2012年ベストアイドル楽曲20選

今年の極私的ベストアイドル楽曲をまとめてみました。
対象は昨年12月後半から今年の12月前半までです。順位はつけられません。なお、ハロプロは思い入れが強く同列には紹介できないので別記事でまとめます。

総評:
年明けごろはそろそろアイドルブームも下火になるのかなーなんて思ってましたが、蓋を開けてみればまだまだ勢いは衰えず、素晴らしい楽曲が多数リリースされました。

サウンドの傾向的にはEDMの流行もあってエレクトロでキラキラした音がぐっと増えたように感じます。自分の好みの傾向がそっちに寄ったので引っかかりやすかっただけかもしれませんが。それから、BiSやBabyMetal、アリス十番をはじめとして、ぱすぽ☆やでんぱ組、トマパイ(!)に至るまでメタルやハードコアを志向した曲が目立ちましたが、いかんせん増えすぎましたね。既存アイドルへのカウンターとしての機能性はすでに失われてしまったように思います。

なお、期待していた女子流やLinQ、さ学、ぱすぽ☆あたりに個人的にはぱっとした曲がなかったので、そこは残念でした。

それでは本編いきましょう。


キャラメルリボン / 恋のmusic
胸きゅんソウルポップの名作。2010年の虹色からずいぶん間が空いちゃいましたが、本当に素晴らしい作品をドロップしてくれました。エバーグリーンってこういう曲のことをいうんだよ。
→試聴


OSAKA 翔 GANGS / ポジ女子宣言
よく分からないグループ名ですが、音楽性はファンキーでディスコティックなので当然私好み。大阪らしい猥雑さを前面に出したイメージで楽しく賑やか。


Especia / Funkyrock
ビジュアルは大阪おばちゃんファッション、音楽は松井寛直系のファンクポップ。とこれまたわけわからん感じで最高です。音楽性として明確にファンクを軸としているので個人的にはとても衝撃を受けました。前述のキャラメルリボンとOSAKA 翔 GANGSとこのEspeciaで大阪3大黒人音楽系アイドルと勝手に呼んでいます。


OSAKA BB WAVE / Shining Paradise
また大阪です。今年は大阪のファンク攻勢すごいですね。配信もCDの全国流通もしていないのが本当に惜しいほどの名曲。もっとメジャーになって曲が入手しやすくなってほしい!なお、今のところこの曲以外はそれほどファンキーじゃないので、今後に期待したいです。


吉川友 / こんな私でよかったら
今年もっとも勢いがあったアイドルの一人といえるでしょう。昨年末リリースの本曲をもって(俺の中で)一気にブレイクして、そこからはもう出す曲出す曲自分好み。八王子Pをはじめとしたボカロ周辺クリエイターのレベルの高さにも気づかせてくれました。先ごろリリースされたカバーアルバムでは80sの名曲達が全く無理のない形で現代風にアップデートされているのが素直にすごいなあと。なかなかできそうでできないですからね。ちなみに来年は彼女の特異なキャラクターももっと注目されていくと思うので、キャズム超える日も近いんじゃないですかね、マジで。


アップアップガールズ(仮)/ UPPER ROCK
同 / アッパーカット
勢いで言ったら吉川友に勝るとも劣らぬ怒涛のリリースラッシュを見せ付けたアプガ。そしてどの曲もクオリティが高い。中でもアッパーカットとUPPER ROCKはヤバいですね。アッパーカットはかければ必ずフロアがぶち上がる保証付き。UPPER ROCKにはここまでガチなクラブ仕様の音を使ってくるか、と感心しきり。かっこよすぎです。ちなみにクラブ仕様すぎてDJで他のJ-POPやアイドル楽曲と非常に混ぜにくいです。逆にインストのEDMとは非常に馴染みます。なお、アプガは次点として全く別のテイストを持った「End of Season」も推しておきます。


Prizmmy☆ / BRAND NEW WORLD!!
EDM系ということではこちらも外せません。My transformやBody Rockも甲乙つけがたい作品ですが、実はいずれもUPPER ROCKと同じくmichitomo氏の手によるもの。この方の作品は要チェックですよ奥さん。しかし、後半のリズムが変わるブレイクとか、普通のアイドル曲の枠じゃそうそうお目にかかれません。素晴らしい。


9nine / 少女トラベラー
数年前ダンス路線に変更してから名曲しかリリースしていない9nineですが、これはその中でも最高傑作と言っていいのでは。エレクトロなサウンドの素晴らしさもさることながら、やはり基幹となるメロディの質の高さは無視できないところ。サビの「バスストップ!」も楽しいし、ほんとかっこいいです。これぞ9nine!って感じですね。


Tomato n'Pine / 踊れカルナヴァル
今年限りでの散開を発表したトマパイ。おじさんは本当に悲しいです。悲しさのあまり泣きながらトマパイオンリーmixを作ってしまいました(よかったら聞いてください)。今年はCDシングルの発売はありませんでしたが、シングルとしては配信のみのリリースとなった本曲もやはり安定感抜群でした。しかし最後に1枚シングル出して欲しかった…。なお、集大成となったアルバム「POP SONG 4 U」はアイドルという枠を超えて日本のポップミュージック史に銘を刻むべき作品だと本気で思っております。ちなみに、MVは残念なことにクソ重い中国の動画サイトでしか見れないのでそれで我慢してください。→http://v.youku.com/v_show/id_XNDE1NTc3ODQw.html


私立恵比寿中学 / スターダストライト
エビ中らしさ、という意味でこの曲は異端です。でも、イイキョクにはらしさもクソもありません。ちなみに作曲者がfu_mouさんってことで、ネット界隈ではごく近い位置にいる方なので、もうなんというか羨望と応援と嫉妬の気持ちが入り混じって複雑な気分です。これ、アプガのアッパーカットを作ったPandaBoyさんにも同じ気持ちを抱いてます。


AKB48篠田麻里子)/ プラスティックの唇
AKB系は今年もアホみたいにリリースが多かったですが、イチオシはこのアルバム曲である篠田さんソロ。AKBには比較的珍しいエレクトロ路線でDJとしても多用してます。若干音圧弱いのだけが残念。


SKE48 / ディスコ保健室
1! 2! 3! 4! ヨロシク!の流れなのかどうかわかりませんが、SKEはわりとディスコ系の曲が多いですね。良いことです。個人的に秋元某の説明的であざとい歌詞は好きじゃないですが。


CQC's / ふわふわプレシャス
ディスコ系ではこの曲もはずせません。松井寛そっくりですが彼の弟子の筑田浩志という方の作だそうです。残念ながらCQC'sは今年で解散してしまいますが、筑田さんの作品をまた別の機会に聞けることを切に願ってます。


Negicco / あなたとPop With You!
代表曲「圧倒的なスタイル」がめちゃイケのエンディングテーマに採用されるなど、これまでの長い苦労が花開いた年だったのではないでしょうか。connie氏によるキラキラしたサウンドとディスコティックなグルーブは大好物。これからも変わらずこの路線で行ってほしいなあ。


SUPER☆GiRLS / プリプリ♥SUMMERキッス
この人達も安定感ありますね。こういう頭の悪いパーティチューンやらせたら最高。ハロプロ作品も多く手がけているアレンジャーの鈴木Daichi秀行氏がデビュー曲からずっとメインで関わっているのですが、彼のもつ独特のアクがいい方向に作用しているように感じます。


バニラビーンズ / チョコミントフレーバータイム
司会のうまさ、動かないステージング、90s渋谷系なルックスと音楽性。こんな独自路線を歩んでるバニビですが、それがうまくいっているのも曲のクオリティが伴っているからこそ。60年代的なニュアンスもあるモータウンビートの佳曲です。


チームしゃちほこ / 恋人はスナイパー
インパクトではこの曲が今年一番だったかもしれません。執拗で攻撃的なホーンリフに脱力系の声質が乗ることで確実に脳みそを溶かします。速いBPMで前山田っぽさが強い楽曲が多いのでこのままももクロエビ中の亜流とみなされてしまわないか、そこだけ心配してます。


ひめキュンフルーツ缶 / 恋の微熱
ひめキュンも今年はグイグイきましたねー。今ひとつロック路線なのか本曲のようなダンス路線なのか方向性が定まらない感じはありますが、まあどうでもいいです。サウンド的にはどっちかといえばダサ目なんですが、なんか癖になるんですよね。メロがいいからでしょうね。


nanoCUNE / 待ちぼうけ
そのひめキュンの妹分。こちらのほうが方向性はわかりやすく、すっきりしたエレクトロがとても爽やかで好感もてます。本曲以外も粒ぞろいなので、この曲が気に入ったならぜひyoutubeで試聴してみてほしいです。


以上、20作品をずらっと紹介しましたが、まだ微妙に紹介し足りないですね。NMBの冬将軍〜とかbump・yのガラゲチャとかTNYGINAとかドロシーの風よ早くとかRyUTistとか。、まだあったような…まあそのへんは次点ということで。後日、ハロプロ版をしたためますのでお楽しみに。