方を糾弾するはずである。失礼な言い方だが、もし彼女らが既存の美醜の価値観において「美」の側、つまり顔の良さをもてはやされるような存在であったなら、そこで満足してしまいこの曲は生まれなかっただろう。この曲だけでなくアルバム「PINK」の随所で現れるルックスに対する劣等感。彼女らがこれまでの人生でそれによって悩み、苦しみ、傷ついてきたことは容易に想像できる。
ルックスの劣等感を克服する方法はいくつかある。整形して世間の評価を得る、まったく気にしないマインドを育てる、社会のありよう自体を変えようとする、各自の個性を尊重するなど。正直に言って最後の「個性を尊重する」なんてのは、表現としてはもっとも陳腐でつまらない。残念ながら「N.E.O」において彼女らはそれを選んだようにも思える。しかし、そこに至る出自はそんなに素直なものじゃなく、明らかに歪んでいる。「私はブスじゃない!むしろカワイイんだ!お前らもそう思え!私を褒めろ!」そんな厚かましささえ感じる思いがくすぶっているのである。
「NEOカワイイ」とは「カワイイ」の価値観の再定義に他ならない。今までは大きな目が、高い鼻が、細い脚が「カワイイ」だったが、これからはその逆こそが「カワイイ」のだ。「NEO」と言ってしまっている以上、これまでの価値観も肯定して全てを認めることにはならない。全ての個性を尊重するのではなく、あくまで既成の価値基準をひっくり返して、自分がヒエラルキーの上位に立とうとしているのである。そこからは世間的に美人と言われてきた人間に対する怨讐さえ感じられる。
これはコンプレックスまみれの人間が陥りがちな論理のすり替えだが、恐らく本人たちもそこに気付いてはいない。個性や多様性の尊重を謳っているのは本心からだろう。しかし、根底にあるのはやはり劣等感であり、自己肯定感の低さである。自分に自信がない、認めてほしい、カワイイって言ってほしい。だけど、自分たちなんかがそんなことを言ったら図々しいって思われて嫌われるかもしれないから、私たちも含めた全ての人間が認められるような理屈を見つけよう。そんな論理展開が無意識のうちに行われたのではないだろうか。
彼女らはこの主張をリスナーに向けているようで、自分たちに向けている。「みんな違ってみんないい」と自分たちに言い聞かせることで居場所を得ようとしている。でも、人間なんてだいたい何らかの劣等感に悩み、なんとか折り合いをつけながら生きている。個性を尊重すべし、なんてことは言われなくても分かってる。それを他人に教唆するなんてのはおこがましい。だけど自分を守るためにそう言わずにはいられない。結局、褒めて欲しいのは自分であって、他人はそのオマケにすぎない。
そうだとすれば彼女らは実に青臭い。若い。だがそこがいいのだ。一見明るくあっけらかんとした佇まいの裏から透けて見えるコンプレックスに対する叫び。まるでブルースだ。いや、パンクか?とにかくそれがCSSやESGを彷彿とさせる粗くファンキーな演奏に乗る。なんだかんだ言っても、この攻撃的でノー・ウェイブ的なサウンドこそ、彼女らが羊の皮をかぶった狼である証左だ。リスナーはこの音から、その歪んだ主張の裏側を感覚的に嗅ぎ取って、共感するのである。