今年のイベント総ざらえ

今年は過去最高にたくさんイベントやりました。総計16回!これまでは年に3-4回程度だったことを考えると、すごいことです。maltineから2作品をリリースさせてもらったことが契機になってるのは間違いないですね。twitterのフォロワーも急激に増えたし。

ま、そんなわけで、ひとつひとつのイベントを持参したお菓子とともに振り返ってみたいと思います。


2/12 世田谷BOUNCE@下北沢MORE[LIVE][マカロン・フランボワーズ]
Okadadaと事前に飲んだのが楽しくて、そのままの勢いで泥酔プレイ。ほとんど自分の内容覚えてないや。この日会った人のこともあんま覚えてない。この日のマカロンはうまくできた記憶があります。

2/14 BORDERS@鶯谷What's up[LIVE][ミニチョコシュー]
普通に盛り上がりました。バレンタインデーということもあり、チョコをたくさんいただきました。俺が持参したチョコシューは正直イマイチ。P125っていうヴァローナの新製品を使ったんだけど、これがマズくて。

3/13 新宿 DE NITE@新宿ドゥースラー[LIVE][キャラメルフィナンシェ]
まわりはレゲエ系が多かった中で一人エレクトロハウス的な音で浮いちゃったかな?でもそれなりに盛り上がったのでよしとしよう。お菓子は前回に続いてイマイチ。油っぽくて。やはり付け焼刃のオリジナルレシピはだめだな。ちゃんと試作を繰り返さないと。

5/29 FLASH DANCE 2010 Spring@青山 蜂[LIVE][マカロン・フランボワーズ]
前回の反省を込めて、作り慣れたマカロンを。ライブの方では歌謡曲との融合に挑戦し始めますが、粗い。そんなことより、俺のプレイ中にトーニャハーディング氏による伝説のiPad落下事件が起こったので全部もってかれました。

6/5 歌謡ちゃんねる@渋谷 Lazy Workers Bar[DJ]
ここが歌謡曲DJとしてのスタート地点。80sのハイエナジー系をがっつりかけさせてもらいました。(ほぼ)初めての人前でのDJにもかかわらず、それほど緊張もせず楽しくプレイすることができました。やっぱ小さいハコのほうがリラックスしていいわ。お菓子は持っていかなかったっけ?

6/26 recorder vol.1@阿佐ヶ谷 Gamuso[LIVE][カヌレ]
フード!フード!フード!出演者のほとんどが料理好きでフードを持ち寄るという素敵なイベント。別にそれがコンセプトじゃないんだけど自然とそうなったっぽいね。この日のカヌレはうまく焼けました。まあカヌレはあんまり失敗しないんだけど。ライブの方は特別なことはあまりせず、リラックスした感じでまずまず力を発揮できたと思います。

7/23 Masturbation@秋葉原MOGRA[LIVE]
初めてのMOGRA。今年最も元気のあったクラブじゃないかと思いますが、そこでプレイできたことは嬉しい限り。今年は頻繁にブースに立ってきたおかげで、緊張感も少なく、だいぶこなれてきましたね。後半の歌謡ドラムンメタルはご愛嬌。お菓子は多分持参せず。この日の音源はこちら

8/7 グルービー和物サミット@吉祥寺FUNKSTEP[DJ]
踊れる80s歌謡をがんがんかけました。歌謡曲DJ二回目ですが、下手なりにだいぶこなれてきたのではないかと。まあustで何回もやってますからね。いずれにせよ楽しかったです。このあたりで完全にDJの楽しさにハマってしまった感あり。この日もお菓子はなし。

8/28 歌謡ちゃんねる@渋谷 Lazy Workers Bar[DJ][バルサミコのパウンド]
6月に続き二度目のお呼ばれ。いい意味で小さいイベントなのでアットホームな感じで、とてもリラックスしてできる環境。80sから最近のアイドル物まで縦横無尽にやりたい放題やらせていただきました。お菓子はピエールエルメのレシピより。大変好評でした。

9/13 ピュアイビザ@秋葉原MOGRA[DJ][マカロン・フレーズ]
二回目のMOGRA。マカロンをもっていくと約束してしまったので頑張ったのですが、完全なるスランプで結局満足できるものはできず。暗澹たる気持ちでガリガリしたマカロンを配りました。もうまともなマカロンを作れる気がしない。音の方はハウスっぽいJ-POPを中心に。ちょっと緊張感あって今ひとつだった気もしますが、お客さんの盛り上がりに助けられた感があります。

10/23 BORDERS@鶯谷What'sUp[DJ][シュークリーム]
DJは非常に調子が良く、バシバシつなぎが決まってテンションも最高潮のところで主催者が泥酔してドラムセットを破壊しはじめ、お店の判断で中途打ち切りという絶対に忘れられないしょっぱい一夜。まあそんなこともあります。シュークリームは水分吸ってふんわりさせるタイプを。久しぶりだったせいか生地を失敗しまくり、何度も焼き直したので鳥の餌が大量にできました。

10/31 Twit And Shout7@中野heavysick ZERO[DJ][シュークリーム]
初めてのDJミキサーに慣れず、あんまり調子はよくなかった。最後までミキサーが気になって気分的に乗れなかったので悔いが残ります。今後はtraktor内のミキサーを使うことにします。外部ミキサーは機種によっていろいろクセがあって、それを考えただけで緊張しちゃうもの。お菓子は前回に引き続きシュークリーム。せっかく苦労して生地の感覚取り戻したのに、また忘れたらもったいないから。で、ちょっと欲出して前回よりおいしくしようとクリームにほんの少しラムを混ぜましたが、入れなきゃよかった。

11/7 recorder vol.4@西麻布BULLET'S[DJ][バルサミコのパウンド]
いいイベントだったなー。ハコも広くて靴脱いで絨毯敷き、でかいベッドやソファーでくつろげて最高。惜しむらくは西麻布のアクセスのしづらさか。お菓子はリクエストもらったので再びバルサミコのパウンド。音の方ではライブとDJの融合をはかるべく、DJにもabletonLiveを使用。しかし、いつものライブで使う短いループとは異なり、DJで使う1曲単位のファイルを何十曲もロードしておくのは僕のPCスペックでは無理があったようで、起ち上がらないわノイズは乗るわ動作は重いわ固まるわで最悪。それでも出番前には奇跡的に安定したのですが、肝心のプレイのほうは今ひとつ冴えが見られず。ループをアドリブで曲に重ねるってのを想定してたんですが、やっぱ無理ですわ。ここでライブとDJの融合の試みは完全に諦めモードになりました。

12/11 NICE TIME@新宿ドゥースラー[LIVE][フルーツロール]
2回目のハコで、しかも主催やハコのオーナー、他の出演DJともtwitterで仲良くさせてもらってたので非常にやりやすい環境でした。やはり緊張しないコツとして、その場にいる人とどれだけ仲良くなれるか、ってのは重要ですね。プレイの方はリクエストをいただいてダブセットでのライブを。初の試みながら、やってることは根本的にいつものライブと同じなので、まあまあ良くできました。後日upした音源も好評で嬉しい限り。(→こちら)お菓子は作り慣れたフルーツロールを。喜んでもらえたようで何よりです。

12/18 今夜もSHIT PARADE!@鶯谷what's up[DJ][クランベリーのフィナンシェ]
悪夢の一夜から2ヶ月、再び性地鶯谷にカムバック。慣れたハコ、慣れた客ということで非常に楽。これまでかけたくてもかけられなかった、小洒落たシティポップスをかけるつもりでしたが蓋を開けてみれば後半からは我慢できずいつものバカっぽいダンス系に。でもお客さんの反応をみて決めたことなので良しとしよう。お菓子はピエール・エルメのレシピよりクランベリーのフィナンシェを。いやー、この人のレシピはすごいですわ。そこそこよく焼けましたが改善点がいくつかあるので、近々もう一度作ります。

12/23 スーパー音密同心〜2010年12月の条〜@渋谷NOSTYLE[DJ][ブッシュドノエル*2]
過去二回呼ばれてる歌謡ちゃんねるとタイトルが違うだけで同じ面々なので気は楽。前回、かけたくてもあんまりかけられなかったシティポップスからの流れを作ることができました。上げるばかりでなく最後の曲でガクっと落とす繋ぎができたのは、ひとつの成長といえるかと。まだまだ下手だけど、毎回得るものがあるのは幸せなこと。お菓子はオリジナルレシピのため、味はもうひとつ物足りない。ま、ちやほやされたからいいか。

風営法の風刺

Hoo!Ei!Ho! - BPM PRESIDENTS featuring TINNIE PUNX

先日、風営法に関する記事を書きましたが、この問題は80年代から厳然として存在していたわけで87年に近田春夫が思いっきり正面からラップにしてました。恥ずかしながらヒップホップには疎いので知らなかったんですが、結構定番みたいですね。細かい話は抜きにして、素直にクラブやディスコを楽しみたい人間の気持ちを代弁してくれてると思います。普通にトラックもかっこいい。

この曲の背景はwikipediaに詳しいのでそちらを

今年は残り3つ

#12/11 NICE TIME@新宿ドゥースラー
ライブ形式では今年ラスト。しかも最初で最後のダブセットで挑みます。現在順調に準備も進み、なかなか面白いものができそうなのでぜひ。僕の出番は0:40ごろの予定。他の出演者も豪華で間違いないと思われます。

# 12/18 イベント名未定@鶯谷what's up
前回の出演者がドラムセットを破壊し出禁になるというハプニングから、2ヶ月…もうここではやらないのかと思いきや懲りずにやらせてもらえることになりました。今回はシティポップスを好きなようにかけていこうと思います。なかなか緩くシティポップスをかけられる機会がなくて一度やってみたかったのよね。これはこれで楽しみであります。

# 12/23 イベント名未定@渋谷NOSTYLE
こちらは詳細未定ですが、いつものアゲていく感じのJ-POPで行きましょうか。今年最後なので。

クラブの営業と風営法の現状

大阪のクラブが摘発されたニュースを読んで、そういえば、クラブ文化に片足突っ込んでる割にこのへんに関する法的な知識が皆無であることに気づき、ちょっと調べてみました。

そもそも、飲食店で客がダンスして何がいけないのか?って思いますよね。

まず、基礎知識として「風営法上、客にダンスをさせるためにはそれなりの認可が必要」ということがあるそうなんです。

で、風営法上で風俗営業性風俗とは別)とされるお店は営業形態によって1号〜8号に分類されます。「客にダンスをさせる」という行為は1号営業*1、3号営業*2、4号営業*3のみで許可されていますが、いずれも構造的要件としてダンスフロア面積が66㎡以上必要だそうで。この時点で"小箱"といわれる多くのクラブは弾かれてしまいますね。これをクリアして申請を出すとなると分類上は3号営業に当てはまり、いわゆる"大箱" "ディスコ"ということになります。(※法的な分類等について詳しくはこちらを。定義に昭和の臭いが…)

しかし、3号営業の場合、営業時間は0時もしくは条例によっては1時まで(実質的にはそこからプラス1時間くらいまで容認されているようですが)という制約があります。これに対して、それ以外のクラブは風俗営業としてではなく「深夜酒類提供飲食店」として申請することになり、この場合は0時以降も営業が可能です。

そして、問題の「深夜酒類提供飲食店」でのダンスですが、法的にはあくまで店側が客に提供する遊興が問題になるらしいのです。実際、毎夜のようにイベントが開催されていますが、あれはイベントのオーガナイザー(主催者)が提供者であって、店は場所を貸してるだけ、だから責任はありませんよーというグレーな解釈のもとに営業しているのが実情のようです。

ちなみに時々摘発をうけるクラブは、度々行政や警察から指導を受けていても無視していたとか、飲食店としての申請なのに明らかに飲食店としての体裁がないとか、反対にお立ち台などを設置して明らかにディスコとみなされる営業をしてたとか、その他目につくような派手なことをしていたというケースが比較的多いようですが、最近は小さいところも割と目をつけられて指導の対象になってきているようです。

いずれにしても法が古いことは否めませんし、クラブ文化をもっと発展させるために規制を緩くして欲しいという思いもありますが、一方で場合によっては近隣住民などへの悪影響なども確かにあるわけで、僕らが今すぐどうこう出来るわけじゃないですが、クラブで遊ぶときはこのへんの知識をもって、ちょっとだけ考えてみることがあってもいいのかな、と思いました。

*1:1号営業=キャバレーその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客の接待をして客に飲食させる営業

*2:3号営業=ナイトクラブその他設備を設けて客にダンスをさせ、かつ、客に飲食させる営業

*3:4号営業=ダンスホール、その他設備を設けて客にダンスをさせる営業

それでも痩せない人

ダイエットの基本概念については先日のエントリでお伝えしたとおりですが、いかがでしょうか。正直、カロリー計算とか面倒だし、筋トレもキツいから続かない、やらない人も多いでしょうね。でもそんなのは俺が知ったことじゃないです。あの基本を踏まえてどう工夫して自分のダイエットに活かしていくかは各位で考えてください。

さて、早速カロリー制限と筋トレを始めてみたものの、ほとんど変わらないじゃないか!という人もいると思います。考えられる原因はいくつかありますので、順にお話していきましょう。

1)始めて1週間、体重も体脂肪率も変わらないケース
まず、開始後1週間経ってもあまり変化が見られない場合。これは結論からいうと「もうちょっと待て。焦るな。」ってことで。基本的に人間の体というのは変化を嫌うと言われており、現状を維持しようとします。つまり、多少の運動やカロリーの増減では大した変化は起こらないです。これは誰しも実感としてあると思います。それに重ねて、カロリー制限をすると逆に体は飢餓に備えてなんとか痩せないようにする機序が働きます。

でも、この場合は、一定期間を経ると体も変化を受け入れるようになって徐々に脂肪が落ちていきますので安心してください。この期間に関しては個人差も大きいですが、個人的な経験からすると、だいたい10日目くらいからエンジンがかかってくる感じですかね。なお、普段運動をあまりしない方はもっと早いと思います。

2)すでに痩せているケース
次に、1週間どころか1ヶ月も2ヶ月もカロリー制限や運動を続けてるのに、全然変化がない!という人。その場合は「すでに痩せる必要がないくらい痩せている」もしくは、「基礎代謝量を見誤っている」「省エネ体質になってしまっている」という3つが考えられます。

まず1つ目ですが、体脂肪率でいえば男性は15%、女性は20%あたりが壁です。健康を考えると、これ以上落とすことに意味は無いので必然的に落ちづらくなります。ここからさらに絞るためにはそれなりにキツイことをしなければ無理なわけで、それが筋トレであり、もしくは絶食だったりするのはお分かりですね。どうしても理想のボディメイクをしたい人はここを覚悟の上でがんばるしかないです。*1

3)基礎代謝量を見誤っているケース
ところで、最初に基礎代謝を算出してみた時、なにも疑問に思いませんでしたか?基礎代謝の算出に必要なデータは基本的に年齢、性別、体重だけでした。同じ体重でも背が高ければ痩せてるはずだし、体脂肪率が多くて筋肉が少なければ太っているはずなのに、基礎代謝は同じ?ちょっと変ですよね。要するに、この値はあくまで標準的な目安であって、正確な数値(実測値)ではないんです。

つまり、実際の基礎代謝量=平常時に消費されるカロリーの量というのは、同じ年齢、性別、体重でも本来個人差があるものなのです。そうなると当然食事量も変わってきますよね。ここの見極めは毎日の食事と体重、体脂肪率の記録から推測するしかないのが難しいところではありますが、自分が思ってる以上に基礎代謝が低いことも多いので、その場合はもう少し食事量を減らしてみてもいいでしょう。ただし、不用意に食事を減らしてしまうと必要以上に筋肉を落としてしまいかねないので注意が必要です。

判断の基準としては、太りも痩せもせず体重と体脂肪率を維持できているとき、どのくらいのカロリー摂取をしているかが目安になります。その際の(1日の摂取量)-(消費カロリー+基礎代謝の標準値)がせいぜい-100〜200kcal程度であれば、この目測違いの可能性が高いです。その差分のカロリーを減らすか、その分の消費(運動)をして様子を見ましょう。

しかし、それよりも摂取量が極端に少なく、しかも何度もダイエットを繰り返して失敗してる人は次で述べる省エネ体質になっていることを疑ったほうがいいかもしれません。

4)省エネ体質と打破の方法
上記どれにも当てはまらずそれでも痩せないという方。恐らく省エネ体質になってしまっている可能性が高いです。見た目はわりと太めで少食なのになぜか痩せない。実はこういう人も案外少なくありません。

同じことをちょこちょこ書いてますが、人間の脳は自分が飢餓状態にあると判断した場合、余計なエネルギーを使わないために、まず燃費が多い筋肉を減らし、基礎代謝を落としてエネルギーを使わないようにして、さらにいざという時の栄養貯蔵タンクとなる脂肪を貯めれるだけ貯めておこうとする仕組みになっています。恒常的にダイエットを意識して少食を続けていると、必然的にその食事量でも生活できるように体が適応していくのです。

これを打破するためには、下がった基礎代謝量にあわせて更に食事を減量するか、もしくは根本的に基礎代謝量を上げていくしかありません。省エネ状態の場合にどちらを選択すべきは、もう言わなくても分かりますね。決して前者は選ばないでください。結果的に痩せますが、食事減量⇒さらに省エネモード進行⇒もっと食事減量、という最悪の循環に陥る可能性もありますので。

では、省エネ体質の人が基礎代謝を上げるためにはどうしたらいいか。筋肉がそう簡単につかないことは前回書きましたよね。あとは食うしかないんです。逆説的ですが、一旦太りましょう。急に摂取カロリーを増やすとそれこそ脂肪ばかり増えてしまうので、毎日徐々に食事の量を増やしていくのが無難な方法と思われます。

『基礎から学ぶ!スポーツ栄養学(鈴木志保子著)』によれば、糖質摂取を増やすべきで、まず3食それぞれ二口ずつご飯を多くとることを2〜4週間くらい続け、体重と体脂肪率を計測し、変化がなければ次の2〜4週間は朝食のみ茶碗半膳増やし様子見。増えなければ昼も半膳増やす。次の期間は夕食を半膳増。次は朝食を半膳から一膳に増やす。こんな感じで2〜4週間のスパンで様子見しながら一食につき半膳ずつ増やすことを繰り返して徐々に糖質摂取を増やしていく方法が紹介されています。この方法ならせいぜい体重増加量を1〜2kg程度に抑えつつ食事量を戻せるようですが、個人的にはさすがに時間をかけすぎかなとも感じます。1年から1年半かけるわけですからね。ある程度太るリスクは仕方ないものとして、もうちょっと大雑把に糖質だけじゃなく他栄養素込みのトータルカロリーで増量して、半年くらいで標準の食事量に戻すのでもいいかなとは思います。なぜなら状況が整ったあとにしっかり筋トレしてまた上手に摂取を減らしていけば痩せること自体は決して難しくないからです。

そうはいっても、やはり「一旦太る」ことへの抵抗感は大きいでしょうね。長期的に見て結局は痩せるためだとしても、そこのゴールを信じ切れなければ大変な勇気がいるのは分かります。特にこういう状況に陥る人ってのは必要以上に太ることへの恐怖心を持っていることも少なくないですから。まあここに関して自分から言えるのは、もうデブでもいいじゃん、で、あわよくば痩せられると思って開き直れよってことくらいですかね。あとは知らん。というわけでがんばって!

*1:普段の運動経験がない人はまず出来ないし、運動してる人でもめちゃめちゃキツくて、下手したら死ぬかもしれないですが「HIIT」という方法は体脂肪を減らすのに非常に効果があります。興味ある人は自己責任で調べてみてください。

ダイエットの基本

筋トレを始めてから、さまざまなフィットネスや栄養に関することを学んできました。そうすると、世にはびこっているダイエット理論がいかにいい加減で、ウソが多いことか身にしみてきます。ダイエットは金になるからね、ホントのこと言っちゃうと儲からなくなっちゃうもの。わからなくもないんだけどさ。

で、常々twitterなんかでキーキー言ってると教えてくれという声もちらほら聞かれるようになってきました。気分次第でいろいろレクチャーしたこともあったんですが、結局無駄に終わるんですよ。twitterの少ない文字数で伝えきれるほど簡単なものじゃないし、ダイエットにはどうしたって楽じゃないことがでてくる。そういうこともあって、続かないんですね。だからそのうち面倒になって適当に受け流すようになっていきました。

しかし、自分のブログにまとめておけば「ここ読め」の一言で終わるからいいなあ、と常々思っていたので書くよ。書いちゃうよ。

前置きが長くなりました。では本題へ。

1)基本は「筋トレ+食事制限」
まず、結論から。ダイエットをするには筋トレ+食事制限。これだけです。世の中に出回ってる○○ダイエットとか、○○メソッドとか、○○運動とか、全部忘れていいです。全くもってトンデモなものから、理にかなってるけど結局それってカロリー制限じゃん、みたいなのまで百花繚乱ありますが、この基本を理解していればそういった胡散臭いものに惑わされることもなくなるはずです。また有酸素運動についてはあとで詳しく書きますが、これも必須ではないです。「摂取カロリー」-「消費カロリー」がプラスになれば太るし、マイナスなら痩せる。当たり前ですが結局それしかないんです。

こう言うと、わかりました!早速明日から1日にバナナ一本だけにします!とかいうバカが必ず出てくるんですが、それをやると確かに痩せるけど死にます。まあ、死なないまでも、筋肉が落ちるので少なくともプロポーションは最悪になりますね。何のために痩せたいのか考えたらそれこそ本末転倒な結果です。言うまでもなく体調も崩すので健康すぎて悩んでる人にはもってこいだね。


2)カロリー計算
じゃあ、どのくらい食えばいいのか。一応セオリーとしては基礎代謝以上、消費カロリー未満の摂取がベストと言われています。摂取を基礎代謝以下に抑えてしまうと、体が省エネモードに入る(後述)のでここだけは必ず守ってください。*1

さあ、ここでカロリー計算の必要性が出てきます。まず自分の消費カロリーを把握しましょう。「基礎代謝」+「生活活動代謝」+「食事誘導性体熱産生」の合計が消費カロリーとなります。消費カロリーはこちらのサイトなどを使うと簡単に目安を算出できますよ。

次は摂取カロリー。これがなかなかやっかいなんですが、しばらくは食ったものを記録して、それぞれのカロリーを調べて計算しましょう。「食材名(料理名)+カロリー」でググればすぐ出てきますよ。個人的には「簡単!栄養andカロリー計算」さんが量を目視で確認できて使いやすいです。

こういう作業をやりだすと、食材を細か〜く計量してキチキチまでカロリー計算しなきゃいけない強迫観念にとらわれがちですが、ある程度アバウトでいいです。あまり厳密にやろうとすると続きませんし、そもそも基礎代謝や消費カロリーの方がどうしても推測でしか出せないので、摂取だけ厳密に計算しても片手落ちになって無意味なんです。計量するなら、せいぜい米の量くらいですかね。茶碗1杯が何グラムか、半分では何グラムか。それも最初だけで充分。あとは目視でだいたいわかるようになるでしょう。

つまりは自分が何をどの程度食ってて、それが自分の体に対して適正かどうかということを考え、把握することが最大の目的ということで。面倒なので挫けそうになる気持ちもわかりますが、ここで覚えた感覚というのは一生役に立ちます。がんばってください。


3)栄養のバランス
人間が生きていく上では三大栄養素、すなわち「糖質」「タンパク質」「脂質」をバランスよく摂取することが大切です。近年は食事の欧米化によってバランスが崩れていて脂質や糖質をとりすぎの傾向にあるということはよく言われることですね。

ダイエットでまず気にすべきは脂質です。脂質は1gあたりのカロリーも高く(9kcal)、手っ取り早くカロリーを抑えるなら、まずはここをカットするのが近道となります。ただし、0にしてはいけません。お肌カサカサになっちゃうからね。とりあえず揚げ物や脂っこい肉、菓子パンなんかはヤバイので極力食わないように。え?お前ケーキ食いまくってるじゃないかって?俺はいいんだよ、ケーキ食う日はその分他で脂質カットしてるし、そもそもケーキ食うために筋トレしてるんだから!(本当は良くないけど)

閑話休題。次はタンパク質について。タンパク質は体内でアミノ酸に分解されて筋肉のもとになる重要な栄養です。筋肉をつける(落とさない)ためには必須ですが、特にダイエットを始めると足りなくなることが多いです。一日の摂取量としては体重1kgに対して一日1g(63kgなら一日63g)くらいが目安になります。ガチで筋トレする人はプロテインなどでもっととりますが、一般的にはこんなもんでしょう。

そして難しいのが糖質。低炭水化物(低インスリン)ダイエットってありますよね。あれって、実は理論としては間違ってなくてボディビルダーの間でも効果がある方法とされてるんです。ただ弊害も大きくて、通常は糖質が不足すると、カラダが飢餓状態と判断してエネルギー消費を節約して脂肪を溜め込む、いわゆる省エネ体質になっちゃうんですね。詳しくは「ためしてガッテン」のサイトに分かりやすく載っていますので読んでおいてください。読んだ?じゃあわかるよね。やっぱり一般的には糖質とらなきゃダメなんです。低炭水化物ダイエットは脂肪を落とすことのプロであるビルダーが厳密な管理のもとでテクニックや理論を駆使しながら短期間行なう諸刃の剣と理解してください。

で、これまた面倒でしょうが、食事記録から食品成分データベースなどを使って各栄養素を大体どのくらい採っているのか、数日分を一度計算してみてください。大まかな傾向と目安を把握しておくことは大切です。

というわけで、脂質を抑えてタンパク質を多く、糖質はほどほどに。これを意識していきましょう。


4)筋トレの必要性
やっと運動の話だ。そもそもなぜ筋トレが必要なのか。ハイ先生!筋肉をつけることで消費カロリーが上がって、今までと同じ量を食べても太りづらくなるからです!うん、そうだね、さも常識のように言われてることだね。優等生的な回答だ。だがそれは正解でもあり、不正解でもあるのだよ。どういうことか。確かに筋肉量が増えれば消費カロリーも増えます。しかし、筋肉の基礎代謝量は1kgにつき(諸説あるものの)だいたい30〜50kcalと言われています。つまり筋肉を3kg増やしても90〜150kcal。茶碗一杯のご飯にも満たないカロリーです。こんなもんちょっとおやつにお菓子とか食ったらすぐオーバーします。

しかも、筋肉を3kg増やすということがどれだけ大変か、筋トレ経験のない人は知りません。筋肉ってね、そう簡単につくもんじゃないんですよ。特に女性はホルモンの関係もあって、ガチで筋トレをしなければ3kg増やすなんて至難といっていいでしょう。ということで、この理屈は非現実的なのです。

では、最初に戻って筋トレの必要性って何なのか?それは筋量の増加というより、どちらかといえば維持にあるのです。ダイエット中で摂取カロリーが足りない状況下では、どうしても筋肉は落ちていくという問題があるのですが、それを少しでも食い止めるために筋トレが必要になります。もし、筋トレをせず筋肉が落ちていくとどうなるか。基本のところでも少し書きましたが、プロポーションが悪くなります。ハリや締まりのない老人のような体。最近の若い娘に多いですよね。

そして、筋肉ってのはつきづらいくせに落ちるのは簡単なんです。その結果、基礎代謝が下がり、ダイエットをやめたあとにリバウンドするという耳タコなストーリーが待っています。

普通にご飯を食べられてアスリートやハリウッド女優みたいな肉の詰まったメリハリのある体になるか、一生極端な少食を続けてどこぞの婆さんみたいなガリガリでたるんだ細いだけの体になるか、どっちがいいですか?まあ、後者がいいという人もいるでしょう。そういう人はこれまでの書いたことは無視して絶食するのが一番の近道ですからがんばって!


5)スロトレしましょう
さて、筋トレといっても経験がない人は具体的に何をしたらいいかわかりませんよね。本来ならジムに行くなり、ダンベル購入するなりして本格的にやってほしいところですが、普通の人にそこまでを求めるのは多分厳しいので、とりあえずはスロトレを薦めます。スロトレとは、器具を使わないでできる比較的取り掛かりやすい筋力トレーニング方法の一つです。

スロトレ、または筋トレのことをここで書き出すとキリがないので、詳しくは本を買って実践してみてください。

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6)有酸素運動について
ダイエットというと猫も杓子も有酸素有酸素っていうけど、別に必須ではありません。確かに有酸素運動はやった分のカロリーを消費しますが、その分の食事を減らすのと実質的にはほとんど変わらないのです。

具体的に説明しましょう。例えば体重60kgの人がウォーキングを1時間行ったとします。それによる消費カロリーは200〜300kcal。一方、その分の食事を減らすとなれば、おにぎり1〜1.5個くらい。両者は結果的に変わりません。でも有酸素運動は脂肪を消費するけど、食事を減らすだけじゃ脂肪は落ちないのでは?という指摘もあるでしょうが、それは間違い。人間は普段の生活の中(安静時)でも脂肪をエネルギーとして消費しています。だって、そうじゃなかったら、特別に運動してない人は際限なく脂肪がついて太っちゃうでしょ。*2

というわけで、時間のない人にとっては食事を減らして、計画より食べ過ぎた分だけ有酸素運動でつじつまを合わせるくらいのほうが都合がいいと思いますがいかがでしょうか?

ちなみに、誤解しないでいただきたいのですが、決して有酸素運動そのものを否定してるわけではないですよ。あれはあれで心肺機能の向上や、体力の維持につながったりといいことづくめです。体を動かすことは精神衛生上もいいですしね。だから、やれる人はやったほうがベターであることは間違いないのですが「必須」ではないということです。ダイエットというとまるで宗教か何かのように有酸素運動にとらわれてる人があまりに多いので。まあ、実際ウォーキングでは痩せないって人も多いでしょ…ほら、毎日夜に遭遇する太ったウォーキングおばさんとか。

それに対して筋トレなどの無酸素運動は糖質をエネルギーとして使うので脂肪の「消費」はないんですが、その後分泌される成長ホルモンなどによって脂肪が「分解」されるので、筋トレ後に有酸素運動をすると脂肪の消費率が上がります。まあ、そこで有酸素運動をしなかったとしても、筋肉を作る段階のエネルギーとして脂肪が使われると言われています。つまり、先述したこととも併せて考えると、ダイエットにおいては有酸素運動よりも筋トレの方に比重をおくべきなのです。


7)体重と体脂肪率について
ダイエット=体重を落とすことという認識の人は少なくないと思いますが、何度も書いてる通り筋肉は維持しないといけません。つまり落とすべきは脂肪のみ、体脂肪率を下げながら除脂肪体重は維持するのが理想です。

体脂肪率と除脂肪体重についてはこちらのサイトを使うと計算が簡単ですのでぜひ参考に。

当然記録するためには体脂肪率が測れる体重計(体組成計)で毎日の計量が必要になります。持ってない人は安いのでいいから買いましょう。これがないと話になりませんので。


↓安さで言えばこれ


↓よく売れてるスタンダードな機種ならこれ


↓USB連動でPCに記録を取り込めるので管理が楽


次に、毎日の記録にあたっては量る時間帯を一定にする必要がでてきます。実は体重なんて体内の水分量などで大きく変動するし、体脂肪率も運動や食事の前後でアホかってくらい変わるのです。ですので、そのブレを少しでも少なくするために毎日決まった時間に量る必要があります。体重計メーカーのサイトなどにはお風呂上りがいいなんて書いてありますが、個人的には比較的水分量が安定している起床してすぐ排尿した後をおすすめします。

まあ、ここまで書いておきながらアレですが、そもそも家庭用体重計(体組成計)の正確性についてはあんまり信用できないんですよ。最低でも3-4日の平均を見ないとなんともいえないところがあるのです。あくまで目安ということで、その日の数字に一喜一憂せず、期間中の推移を見る目的ということで割りきっていきましょう。


というわけで、かなり長くなってしまいました。実はここからが本当に書きたいことの核心で「それでも痩せない人」というトピックがあるのですが、それは後日別の記事としてアップします。

とりあえず、ここで書いたことを軸にがんばってみてください。

10/30 追記
このエントリはあくまで基本概念を述べたまでで、必ず痩せられるメソッドというわけじゃないですよ。一番大事な筋トレのところをあれだけ適当に済ましてることからも分かると思いますけど。まずこの基本的なところを身につけてから、今後自分で集めるであろう情報が正しいものか判断するための指針にしてね、というスタンスなので悪しからず。

*1:実はこの摂取量の目安に関して特に根拠となる文献等はないんですけどね。もしかしたら今後の研究で覆るかもしれません。

*2:ちなみに有酸素運動によって脂肪を使うと、安静時には逆に脂肪を使う比率が下がり差し引きゼロになるという説すらあります。

イベント出演情報

現時点で決まっているものをお知らせ。

#10/23 BORDERS@鶯谷What's up
19:00〜23:00
おなじみラブホ街での乱痴気騒ぎ。ホームなので気が楽です。今回ゲストにはdubstronicaさんを招聘。基本ノンジャンルだけど、どこかエスニックな香りのするごった煮プレイに期待大!

#10/31 Twit&Shout@中野heavysick ZERO
15:00〜22:00
6月は三茶のヘルズバーで大変なことになり伝説化しつつあるメジャーイベント。マルチネ周辺の人達がいっぱい出ると思います。日曜ということで終電前には終わるのでお気軽に。

#11/7 recorder vol.4@西麻布BULLET'S
19:00〜23:00
6月にも阿佐ヶ谷で出させていただいたイベントの第4回。nonSect RadicalsのいぬとかHomeCutも出るのですよ。クセが強そうだから和モノDJじゃ太刀打ち出来ないかな。恐らくライブでいきます。

#12/11 NICE TIME@新宿ドゥースラー
オールです。例のライブ形式でダブをやるって安請け合いしちゃったんだけど、ネタ集めに苦労しそうな予感…。まあなんとかなるわいなー。あとDJ OSHOWさんも出るそうです。客としてはすごい見たいんだけど、俺完全に食われるんだろうな…。がんばるよ…。


もう一本、12月渋谷で昼イベやる話もありますが、日程等詳細未定です。決まり次第また告知します。