2017年10月に飲んだ日本酒

友人宅での日本酒飲み会用に気合い入れて選んだ3本が全部60点くらいだった。悲しい。
 
ひやおろしが最高だったのでそれを狙ってたんだが、店には通年バージョンしかなかったので、それ買ったらイマイチだった。
②3年熟成が最高だったが、店には28BYしかなかったのでそれ買ったらイマイチだった。
③通常バージョンと間違えて発泡にごりを買ってしまいイマイチだった。(ラベルが非常に似てる)
 
今回は冒険せずに過去美味かったのをチョイスするつもりだったのに、結果的には微妙に異なるものを買ってしまい、どれも外すという悲劇。日本酒は繊細です。銘柄が同じでもスペックや状態を妥協しちゃいけないということを改めて痛感しました。
 
志太泉 純米 ひやおろし★★
香りは穏やかでスローなアタック。上品な甘みからやや硬めの旨みに移行。若干の辛さがある冷やおろしの熟成感は全く感じず、スムーズで洗練されている。
 
磐城壽 純米しぼりたて生酒 かどやSP 雄町 ★★
全く同じものを先月も飲んでいるが、飲む店(=管理)が違うと味にどれだけ差が出るのか検証したくて頼んでみた。まずは発泡感とフルーティさ。甘み強めだがキレもバランスも良くてかなり良い造り。旨みもしっかり乗っている。最後に若干の心地よい苦み。うーむ、前回とは若干印象が異なるがやっぱり美味いのは変わらず。これはいい酒です。
 
磐城壽 純米しぼりたて生酒 かどやSP 26BY 出羽燦々★★
磐城壽 純米しぼりたて生酒 かどやSP 27BY 雄町★★
磐城壽 純米しぼりたて生酒 かどやSP 28BY 雄町★★
そしてまたまた別の飲み屋で見つけたので、つい。28BYのみ6号酵母でその他は不明。大きな差は感じなかったけどやっぱ垂直飲みは楽しい。26がやや旨みが育ってて余韻が長かったけど、熟感はほぼなかった。28は比較するとややフレッシュで26ほどの深みはないかも。27はその中間といったところか。まあ、似たか寄ったかではある。このスペック、今期3回目だけど何回飲んでも美味いね。生感がもう少し抑えられたら最高なんだけど、そこは好みの問題。
 
大黒正宗 吟醸生酒★★
神戸の全く知らない酒蔵。夢錦使用。立ち香はやや草。少しだけ南国風の甘みと含み香が強いが悪くはない。旨みふくよかでキレ良し。アル添の嫌味は全くない。これもかどやの扱いとのこと。やるな。
 
松尾 斑尾 2016BY Vol.1 Goldラベル★★☆
軽くイソアミルな立ち香。ほんのり熟成感があり、かなりバランスがいい。フルーティさもあるが食中酒的でもある。甘みはやや軽く、旨みと酸がちょうどいい塩梅。アフターで若干の苦味。不思議とたくさん飲みたくなる。やっぱバランスの良さなのかな。
 
瀧自慢 大吟醸 生 9BY ★★
20年の生熟成。熟香は当然のようにあるが生老ねは全くなく割と飲める。意外に甘みが強く、大吟醸らしい軽さと後口の滑らかさにアル添の良さが出ている。
 
宗玄 大吟醸 4BY★★☆
お次は25年熟成。これも当然のように熟成香はあるが老ねは全くなくうまく熟している。甘みと旨みも強めでちゃんと乗っていてバランス良し。後半は軽くキレもいい。さすがは宗玄。
 
都内ではスーパー御用達の銘柄なので正直ナメてたけど美味いわ。バニラリーな立ち香。含むとほんのり熟感を感じるほどほどの甘み。意外にも味幅のある旨みと比較的強めの酸の後、辛みがやってくる。食中酒としてかなり優秀。熟成もそれなりに行けそうなので試してみよう。
 
鏡山 ひやおろし★★
乳酸を感じる立ち香。強い甘みとバランスのいい旨み、軽い熟成。無難ではあるが安定感は間違いない。
 
黒松仙穣 こんな夜に… 26BY★★☆
53度の燗。甘みそこそこで最高の旨み。キレもいい。かなり良い印象だったがかなり酔ってたのであんまりはっきり思い出せない…
 
五橋 96 白麹 ★★
でました精米歩合96%の変態酒。去年存在を知って以来ずっと出てくるのを待ってたんだよ。やや草っぽい立ち香。思いのほか軽めのアタックからすぐに酸を伴ったジューシーで濃醇な甘み。コク。最後、白麹の酸が引き取って軽快にキレと見せかけてじんわり上品な甘みが余韻として残る。これは面白いしインパクト強い。ちなみに燗は生感増して向いてない。二日目はちょっとメリハリがなくなって凡庸な甘い酒に落ちたかも。
 
富久長 超ひやおろし吟醸 秋櫻  2年熟成(2015BY) ★★☆
軽く甘みを予感させる立ち香。含むと想像通りのライトなタッチ。このあたりは富久長 らしさか。旨みはきれいでスムーズ。エレガントにキレ。熟味も軽くあり。これ、熟成してなかったら物足りなかったんだろうな。ほどよく角が取れて旨みが育っている印象。かなり好きなタイプ。今後、この手の軽い酒の熟成をもうちょっと追及してみたい。
 
媛一会 無濾過 純米吟醸 瓶火入 夏越酒★★
松山三井60%磨き。バニラリーでアルコールを感じる立ち香。案外旨みはすっきりして酸が強め。これは燗上がりしそう。というわけで51度に。思ったほど旨みは伸びてこないが悪くない。燗冷ましで甘みが少し前に出てきてなかなかいい感じ。
 
イットキー★★
名前が文法的にありえない英語なので非常に気持ち悪いが、それはそれとしてかなり個性的な味わい。アルコール分が12%で軽やかなのかなと思いきや、とろみのある液性で甘みも酸も濃厚。日本酒度-40. 酸度4.6で完全に変態酒の領域だがボディ自体は重くないので一口二口で飽きるということもない。しかしどっかで飲んだことある味わいだと思ったら、福千歳のPURE RICE WINEだ。大枠としてはあれにかなり似てる。PURE RICE WINEの酸を少し弱めて、全体的に軽めにしたらイットキーになる。
 
十六代九郎右衛門 播州愛山 ver.秋 vol.1 27BY★★☆
火入れ1年熟成。立ち香は柔らかく心地よいバナナ?フローラル?甘みはぽっちゃりとして強め、きれいな曲線を描いて蕩けるような旨みがやってくる。酸の通奏低音が全体を締めている。常温だとアフターでややアルコール感が鼻に抜ける。全体的に濃醇ではあるが、決して重すぎず、むしろ芯の抜けた軽やかささえ感じる。文句なしに美味い。
 
篠峯 ろくまる 雄町 純米吟醸 無濾過生酒 晩秋旨酒★★
ほどほどのカプロン。微かに発泡感。甘みは上品で旨みもきれいに乗っている。篠峯らしいソリッドさとミネラル感、キレ。もう1年熟成させても全然いけるな、これは。
 
蒼空 純米酒 ひやおろし 美山錦★★
最近好きな蒼空。軽さと雑味のなさ、スムーズさがエレガントでいいんだよな。出過ぎず程よく控えめな、いうなれば京都らしいはんなり感が素晴らしい。さて立ち香はイソアミルで期待通り軽めの甘み。わずかに丸みを帯びた口当たりからスムーズに嚥下まで辿り着く。蒼空にしてはややモサっとした部分がないでもないが、それは精米歩合60%だからある程度仕方ないか。