2014年上半期極私的アイドル楽曲ベスト
毎年年末に書いてますが、数が多いので上半期と下半期に分けようと思います。今年の上半期はシングルもさることながら良いアルバムが多数リリースされた印象。かの忌まわしい事件もありましたが、一気にブームが萎んでしまうほどのダメージは受けなかったように感じます。もしかしたら、ボディブローのようにじわじわ効いていて数年後振り返ったらやっぱりあの事件がターニングポイントだったな、となっているかもしれませんが。とにかく、一消費者としてはこれで良曲が減っていくなんてことには絶対になってほしくないですね。
※amazonで扱いがあるものは画像とタイトルにリンク貼ってあります。
【シングル部門】
LinQ / No lady No Life
「カラフルデイズ」も悪くないですが、カップリングのこっちはお姉さん組の歌うディスコで大好物。
StylipS / Addicted
これもカップリング。これは明らかに表題曲よりカップリングのほうが勝ってるでしょう。クールでファンキーなエレクトロ。
ミネラル★ミラクル★ミューズ / フライト23時
声優系でもう一つ。これはもう完璧にトマパイが帰ってきた感じ。トマパイの残党は絶対に聞くべき。同録の「デートTIME」も同じ系統で必聴。
たこやきレインボー / めっちゃFUNK
タイトルに偽りなし。めっちゃFUNK以外に形容できない。
Citron* / 真冬のサンライト
加古川ロコドル。いわゆるヤスタカ以降の4つ打ちエレクトロ系楽曲ですがクオリティは非常に高いです。あとCD通販のときの運営さんの対応が素晴らしかったのできっと伸びていくと信じてます!
小桃音まい / ダンシン☆ハイスクール
明るくノリの良いダンスポップでほどよくディスコ風味もあり。
THE ポッシボー / 勇気スーパーボール!
速くてテンション高い曲でポッシに合ってますね。途中の煽りも何言ってるかわからなけどなんかアガります。カップリングは一転してイイキョクのバラード。メロディが面白い。
ウルトラガール / 888
ウルトラマンとは何の関係もないグループの王道アイドルソング。4つ打ちエレクトロ系のトラックと明るくあどけないメロの相性が良いですね。
でんぱ組.inc / サクラあっぱれーしょん
順位をつけるつもりはないですが、キャッチーさや勢い、サウンドの完成度など総合的にみて2014年上半期で最も秀でたアイドルソングだと思います。
乃木坂46 / 吐息のメソッド
「気づいたら片想い」のカップリング。ミッドテンポの落ち着いたディスコ。気持ちいい。
Doll☆Elements / 君のネガイ叶えたい!
他曲はぶっちゃけ全然刺さらないんですが、これだけはファンキーで俺好み。サビのメロも良い。
Dancing Dolls / monochrome
クソダサいカバーばっかでどうなってしまうかと心配だったが、ここで見事に方向転換!kzさんの作曲でそりゃ間違いねーわなキラキラエレクトロ。カップリングの「XX」も歌割りとバッキングが見事に絡み合って作られるグルーブが素晴らしい。
CARAT / New World
もう一つ知名度があがりませんが、曲はエレクトロディスコでDJユースとしてもかなり重宝します。あとは突き抜けるためのほんのちょっとの何かがあれば…。
ry-moon / Brand New World
こちらも知名度はイマイチですが、2011年結成と意外に長いキャリアの沖縄ロコドル?「リュームーン」と読むそうです。アッパーなエレクトロですが、昨年出た「Supermoon」のほうが三線取り入れたりして面白いかも。
GALETTe / ダンスフロア☆フィーバー
ノリにノっているGALETTeの勢いを象徴するような一曲。松井寛直系のディスコでもう最高としか。
Negicco / トリプル! WONDERLAND
これを待っていたんだ!矢野博康(ex.Cymbals)によるNegiccoの真骨頂ともいえるアッパーチューン。キラキラシンセとスラップベースで否応にもアガる。
Happiness / Juicy Love
素晴らしいエレクトロハウス。派手すぎず、あくまで爽やかなメロディとの調和を考えたアレンジが気持ちいい。カップリングの2曲もレベル高いです。
チームしゃちほこ / いいくらし
しゃちほこも勢い衰えないですね。ウワモノのアシッドなシンセを聞いただけで制作者である吉田哲人氏のマニアックさが伝わってくる。比較的長尺にも関わらず飽きない構成で一気に聞かせます。
アイリス / 魔法の呪文
テクプリから一人抜けて心機一転、それがまさかこんなソウルフルなミッドファンクなんて!今後も期待せずにはいられませんな。
【アルバム部門】
LinQ / Awake
意外な路線変更となった「カラフルデイズ」の博多バージョンが秀逸。ギターのカッティングとスラップベースを足してよりファンキーなアレンジに。その他もエレクトロ系の佳曲揃いで制作陣の力の入れ具合とそれを支えるセンスのよさがわかる。
武藤彩未 / 永遠と瞬間
上半期、もっとも聞き込んだアルバムかもしれない。正直言ってそこまで力のある一曲はなく、どれも突き抜けるものを感じさせない。しかし、それはあくまでシングル基準での話であって、音楽のクオリティ自体は非常に高い。一発がない分、飽きることなく何度もリピートしてしまう力がある。
3Bjunior / スタダ 3Bjunior ラスト大全集
スターダスト芸能3部のアイドル育成部門、要はアイドルの卵を集めた3Bjuniorの集大成。長らく入手困難だった超名曲「KISS OF BEACH」が収録されているだけでも購入マスト。その他、R&Bテイストの良曲を多く残したmomonakiの音源のほぼすべてを網羅している点も特筆事項。
Dorothy Little Happy / STARTING OVER
基本、DJとして選定しているのでここに載せるのはダンスミュージックばかりだが、このアルバムは例外。ロックテイストながらどの曲も泣きのメロディが魅力的で、ぐいぐい引き込まれる。「言わなくてよかった」「COLD BLUE」「ストーリー」などが特に素晴らしい。
Especia / GUSTO
今更書くことでもないが、素敵な音楽がそこにあるのに、それがアイドルだからって毛嫌いして敬遠するのは本当にもったいないですよ。ここまでのアルバムを作られてしまうと、改めてそう感じざるを得ない。惜しむらくはボーカルの稚拙さか。歌の技術の巧拙についてはアイドルゆえ愛嬌として許せることも多いが、このアルバムの場合はトラックのレベルがあまりに高いため全体のバランスが取れなくなってしまっている。せめて喉から搾り出す唱法が改善されればいくらか良くなると思うのだが…(S&Lさん余計なこといってすいません)
いかがでしたか。今回レビュー書くには至りませんでしたが「東京女子流 / Killing Me Softly」や「ClariS / PARTY TIME」「9nine / MAGI9 PLAYLAND」なども好アルバムでした。下半期はどんな曲が聴けるのかな。