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チーズケーキ人気から読み解く日本人のケーキ事情

sweets

唐突ですが、日本人はチーズケーキが大好きです。雑誌やwebで行なわれるアンケートや人気投票の回答を見てもチーズケーキの存在は突出しているように思えます。

例えば、楽天ランキング(5/27付)。今はブームなので上位は生キャラメル関連が占めてますが、それでも30位中6商品がチーズケーキ。(生キャラメル関連は5商品、ロールケーキが4商品、せんべい、じゃがぽっくるなど5商品、その他10商品)

他にもこんなランキングとか。
→ECナビ
→ものてん番付

ほら、ね?決して恣意的にそういうランキングを選んでるわけじゃないですよ。
これはどういうことなんでしょう。ちょっと考えてみました。

まず、単純に味の問題。チーズケーキは甘すぎず、複雑で、コクがあって、特に日本人に好まれやすいのではないか。各人の主観に基づく話なので推論でしかないですが、少なからず要因としてはあると思います。また、70年代には、現在でも定期的に浮上するスイーツブームの源流といえる”チーズケーキブーム”なるものがあったようで、そこで世間に広く知れ渡ったこともあります。

しかし、それだけでここまでチーズケーキに人気が偏重するでしょうか?

有名パティシエのケーキ屋じゃなく、一般的なスーパーやコンビニで買えるケーキにおいて、まずいモンブランやまずいショートケーキは数あれど、まずいチーズケーキってあんまり想像できなくないですか?(そりゃ存在はするだろうけど)

チーズケーキは製法がやたら容易で安定しており、家庭でも一定レベル以上のおいしいものが簡単に作れます。砂糖の代わりに塩を入れたりしない限り、適当に作ってもほとんど失敗しない。最初に自作したケーキはチーズケーキだという人も多いんじゃないでしょうか。だから、まずいチーズケーキってそもそも絶対数が少ないんですよ。ここから、「簡単に口に出来る(入手できる)”おいしい”ケーキは大半がチーズケーキである」ということが言えると思います。

そしてここからが本題。自分を引き合いに出すのは少しイヤラシイですが、私は多分普通の人よりはいろいろケーキを食べてきていると思います。もちろんチーズケーキも大好きですが、ショートケーキやモンブランやその他パティシエの素晴らしい技法を凝らしたケーキを食べてしまうと、簡単に「チーズケーキが一番!」とは言えなくなってきます。知れば知るほど、その中の一番を決めづらくなるというのは、どの世界でも同じだと思います。

要するに、チーズケーキが一番好きな人ってのは「チーズケーキ以外のおいしいケーキをあまり知らない場合が多い※」ということではないでしょうか。簡単に入手できるケーキしか食べてないと、おいしいケーキの絶対数からしても当然チーズケーキに人気が偏っていくわけです。つまり、この現状は、日本人のケーキに対する探究心の浅さと経験値の低さを物語っているのです。

そこで私は叫びたい。日本人よ、もっとケーキを食べろと。ケーキは心を豊かにします。お腹周りも豊かにしますが、そこはそれ、ケーキのために水泳とか努力すればいいだけの話です。そして、もっと多様なランキングが形成されるようになれば日本のケーキレベルはさらに向上していくことでしょう。日本のケーキ界の発展を願って止みません。ケーキ万歳、ケーキよ永遠なれ。

(※あくまで傾向ですよ。いろいろ食べ比べて最終的にチーズケーキを選ぶ人だって少なくないと思いますし、チーズケーキ好きな人を卑下してるということでは決してありませんので、そこは誤解なきよう。)