2018年3月に飲んだ日本酒

今回銘柄単位での完全な初飲みは義左衛門と寒菊のみ。わざわざ冒険して外れをつかむより、ある程度予想の付く銘柄を保守的にチョイスしてる感があるな。単純にメジャーどころは一回りしちゃって、知らないマイナー銘柄拾っても外す確率が高くなってきたから、もはやそこに情熱を燃やせないんですよね。とはいえ、知らない銘柄で当たりを引いた時の興奮は他に替えがたいものがあるので、ディグは一生続けるんだと思いますが。

 
自然郷 凛 純米大吟醸 無濾過原酒 中取り★★
立ち香はほとんどなく若干のアルコール感がある程度。含むと発泡感と酸。甘みは軽い。サイズ感は小さいながらやさしく旨みが広がって余韻を残す。今の好みでいうと、ここをもっと圧縮してほしかったけど、まあこれはこれで。きりっとした骨格にドライでジューシーな酸。アフターで若干の苦味が出るが、食中酒として考えたらむしろプラスか。温度が常温に近いほうがまとまりがでていい感じ。
 
澤の花 純米無濾過生原酒★★
俺ラベル。心地良いカプロン。澤の花というと酸が強くてシャープなイメージだったが、意外にアタックは優しく豊潤な旨みが広がる。やはり特徴である酸のおかげでボケた感じはない。抜けがいい。
 
五橋 ファイブ グリーン 純米生原酒 28BY★★
乳酸+熟した果実のような立ち香。ややガス。甘み濃く旨みもしっかり。焦げた熟感はないが、力強く甘酸濃醇系でなおかつ複雑さも併せ持つ。七田とかに通ずるな。
 
山陰東郷 生酛純米原酒 ★★
60%磨き、山田錦玉栄ブレンド。乳酸。甘。力強い。いつ飲んでも間違いない。
 
別品 彌右衛門 おりがらみ生原酒★★☆
ほどほどにアルコール感のある立ち香。ガスまま微量の苦味を内包した旨みにスムーズに移行。アフターで心地よい苦味と甘みの余韻が残る。骨格もあり、しっかりした酒だがふわっとほどけていく感じは秀逸。酸は確かに存在しているが前に出てくることはなく、屋台骨を支える存在になっている。生酛なんだけど、いい意味で生酛の力強さや複雑さはなくスマート。温度が上がるにつれ甘みがふわっと主張してきて優しい雰囲気に。かなり変化するなあ。52度の燗、これはいい。それなりに生感はあるんだが一体感がでてまた違う酒になる。 
 
十六代九郎右衛門 純米吟醸 ひとごこち 無濾過生原酒★★
甘い立ち香。ぐわっと甘い、重厚な旨みと軽い渋み。抜けがいい。余韻は極短い。酸はやや弱い。この手の甘口は最近離れてたけど、たまに飲むと悪くない。
 
津島屋 外伝 北の風 Perlwein★★
ワイン酵母使用とのこと。アルコール11度。完全に実験作だね。立ち香から酸っぱい。含むとガスとジューシーな甘みが。酸はかなり強めです。柑橘のニュアンス。後半で麹っぽい香りも出てくる。これ、ジュースだな。面白い。
 
龍勢 八反 陸拾 純米吟醸 ★★
半年寝てるのを。軽く乳酸立ち香。甘み控えめ、ドライながら旨みしっかり。キレ良い。八反らしい軽さも。意外にも燗上がりはしない。燗冷ましは結構いい感じだけど。
 
勲碧 純米大吟醸 無濾過生原酒 ★★
雄町。立ち香は控えめだが心地良いイソアミル。微発泡と軽めの甘み。バランス良く旨みに移行するが変にドライな雑味がある。途中まで良かったが最後いまいちだなあ。 
 
誉池月 純米吟醸 木槽搾り 佐香錦 磨き5割 直汲み 無濾過生原酒 28BY★★
立ち香はほぼない。濃い目の乳酸的な甘みと旨み。ただ、最後渋みが。全体見れば悪くないがちょっと惜しいな。 
 
ソガペール・エ・フィス ヌメロ・シス ドメーヌイケダロット★★☆
毎年恒例のソガさんですが、今年もクオリティ保ってますね。6号のノーマルは飲んでないけどこっちのイケダロットは程よいミネラルと複雑さがあって非常に美味かった。
 
開運 無濾過純米 生★★
毎年12月にリリースされる信頼の開運。ただ、今回は失敗。甘く人懐っこいが、ややくどい。たくさんは飲めない。これ飲むタイミングが悪かった。3か月引っ張ったからな。期待してたフレッシュ感と立体感は得られなかった。→開栓常温放置1週間。なんとまあ化けました。甘さがやや引っ込み、くどいと思っていた旨みの部分が苦味の輪郭でコートされ、分厚さを纏って一本筋が通った。こういうことがあるから日本酒は面白い。ほんのり熟味もついてきた。いいねえ。 
 
義左衛門 純米吟醸 FreeRun 中取り★★
香りはやや乳酸。甘やかさの先読み。含むとハチミツのような濃醇で凝縮した甘み。乳酸をわずかにまとった質のいい旨み。酸もそこそこでキレもいい。濃醇甘酸系ながら非常に質が高い。燗は甘みがダレてくどくなるのでイマイチ。
 
寒菊特別純米OCEAN99凪Spring★★
九十九里の蔵だからってその直訳どうなの。笑えるからいいんだけど。立ち香はカプロンそこそこ。甘みもそこそこ。酸強めで凝縮感。ややミネラルと苦味も。わかりやすい特徴はないがバランス良くうまい。
 
三千櫻 純米 さくらにごり★★☆
今年もやってきました大人のカルピス。低アル8%生原酒。立ち香はない。元気なガス。甘酸ジューシーの極み。超飲みやすい。めっちゃ女子受けしそう。甘み柔らかでエレガント。低アルらしくベースは軽い。欲を言えばもう少し輪郭がはっきりしてたらよかったんだが。
 
日輪田 雄町 山廃純米生原酒★★☆
やや乳酸立ち香。酸からのキレが素晴らしい。甘みはふくよか。旨み太いが広がり過ぎない山廃の良いところ満載。ごく軽い苦味もいい。日輪田は外したことがない。
 
開春 西田 純米生酛仕込 28BY★★
常温で1年3か月の熟成。乳酸立ち香。輪郭のしっかりした甘みからスムーズに乳酸系の旨みに流れる。軽い熟成香もありまとまっているが、新酒の時と大差ないかも。後半ややアルコール感のある雑味が出る。ぬる燗で甘みが人懐っこくなって良さが増す。もっと温度高くてもいい。燗冷ましで雑味がまろやかに。
 
夏田冬蔵 純米大吟醸 亀の尾 1年熟成★★☆
立ち香はない。まろやかなアタック。甘み濃いが酸もしっかり。でもやっぱ柔らかい。45%まで磨いたとは思えないしっかりした甘酸系。熟味はほとんどない。僅かな苦味がアフターに。キレ良い。かなり好き。
 
菊鷹 Hummingbird 純米無濾過生酒★★☆
立ち香、金沢酵母らしい華やかさはあるものの、あくまで上品。甘みしっかりフルーティーだがどこか控えめでバランス良く、ここでもやはり上品さを感じる。酸は強めだし押出し強いんだけどなぁ。2年前にも同じスペックのを飲んでるが、そのときは★☆くらいの評価だった。
 
天明 中取り4号★★
あー、間違いなく天明だわ。立ち香弱い。甘み軽く柔らか。ベースは軽いと思わせつつ中盤にちゃんと凝縮感がある。わかりやすい。この銘柄は安定してる。
 
居谷里 山廃もち米純米原酒★★
立ち香はほとんどない。丸くてふんわりした甘み。酸の下支えがちゃんとあるのでダレる感じは全くない。後半でやや雑味が顔を出すのが惜しい。45度の燗。おっと、これは圧倒的に燗のほうが美味いじゃないか。優しい印象はそのままに全体的にまとまりが出て後半の雑味もほぼなくなる。居谷里のポテンシャルはやはりすごい。