理由

皆様お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。
さて、私がtwitterやDJをやめてからもうすぐ1年経ちますが、いまだに私のことをつぶやかれる人がいるんですね。気にしていただけてるのは嬉しいですが、一方で変な憶測や誤った事実に基づく噂などもなんとなく目にしたり耳に入ってきたりしています。確かに何も告げず突然いなくなった私も悪いのですが、公人でも何でもない人間がたかだかSNSをやめるのにわざわざ告知すべきなんでしょうか。なんだかもそれも違和感があるというか、自意識過剰というか。もちろん親しい友人にはざっくりと理由を教えてますよ。それでも上述のように不本意な結果になっていることもあって、やはりやめた理由を述べておくべきかと腰を上げた次第です。

twitterをやめた理由

これは単純です。第一はtwitter依存から脱したかったからです。正直やめる直前まではひどかった。会社にいる間もtwitterの合間に仕事をするような状態だし、家に帰っても何をするでもなくだらだらとタイムラインを追うような毎日。常にfav(いいねに変わった?)を意識し、面白いことを思いついたらすぐにポスト、favがつくかRTされるか反応をずっと気にして、思ったほどの結果が得られないとイライラしたり。なんとも空しいことこの上ない。このままじゃいかんと気づいてはいたものの、依存症ですからそう簡単にはやめられず、こうなったらスッパリやめるしかない!と意を決して荒療治に出たわけです。

実は私は自己愛性人格障害の傾向にあるようで、こういう人はとかく他人から承認されないといられず、ありのままの自分を肯定して愛することができないのです。つまり、twitterを通じて何とか人から認めてもらうことで自分の心の隙間を埋めようとしてたんです。でも、いくら反応してもらえても気分がいいのはその場限り。根本的に満たされていないから、すぐにもっと!もっと!と求めてしまう。言ってみれば耐性がついていくんですね。まさに麻薬中毒やアル中と同じです。

ですから最初は少し苦しかったですよ。禁断症状と言えるほど激しいものはありませんでしたが、どちらかというと一気に友達との繋がりを絶ってしまったという事実が辛かった。でも、そのうちに慣れてきて考えも変わりました。第一、twitterでやり取りしてた中でも本当に友達と言える人間なんて一握りだし、逆にそういう相手であれば数年に一度会うような関係であったとしても友情が壊れることはないでしょう。何か用があればメールすればいいんだし。

それともう一つ、twitterはもともとミュージシャンとしての知名度を上げたり告知をしたりするためのツールとして使い始めたという経緯もあるのですが、まあ年齢やら才能やらいろいろ考えた末、ここらが潮時かなということでプロを目指すのはやめてアマチュアとして、売れることも拡散されることも考えず、とにかく何にも気兼ねせず自由に表現する道を選んだんです。特に誰にも言ってませんでしたが。それで告知ツールとしての役割は終えたということもあります。

そんなわけで、今後もtwitterを再開する気はありません。私は弱い人間なので再開するとまたすぐに依存症になりそうで怖いですし。

DJ活動を休止した理由

次、DJ活動の休止について。もともとはポップス制作の修業期間として数カ月お休みするだけのつもりだったんです。しかし、実家のほうでちょっとトラブルがあったり、twitterをやめたことで何となく姿を現わしづらくなってしまったこともあって休止期間がずるずると伸びていきました。twitterと同様にDJをすることでミュージシャンとしての知名度を上げたいという目的もあったのですが、もうそれも必要なくなったしで、そうこうするうちDJに対するモチベーションはどんどんなくなっていったのでした。

ご存知かと思いますが、私はDJの前に必ず泥酔寸前まで酒を飲んで臨んでいました。これは人前が苦手だからです。酒を飲まないと緊張しちゃってとてもじゃないが集中してDJなんてできない。自己愛が強い反面、やたら小心者なんですよ。

完璧なプレイを求めての事前準備も怠りませんでした。これがまた負担でして、選曲や練習でかなりの時間を費やしていたんです。加えて、うろ覚えの曲はかけるべきじゃないと思っているので、曲をしっかり覚えるためにさらに多くの時間を費やすということにもなります。こんなことをしてると、仕事と寝てる以外の時間はほぼDJのために使ってしまうんです。大概のDJはここまでせず、もっと気軽にやってると思いますよ。ただ、自分はどうしてもダメなんです。それだけ自分を良く見せて認めてもらいたい欲求が強かったんでしょうね。(自己を見つめ直すことでこのあたりの気づきを得られたのは本当に良かったです。)

で、これはいわゆる承認欲求というやつなんですが、上述したように私は自己肯定感が低いゆえ自分に対する過剰な称賛を得ないといられないのです。だから選曲の際にも「自分が周りにどう見えるか」という雑念がどうしても頭から離れず、純粋に自分の好きな曲を感性の赴くままにかけることができない。そうなるとDJやっててもあまり楽しくないんですよね。勝手に自らにプレッシャー課しておいて楽しくないって愚痴ってりゃ世話ないですが。そして、当然プレイがうまくいかなかったり主催イベントで客足が思わしくなかったりした時は必要以上に落ち込みます。挙句それをリカバーするために今度は見苦しい言い訳がでてくるわけです。このへんは私のイベント後のtwitterのポストを見てた人なら充分おわかりでしょう。

そんなこんなで、もうDJに疲れちゃってたんですね。だから、ある意味やめるのは時間の問題だったのかもしれません。もともとクラブっていう場にもあんまり馴染めなかったですし。ぶっちゃけ自分以外のDJを聴くのも、基本的にはそれほど楽しいと思えませんでした。(本当に素晴らしいプレイをする尊敬すべきDJもたくさん見てますけど、それとはまた別の話として)。まあ、これも他人に興味を持てない自己愛の強さゆえですね。もちろん人と話したりするのは好きなので、友人に会えるのは楽しいんですが、それなら別に飲み屋でもいいじゃん、と。

そうそう、飲み屋と言えば日本酒にどハマりしたことも理由の一つですね。はっきり言って日本酒以外のアルコールで酔いたくないって思うようになっちゃったんです。ほとんどのクラブにまともな日本酒ないし。

近況

ついでなので近況をお知らせしておきます。
音楽についてですが、最近は2000年以降のミニマルテクノばっかり聞いてます。リカルド・ヴィラロボス最高。J-POPやアイドルからはちょっと離れました。一応ひと通りチェックはしてるものの、一時期のような勢いや面白さは感じないですね。個人的に飽和状態なのかな。このへんの趣味の変遷はDJやめたのもかなり影響してると思います。

制作のほうも徐々に再開してます。ポップスは非常に手間がかかるし、やっぱりメロディ作るのは苦手なので、作るほうもテクノに移行してます。テクノは感覚的にサクサク作れて楽しいんですよね。1月中旬にはテクノ用の新名義「emptylogic」でEPを発表していますので興味あればどうぞ。→https://emptylogic.bandcamp.com/releases

あとは日本酒ですね。日本酒の様々な銘柄をDIGるのが楽しくて仕方ないです。近所に素敵な日本酒バルも見つけてしまい、すっかり常連になりました。こづかいはほとんど飲み代に消えているのでケーキを食う余裕がなくなりました。まあ年齢的にケーキをどか食いするのも厳しくなってきてるし、別にいいか、という感じ。

また、DJとtwitterをやめて時間がかなり増えたので、その分妻と映画をよく観るようになりました。月並みですが、今はこうしてゆっくり家族と過ごしている時間が幸せです。

それではまたいつかどこかで。

2014極私的日本語ポップスベスト-ハロプロ編

毎年書く書くといって一度も書いたことなかったのですが、今年初めて書きますよ!ハロプロ編!

今年は個人的にハロプロオフィシャルの展示イベントでDJさせていただいたり、ハロショ秋葉原店でClubGATASをやらせてもらったり、ハロプロ的にすごく動きがある年でした。ありがたいことです。来年もこの勢いを継続できればいいのですが…

なお、今回はハロプロ楽曲大賞に投票したものと、そこから惜しくも選外となったものに分けて掲載します。


ハロプロ楽曲大賞投票分】

Juice=Juice / イジワルしないで抱きしめてよ
-3pt-
ファンキーでありながら淡々としたシンプルなベースラインがとてつもなくクール。大久保薫の底力を見た気がする。



道重さゆみ / シャバダバドゥ〜
-2.5pt-
ジャズとエレクトロを絶妙にミックスしたアレンジが見事。さゆの歌声も完璧にマッチしてる。



スマイレージ / ええか
-2pt-
つんく♂の狂気が滲み出ている。このラップだか何だかわからない節回しが俺の脳を直接つかんで揺さぶってくる。



Berryz工房 / ロマンスを語って
-1.5pt-
最後の最後に素敵な曲がきて良かった。本当に良かった。キラキラしながらも適度に黒くてモータウン的なたたずまいが最高。



ハロプロ研修生 / おへその国からこんにちは
-1pt-
タイトルからしてキ●ガイ。



【選外】


モーニング娘。'14 / 見返り美人

これは最後まで迷ったんだけど惜しくも選外。演歌に手を出すというまさかの展開だったが、歌詞のエモさとあいまって大成功と言える。



モーニング娘。'14 / 時空を超え 宇宙を超え

エディットしまくりで先鋭的ながらもメロウなトラックが美しい。



℃-ute / I miss you

三重唱とかよくやるわ。こういうサプライズがあるからハロプロから離れられないんだよね。



Juice=Juice / アレコレしたい!

ライトかつ明るい感じで気持ちよく聴ける。



Bitter & Sweet / 誰にもナイショ

ビタスイは総じて曲のクオリティ高いですね。田崎さんの相方の長谷川さんの存在感が薄いのが気になりますががんばってください。



吉川友 / URAHARAテンプテーション

今年のきっかは曲的に今一つ低調だった印象ですが、これはあがるEDM。



梅田えりか / 君はClione

まさかの梅田えりか!アルバム全部良質のエレクトロポップなんですが、一曲挙げるとしたら弾力的なキックが気持ちいいこの曲を。


ポッシの勇気スーパーボールも良かったですがすでに上半期で取り上げてるのでここでは割愛です。来年も書けたら書きます。

2014下半期(+上半期漏れ)極私的日本語ポップスベスト

今年もやってまいりました極私的楽曲大賞。去年からハードルは低めにしてあまり絞らない方針にしたので、やたら紹介数が多くなり、その対策として一旦7月に上半期分をアップしたんですが、漏れもあり、それと合わせたら結局かなりの数になってしまいました。

個人的な好みの傾向として、ディスコとかダンス系が好きなのは変わってないんですが、それ以外の系統でもメロディが良いものは積極的に聴くようになったのも紹介数が増えた一因かしら。

なお、例によってハロプロは別枠で考えてるのでここには載せず、後日別記事で(と毎年書いてるがその後まとめたことは一度もない)。あとジャニーズとかも、もうきりがないので入れてないです。

では参りましょう。

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【アイドル単曲部門】


清竜人25 / Will♡You♡Marry♡Me?

これをアイドルにカテゴライズしていいのか非常に迷う。清の存在感が際立っており女の子はお飾りのバックダンサーにしか見えないから。今後その見方が変わっていくのか、それとも一時的な企画モノとして1年ほどで清のソロに戻るのか。演劇的な虚構の上でのみ許された清のセクシャリティが彼のアイドルに対する(無自覚な?)批評性につながっており、この異様な存在感はノンケの自分でさえ意味もなくドキドキさせられる。楽曲はダンス☆マンによるファンキーなアレンジが最高すぎるので、飽きっぽい竜人でもこの方向性だけは保ってほしいなあ。



ひろしまMAPLE★S / Boom! Boom! Miracle Emotion

勢いのあるEDM。間奏部分カッコイイ。



妄想キャリブレーション / 甘酸っぱい、甘じょっぱい

ディアステ発の王道アイドル曲。元気が出る良メロ。



WHY@DOLL / Magic Motion No.5

安定のagehaspringsワークス。ドラマティックに盛り上げるJ-POP定石の構成はとらず、パートが変わっても淡々とグルーヴを維持している。様式美も悪くないが、こういうタイプの楽曲も増えていくといいな。



J☆Dee'Z / Disco Winner

Beasty Girlsのカップリングでミッドテンポのディスコ!いわずもがな大好物。



プラニメ / Plastic 2 Mercy

BiSではバリバリのロックを提供してた松隈ケンタ氏によるEDM快作!めっちゃアガる!



夢見るアドレセンス / マワルセカイ

凡百のアイドルソングからは一線を画したセンスあるメロディ。と思ったらまたagehaspringsが絡んでるのか!俺はこの集団のプロダクションに滅法弱いな。「証明ティンエイジャー」も同じ方向性でおすすめ。



サッポロ Snow♥Loveits / PAPAPAパステルカラー
この曲かなり好き。始業ベルの音階に若干不穏なコード進行をつけたAメロから転調して一気にポップなサビへ。いろいろ技巧を凝らしたかったのかな?という作曲家の気持ちが透けて見えるけど、なんだかんだ全体としてまとまってるし、サビが気持ちいいので余計な詮索はやめよう。



SENDAI TWINCLE☆MOON / KISS スキ KISS
一聴してChu-Zっぽさを感じたのですが、案の定作曲はChu-Zに多く曲を書いてる小田桐ゆうき氏でした。ポップで切なくて大好き。ちなみに音源はPAPAPAパステルカラーと同じ「iDOL Street ストリート生コレクション 2013 e-Street」に収録されていますが販売は会場限定っぽいので入手はなかなか難しいかも。



アイドルネッサンス / 17才

Base Ball Bearのカバー。まずこの曲をチョイスするセンスが素晴らしい。彼女らの瑞々しさと曲の持つ爽やかな青春のにおいが見事にマッチしてる。



おはガールふわわ / クロスマイハート

今年は筑田浩志先生大躍進と言っていいんじゃないでしょうか。GALLETTeが当たったのは大きいですね。この曲では松井寛直系のファンクネスを完全に昇華して新しい段階に足を踏み入れている感じさえあります。



GALLETTe / She is wannabe!

で、そのGALLETTe、上半期でも紹介したけど下半期もきっちりヤバいの出してきた!



K-NEXT / 恋のシークエンスダン
これも筑田さん。CQC's思い出す。間違いない。でも音源買えない。ほしい。とりあえずYouTubeで我慢しましょう。



Chelip / 恋愛至上主義

ベースが効いてやたらファンキー。そしてポリリズミックで立体的な素晴らしいアレンジ。途中でジャズっぽく変化するのも最高。これメロディよりトラックを先に作ったんじゃないかな。CDは通販だけじゃなくショップで全国流通しようよー、もったいない。



つりビット / おどろよフィッシュ

2014年そうきたか大賞。夏のヘビロテナンバーワンでした。



つりビット / 旅立ちキラリ。

つりビットをもうひとつ。とにかくこのグループは音に金かけてますね。あと声が気持ちいい。運営が音楽わかってる感じあります。



花澤香菜 / ほほ笑みモード

マニアックなハウス。声優ど真ん中な声質とこのディープなトラックが合っているかと言えば微妙な気もするけど、面白いから別にどうでもいいや。



千菅春香 / モモキュンソード

アニソンですが、本編は全く見てません。時々気まぐれでアニソンのチェックするんですが、そこで引っかかったのがこのディスコってわけで。



スフィア / Jolly Dolly’s Music!!!

声優系ではこちらも良かった。4つ打ちで気持ちいいアルバム曲。


ワンリルキス / DROP!
声優っぽさは薄いけどこれも声優グループ。サウンドは聴きやすい4つ打ちエレクトロだけどサビがやたら癖になる。



SO.ON project / エビバディGO!

やったー!ディスコだ!このシングルの3曲はどれもレベル高いです。



hipS Ship / remember

福岡市南区井尻を拠点とするローカル中のローカルアイドル。Especiaっぽさありますね。アーバンなグルーヴが心地よい。



Little Glee Monster / I want you back

歌がうまい子供にしかカバーを許されないこの曲の封印がついに…Folder以来の逸材ということでしょうか。ぶっちゃけ「放課後ハイファイブ」なんかの歌い方はまだ鼻につくし誰かのモノマネの域を出てないとは思うんだけど、素質は間違いないし今後が楽しみ。あとはディレクション次第ですね。


宮崎梨緒 / candy pop love
アップフロント関西から初のリリース。つんく♂臭は皆無でタイトル通りのイメージのエレクトロポップ。


LinQ / Bye-Bye Baby Love
信頼のSHiNTAワークス。この人はほんとファンキーでいい曲書くよねー。


キャラメル☆リボン / ファーストシークレット
同上。カップリングの「七色の虹の向こうに」はSHiNTAさんじゃないけどこっちも捨てがたい。



GEM / BFF

どういうわけかメロディを覚えられないんだけど、聞いてると気持ちいいしいい曲なのは間違いない。



nanoCUNE / 馬耳豆腐

まずエレクトロなトラックに耳を奪われるけど、本質的には切ない系のメロディとコードアレンジあってこそですね。ファンクとかにアレンジしてみても面白いかも。nanoCUNEらしさはなくなるけど。



クルミクロニクル / CANDY TRIP

一貫してエレクトロで内容の良いリリースが重なることで、この路線のアイドルとしてはすっかり貫禄がついた気がします。本曲の構造はシンプルで繰り返しメイン、これがメロディのポップさと相まって何とも言えない中毒性を引き起こす。


ジュネス☆プリンセス / LIFE IS THE GAME
エレクトロ良作。CDは会場限定のようで…誰か代わりに買ってきてくれ…



Peach Sugar Snow / じゅもん

なんといってもこの声。ジャケットとともに何か変なところをくすぐられるような最高のウィスパーボイス。ジャケのロリ臭は即逮捕レベルなのでうかつに人に見せないほうがいいです。



BRAND NEW STORY / 東京パフォーマンスドール

なんだよ普通にかっこいいじゃねえか。90年代の継承とかは興味ないけどそれでも小室曲のカバーでちゃんとクリアしてるし、思いのほか成功してるね。



Mibuki with tutu&Beat's / セピア色のRecollection

ファンキーでいいですね。しかしこのサビのメロディなんだっけ…そっくりな曲あるんだけど思い出せない。



DIANNA☆SWEET / ICE CREAM MAGIC

エレクトロ系でクール路線。でもフェアリーズほどガチじゃない。


Mスリー / Your Love
フェアリーズといえば、この派生ユニットも安定して高クオリティ。モータウンを彷彿とさせる黒さ!かなり洋楽ぽい。アイドルらしさという意味では微妙なのかもしれないけど。



PLC / キューティパイ

よくあるロック+エレクトロでサウンドは粗いんだけど、サビのメロディは素晴らしい。



河西智美 / それでも…

Type-Bカップリングの「M・U・I・S・H・I・K・I」なんかも結構いいですが、いずれもちょっと古臭い曲調が声質に合ってて心地よいです。



乙女新党 / 僕だけの世界

アルバム曲だけど今までの乙女新党のシングルと比べても一番好きかも。最近のアイドルソングは歌いやすさを考慮して音域は狭く、メロディは単純にしがちなので、この曲のように結構上下する難しめなメロディだと印象に残りやすいですね。ハイスピード胸きゅん系。



あやめと優里花 from 乙女新党 / 凸凹解決せんせーしょん

初めて聞いたときいい意味で「なんじゃこりゃ」感すごかった。でんぱやスタダ系に見られるガチャガチャした感じの速い曲は正直おじさんついていけないんですが、こうやってファンクのエッセンスが入ると一気に好きになっちゃうんだよね。可憐Girl'sの「ぴかっときらっと!Dash girl's」とかさ。



ライムベリー / IDOL ILLMATIC

うわー、もうトラックかっこいい!たまらん。手を叩けーのところの仕掛けなんかも楽しいし、完璧だわこれ。90sヒップホップのLPをアイドルに持たせるジジイの自己満足的MVも◎。



SKE48 / 放課後レース

歌詞の内容と疾走感のあるロッキンかつストリングスの甘さの効いたトラックがよくマッチしてます。王道と言えば王道だけど古臭さはなく、メロディはわりと洗練されているんじゃないでしょうか。



青春!トロピカル丸 / 恋のS.O.S

サビの転調が効果的でメロディがぐっと引き立つ。どうでもいいけど怪傑と青春と純情の区別がつかなくてややこしい。



RYUTist / Wind Chime!〜街のトンネル〜

これといった特徴はないんだけど、なぜか何度も聴きたくなる。爽やかスルメ系良曲。




ガールズ・フォーエバー / The Girl Of Fate

作詞・作曲・編曲が林田健司!!!!それだけで充分伝わる人には伝わるでしょう。良さが!ファンク!



HKT48 / アイドルの王者

はいディスコです。ディスコ。お前はディスコなら何でもいいのかって聞かれたらYESとしか言えませんし。



乃木坂46 / 私、起きる

「何度目の青空か?」のカップリング。トラックは基本的にシンセメインのEDMマナーではあるんだけど、音色が柔らかいので派手さは目立たず、むしろフワフワしたフォーキーともいえる雰囲気に仕上がっている。すーっと入ってくる耳馴染みの良さよ。



S-Qty / Last Spring Snow

岡山のロコドル。どの曲も良くてすごく好きだったんだけど残念ながらこの曲をもって解散。最後にふさわしいしっとりした名曲。



【アイドルアルバム部門】


LinQ / LinQ REMIX Vol.1

SHiNTAさんによるリミックス集。当然全曲しびれるんですが中でも「HA.JI.ME.MA.SHI.TE (SHiNTA PLANET REMIX)」が好きすぎて。すげえファンク。



AeLL. / 4/4 YON BUN NO YON

篠崎愛の人気が先行してただけにどうしてもグループとしてはバランスが悪い印象だったんだけど、曲は平均的にクオリティ高くて好きでした。解散残念です。



ゆるめるモ! / Electric Sukiyaki Girls

ESGオマージュのジャケはもう笑うしかないんだけど、全編ダンサブルでポップ、なおかつサブカル臭もきっちり失わずにいるバランス感は見事。




E-girls / COLORFUL POP

avexはさすが金かけた音を作ってきますね。こういうメジャー感あるサウンド大好きですよ。


【非アイドル部門】


さいとうまりな / はじまるふたり

もともと男性ボーカルはあまり好んで聴かないこともあって、正直、堂島孝平という人をみくびってました。「ヴィーナス・モーニング」も含めてこれはもう素晴らしすぎるプロダクト。そして同録の多田慎也氏の曲も負けず劣らず最高。ていうかこの配信EPもっと話題になるべきじゃない?話題のtofubeatsも曲提供してるんだし。曲の素晴らしさに反して異常なくらい世間の反応が薄いのは売り出し方の問題なのか?



雪乃 / Betty

適度に黒くてファンキーな曲調とオーガニックなサウンドが非常に素晴らしい。作曲は今や飛ぶ鳥を落とす勢いの浅野尚志なんだけど、この人のイメージってしゃちほこや乙女新党やでんぱ組に提供してるようなガチャガチャした速い感じだったので、これには正直驚きました。完全に見くびってた…もしかすると天才の部類に入る人なのかもしれない。



レキシ / ドゥ・ザ・キャッスルfeat.北のパイセン問屋

日本でファンクやる人はどうしてこうおバカな方向に行きたがるのか。P-FUNKの影響強すぎませんか。まあいいんだけど。曲は相変わらずファンクで最高。どっかで聞いたことあるフレーズを取り入れてさらりと構築するのが上手い人ですね。メタ化したディスコファンクとでもいおうか。



Onigawara / Eじゃん!
メタ化といったらこの人たちを紹介しないわけにはいかない。こっちはJ-POPのメタ化。本人たちがどういうつもりかは分からないが、J-POPに対する愛と皮肉の両方を感じとれる。そのへんもこのポップセンスありきだね。



etsuco / ambitious

アーティスト名もうちょっと工夫しろよとか思うけど、曲はポップで少しふわふわしてて4つ打ちエレクトロで薄いR&B臭がちょうどいい。同録の「Missing U」もダンサブルなハウス系でかなり好み。アルバム全体通して佳曲多いです。



YUKI / 誰でもロンリー

アルバム「FLY」も悪くなかったですが、やっぱりこれがずばぬけてますね。ファンキーでポップ。当然agehasprings


くるり / Liberty & Gravity
変態すぎるとかいろいろ言われてるようですが、くるりに対しては思い入れがないので全く抵抗なく受け入れられました。こういうドラスティックな構成もエキゾなメロディも大好きです。これ、音だけ聞くよりMV見たほうが楽しめるね。



Shiggy Jr. / LISTEN TO THE MUSIC

いやー、実に素晴らしいポップセンス。この音楽性ならもっと打ち込み混ぜて分厚い洗練されたトラックにしてもいいと思う。



FLiP / Girl

このバンド知らなかったんだけど、だいぶスタイルチェンジしたみたいね。ダンス系のエッセンス入れてきたのは大正解だと思います。



NIA / Nia

J-POP系メインのこの記事で全編英詞かつジャズの本作を紹介するのもどうかと思いましたが、すごく良かったので気にせずいきます。orange pekohのヴォーカル、ナガシマトモコによるソロプロジェクト。明らかに70sジャズ系メロウソウルを意識したハイクオリティな楽曲群。マリーナ・ショウ、ナンシー・ウィルソン、マージー・ジョセフあたりの名前に反応する人は騙されたと思って聴いてみて。ブラックミュージック基準で考えると声質は仕方ないとして、よくぞここまでサウンドプロダクションを近づけることができたなあと感心します。


以上、いかがでしたか?多分これでもまだ漏れはあるので、その分はまた半年後ということで!上半期分もよろしくどうぞ!

2014年上半期極私的アイドル楽曲ベスト

毎年年末に書いてますが、数が多いので上半期と下半期に分けようと思います。今年の上半期はシングルもさることながら良いアルバムが多数リリースされた印象。かの忌まわしい事件もありましたが、一気にブームが萎んでしまうほどのダメージは受けなかったように感じます。もしかしたら、ボディブローのようにじわじわ効いていて数年後振り返ったらやっぱりあの事件がターニングポイントだったな、となっているかもしれませんが。とにかく、一消費者としてはこれで良曲が減っていくなんてことには絶対になってほしくないですね。

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【シングル部門】


LinQ / No lady No Life

「カラフルデイズ」も悪くないですが、カップリングのこっちはお姉さん組の歌うディスコで大好物。



StylipS / Addicted

これもカップリング。これは明らかに表題曲よりカップリングのほうが勝ってるでしょう。クールでファンキーなエレクトロ。




ミネラル★ミラクル★ミューズ / フライト23時

声優系でもう一つ。これはもう完璧にトマパイが帰ってきた感じ。トマパイの残党は絶対に聞くべき。同録の「デートTIME」も同じ系統で必聴。



たこやきレインボー / めっちゃFUNK

タイトルに偽りなし。めっちゃFUNK以外に形容できない。



Citron* / 真冬のサンライト

加古川ロコドル。いわゆるヤスタカ以降の4つ打ちエレクトロ系楽曲ですがクオリティは非常に高いです。あとCD通販のときの運営さんの対応が素晴らしかったのできっと伸びていくと信じてます!



小桃音まい / ダンシン☆ハイスクール

明るくノリの良いダンスポップでほどよくディスコ風味もあり。



THE ポッシボー / 勇気スーパーボール!

速くてテンション高い曲でポッシに合ってますね。途中の煽りも何言ってるかわからなけどなんかアガります。カップリングは一転してイイキョクのバラード。メロディが面白い。



ウルトラガール / 888

ウルトラマンとは何の関係もないグループの王道アイドルソング。4つ打ちエレクトロ系のトラックと明るくあどけないメロの相性が良いですね。



でんぱ組.inc / サクラあっぱれーしょん

順位をつけるつもりはないですが、キャッチーさや勢い、サウンドの完成度など総合的にみて2014年上半期で最も秀でたアイドルソングだと思います。



乃木坂46 / 吐息のメソッド

「気づいたら片想い」のカップリング。ミッドテンポの落ち着いたディスコ。気持ちいい。




Doll☆Elements / 君のネガイ叶えたい!

他曲はぶっちゃけ全然刺さらないんですが、これだけはファンキーで俺好み。サビのメロも良い。



Dancing Dolls / monochrome

クソダサいカバーばっかでどうなってしまうかと心配だったが、ここで見事に方向転換!kzさんの作曲でそりゃ間違いねーわなキラキラエレクトロ。カップリングの「XX」も歌割りとバッキングが見事に絡み合って作られるグルーブが素晴らしい。



CARAT / New World

もう一つ知名度があがりませんが、曲はエレクトロディスコでDJユースとしてもかなり重宝します。あとは突き抜けるためのほんのちょっとの何かがあれば…。



ry-moon / Brand New World

こちらも知名度はイマイチですが、2011年結成と意外に長いキャリアの沖縄ロコドル?「リュームーン」と読むそうです。アッパーなエレクトロですが、昨年出た「Supermoon」のほうが三線取り入れたりして面白いかも。



GALETTe / ダンスフロア☆フィーバー

ノリにノっているGALETTeの勢いを象徴するような一曲。松井寛直系のディスコでもう最高としか。



Negicco / トリプル! WONDERLAND

これを待っていたんだ!矢野博康(ex.Cymbals)によるNegiccoの真骨頂ともいえるアッパーチューン。キラキラシンセとスラップベースで否応にもアガる。



Happiness / Juicy Love

素晴らしいエレクトロハウス。派手すぎず、あくまで爽やかなメロディとの調和を考えたアレンジが気持ちいい。カップリングの2曲もレベル高いです。



チームしゃちほこ / いいくらし

しゃちほこも勢い衰えないですね。ウワモノのアシッドなシンセを聞いただけで制作者である吉田哲人氏のマニアックさが伝わってくる。比較的長尺にも関わらず飽きない構成で一気に聞かせます。




アイリス / 魔法の呪文

テクプリから一人抜けて心機一転、それがまさかこんなソウルフルなミッドファンクなんて!今後も期待せずにはいられませんな。


【アルバム部門】


LinQ / Awake

意外な路線変更となった「カラフルデイズ」の博多バージョンが秀逸。ギターのカッティングとスラップベースを足してよりファンキーなアレンジに。その他もエレクトロ系の佳曲揃いで制作陣の力の入れ具合とそれを支えるセンスのよさがわかる。



武藤彩未 / 永遠と瞬間

上半期、もっとも聞き込んだアルバムかもしれない。正直言ってそこまで力のある一曲はなく、どれも突き抜けるものを感じさせない。しかし、それはあくまでシングル基準での話であって、音楽のクオリティ自体は非常に高い。一発がない分、飽きることなく何度もリピートしてしまう力がある。



3Bjunior / スタダ 3Bjunior ラスト大全集

スターダスト芸能3部のアイドル育成部門、要はアイドルの卵を集めた3Bjuniorの集大成。長らく入手困難だった超名曲「KISS OF BEACH」が収録されているだけでも購入マスト。その他、R&Bテイストの良曲を多く残したmomonakiの音源のほぼすべてを網羅している点も特筆事項。



Dorothy Little Happy / STARTING OVER

基本、DJとして選定しているのでここに載せるのはダンスミュージックばかりだが、このアルバムは例外。ロックテイストながらどの曲も泣きのメロディが魅力的で、ぐいぐい引き込まれる。「言わなくてよかった」「COLD BLUE」「ストーリー」などが特に素晴らしい。


Especia / GUSTO

今更書くことでもないが、素敵な音楽がそこにあるのに、それがアイドルだからって毛嫌いして敬遠するのは本当にもったいないですよ。ここまでのアルバムを作られてしまうと、改めてそう感じざるを得ない。惜しむらくはボーカルの稚拙さか。歌の技術の巧拙についてはアイドルゆえ愛嬌として許せることも多いが、このアルバムの場合はトラックのレベルがあまりに高いため全体のバランスが取れなくなってしまっている。せめて喉から搾り出す唱法が改善されればいくらか良くなると思うのだが…(S&Lさん余計なこといってすいません)


いかがでしたか。今回レビュー書くには至りませんでしたが「東京女子流 / Killing Me Softly」や「ClariS / PARTY TIME」「9nine / MAGI9 PLAYLAND」なども好アルバムでした。下半期はどんな曲が聴けるのかな。

idol disco 2013

あけましておめでとうございます。
2013年リリースのアイドルディスコ曲中心に選曲しました。一部2013年じゃなかったりディスコじゃない曲も混じってますが細かいことは気にするな。


idol disco 2013 by Ginger does'em all
→FREE DOWNLOAD

1.ワンダランド / 星野みちる
2.Morning Kiss / Erika.
3.Awakening / 土岐麻子
4.Winter blossom 〜冬の桜〜 / Dorothy Little Happy
5.片思いテレパシー / FAT CAT
6.Starry Night / アップアップガールズ(仮)
7.スタートリボン / キャラメル☆リボン
8.恋キラキラ / せのしすたぁ
9.CHANGE!! / Serena
10.Magic C / CASSIS
11.さよならMusic / Negicco
12.neo disco / GALETTe
13.Chu me now!! / Chu-Z
14.アシンメトリー / Chelip
15.CHASE THE SUN / 北乃きい
16.新しい恋のうた / Negicco
17.Hop! Step! ダンス↑↑ / Dream5
18.Hey You! / MY SCHOOL
19.ロマンスの途中 / Juice=Juice
20.A.No.Ne / Chu-Z
21.Blue Sky / FantaRhyme
22.Chu! Chu! 晴れる Yeah / AeLL.
23.ナナイロのうた / dela
24.FiVE★マイスター / S-Qty
25.Oh my destiny / バクステ外神田一丁目
26.誘惑したいや / 私立恵比寿中学
27.いつか君が / ももいろクローバーZ
28.つづくつづく... / 9nine

2013年極私的ベスト日本語ポップス

今年もやってまいりました極私的ベスト日本語ポップス。
対象はだいたい昨年12月後半から今年の12月前半までです。順位はつけられません。なお、ハロプロは思い入れが強く同列には紹介できないので別記事でまとめます。(去年も同じこと書いておきながら面倒で書かなかったんですけどね…)

今年はあえて絞らず、思いつくままに挙げるのでめっちゃ多いです。とりあえず、下で紹介してる曲もいくつか収録したこのmixでも聴きながらゆっくり読んでみてください。

ではいきましょう。

amazonで扱いがあるものは画像とタイトルにリンク貼ってあります。

【アイドルシングル部門】


AKB48 / 恋するフォーチュンクッキー

説明不要の大ヒットですが、なんだかんだ言って最高なんですよ。アレンジもメロディも。これがヒットする日本という国は実に素晴らしいと思えてしまうくらい多幸感のある名曲。



キャラメル☆リボン / スタートリボン

SHiNTAさんはハズシがないですね。最高に素晴らしかった1stシングルのファンキーなノリはそのままに、さらにアップデートした感。



Trick8f / Work&Life
SHiNTA仕事をもう一つ。これもまたソウルフルかつファンキーで言うことなし。このクオリティでメジャー流通してないのが全く解せない。



Chu-Z / Chu me now!!

4つ打ちポップの極北。グループの詳細は知らないしそれほど興味もないんですが、次の「a.no.ne」と両曲とも手がけている小田桐ゆうき氏は非常に気になりますね。女子流の「Rock you!」とかも作曲している方のようです。




Chu-Z / a.no.ne

Chu-Zはどちらか一曲にしようと思ったんですが絞れませんでした。それくらいイイキョクってことで。てか、CDは新星堂限定って今の時期にやったら絶対機会損失だと思うけどなー。



リンダIII世 / 未来世紀eZ zoo

いやー、これはまさに衝撃という他ないです。強烈なバイレファンキアイドル。twitter上では知り合いのDJがこぞって騒いでましたよ。



ナト☆カン / やさしいおと

4つ打ちで爽やかな胸キュンメロディ。CANDY GO!GO!とのコラボCDに収録。この人達ってあんま聴いたことなかったんで他曲もチェックしたんですが、1stシングルの「ナントカカントカ」とか和テイストでかなり良かったので買います。



怪傑!トロピカル丸 / チャンスの神様

同じく4つ打ちで爽やかな胸キュンメロディ。最近この手のに弱いな。



Cheeky Parade / Tactics

2013年の前半はDJで一番よくかけた曲かも。なんでこの名曲がシングルのカップリングで、しかもアルバムにも収録されなかったんだろう。



S-Qty / FiVE☆マイスター!!

岡山のロコドルですが、このへんから曲が洗練されてきましたね。サビでのディスコへの展開がヤバい。次作の「Dear Future〜未来のボクへ〜」も同系統のメロでとても良いです。



my♪ラビッツ / トゥルルンテレフォン

S-Qtyの妹分とされる岡山のロコドル。こちらのカップリング曲はCutie Paiのまゆちゃんが作曲。この子たちの持ついい意味での垢抜けなさと可愛らしいBPM速めのテクノポップが妙にマッチしていい感じ。



ライムベリー / we did it

「SUPERMCZTOKYO」のカップリング。クッソファンキー!!クッソファンキー!!否が応にも持ってかれる。今年のシングル全部最高でした。



Negicco / ときめきのヘッドライナー

今年はconnieさん以外の人の作曲が多かったですが、結局connieさんの曲のほうがいいんだよな…。とはいえ、西寺郷太氏作曲のこいつはやっとハマった感があります。DJユースという観点からも、静かなイントロから一気にサビになだれ込む構成で盛り上がること必至。



アップアップガールズ(仮)/ リスペクトーキョー

今年も異常なリリース量でしたね。michitomoエレクトロシリーズの中でも特にアガる1曲。しかしこのあたりから徐々にこの路線は食傷気味になってきたのも事実。来年はどういう展開を見せるんでしょうか。




GALETTe / G

CQC'sの作曲を手がけていた筑田浩志氏がようやく復活!待ってました!(何らか活動してたんでしょうけどこちらの情報網にはひっかからなかったので)。一聴するとカップリングの「neo disco」のほうがファンキーで使いやすいんですが、何回も聴いてると「G」のほうがサビに一癖あって気持ちよくなってくるんですよね。



でんぱ組.inc / 冬へと走りだすお

基本的にがちゃがちゃした速い曲は好みじゃないんですが、ごくたまにこういう大当たりがあるからでんぱは困る。ご存知とは思いますが「くちづけキボンヌ」と同じくかせきさいだぁヒックスヴィル木暮晋也のタッグ。



乃木坂46 / 制服のマネキン

リリースは2012年12月ですが、去年のベストにはギリギリ入れられなかったので今年ねじ込みます。曲は説明不要ですね。今年の乃木坂は他曲も総じて面白い曲が多かった気がします。



TEMPURA KIDZ / ONE STEP

キレすぎる動きと表情がキモい子供パフォーマンス集団、エレクトロな楽曲は素直に好き。「ストロボ」もいい曲で迷ったんですが、今回は和テイストを入れて少しクセを出した本作のほうをチョイス。



きゃりーぱみゅぱみゅ / にんじゃりばんばん

和テイストといえばこちらを忘れちゃいけない。ふざけたタイトルだけでオールOK。ももクロ初期の「未来へススメ」なんかと相性がいいのでよく繋いで使いましたよ。




PETIT MILADY / 100%サイダーガール

声優枠からも一曲。基本的に声優って声作って歌われるのであんま好きじゃないんですが、これはそこを差し引いてもいい曲だったので紹介。疾走感のあるサビ気持ちいいです。



BiSとDorothy Little Happy / Get you

BiSのエモロック路線は個人的趣味から全く支持できないんですが、こういう形でポップさを全面にだしてくれるとエモさが私好みに変化します。



くりかまき / アナログマガール

ストレートに元気がでるタイプのBPM速め4つ打ちエレクトロ。はじめて聞く人にも親しみやすいのでDJとしては重宝します。



Mスリー / Glory days

フェアリーズの派生ユニット。本体よりあっさり目で聴きやすい。これもアナログマガールと同様の理由でDJ的には使いやすいタイプの曲ですね。



LinQ / Lie

デビュー時の曲の良さが最近ちょっと失われつつあるLinQですが、これは当たりでした。お姉さん組のLinQ Ladyによるprediaみたいな大人エレクトロ。



SRAM / レモンティー
LinQの派生ユニット。めんたいロックをリスペクトするという年寄り大喜びのコンセプト。とにかくサウンドプロダクションが素晴らしい。ちなみにこれはサンハウスのカバーですが、こんな隠喩たっぷりのエロい歌詞を年端もいかない少女に歌わせるという大人の汚れた一面が垣間見えて最高です。



チームしゃちほこ / 愛の地球祭

Aメロの出落ち感が強烈。ここのインパクト強すぎてサビがあんまり思い出せないなんて曲ほかに聞いたことないですわ。しかも大御所コモリタミノル氏の手によるものだなんて。ちなみに、名古屋・会場限定盤のカップリング「OEOEO」はディスコファンクでベースがかなりエグくてかっこいいのでがんばって入手しましょう。



バクステ外神田一丁目 / バイトファイター

最近やたら元気ありますね。曲もその感じをうまくとらえてて勢いがあります。かなり耳に残るし。11月にでた「Oh my destiny」もディスコっぽくてかなりいいんですがサビの強さからこちらを選出。


【アイドルアルバム部門】


せのしすたぁ / I'm sick!!!

一部の好事家の間ではかなり話題になってましたが、いきなりのアルバムドロップ。とにかくどの曲もメロディが素晴らしい。アレンジやサウンドプロダクションはもっと洗練させることができると思いますが、逆に今くらいのほうがロコドルとしてのポジションやら雰囲気やらとちょうどバランスが取れてるような気もします。まあ、プロのアレンジャーがついたらどうなるかって興味はあるんですけどね。ちなみに自分も勝手にremix作ってるのでよかったら聴いてみてください。→こちら



Perfume / LEVEL3

「だいじょばない」における執拗なサビのリフレイン。なのにあそこまで飽きさせないアレンジの才能はさすが。また、長尺の「PartyMaker」で見せた挑戦的な構成とJeffMillsリスペクツのハードテクノなリフも素晴らしい。ここで90sテクノから引用するかね。わかりやすいEDMにただ迎合はせずシニカルな視点を保ちながらこのクオリティのアルバムを放てるヤスタカ氏に脱帽。



クルミクロニクル / クルミクロニクル

EDMを取り入れたアイドルポップも珍しくなくなりましたが、曲としての完成度が高いのは数えるほどだった気がします。その意味でここまで粒ぞろいの曲をアルバムとしてまとめてきたのはすごい。惜しむらくはミックス/マスタリングの甘さか。ちょっと音抜けが悪い。



星野みちる / 星がみちる

何も言うことないです。全曲素晴らしすぎて、ただ「聴け」としか申し上げられません。


ももいろクローバー / 入口のない出口

ももクロインディーズ時代のベスト。今の彼女たちが悪いとは言いませんが、いかんせん巨大化しすぎてしまい運営含めてごちゃごちゃ四苦八苦しているのが透けて見えるんですよね。その点で、この音源集で聴ける初々しさや勢いは貴重だしこの時期ならでは。ちなみに最新シングル「GOUNN」のカップリング「いつか君が」はこの頃の雰囲気が戻ってきたようなストレート美メロポップです。


【非アイドル部門】


miwa / ミラクル

爽やかすぎて俺みたいな腐った大人がまともに聴いたら溶けてしまうんじゃないかってくらいの素敵な夏ソング。ほんのり効いたサンバ風味も◎。



Serena / CHANGE!!

コモリタミノル氏によるポップファンクチューン。前作「ピンクの弾丸」は松井寛でこれも相当良かったんですが、その路線を崩さずここまでの曲をドロップできるのはさすが大御所。



北乃きい / CHASE THE SUN

女優としての活動のほうが目立ってますが、実は歌手としても結構いい曲を残してるんですよ。ディスコ好きならぜひ聴いてみてください。



剛力彩芽 / 友達より大切な人

PV込みで異常なほどランチパックっぽいなあと思ってたら本当にランチパックのCMソングでした。この娘、ダンスもかなり踊れるんですな。大したもんだ。



さよならポニーテール / ヘイ!!にゃん♡

2ndフルアルバム「青春ファンタジア」からの1曲。ナイスディスコ。匿名性の高いユニットなので作曲者もよくわからないんですが、相当の手だれが作ってるんじゃないかなー、という感じはあります。



FAT CAT / 片思いテレパシー

韓国人なんですが、これまでのK-POPとは全く違うアプローチ。きゃりぱみゅ系のファッションアイコンを狙ってるみたいですね。本作はシングル「Make Up」のカップリングで、胸キュンメロディが非常に気持いいです。



AFTERSCHOOL / Heaven

大沢伸一によるK-POP。CHICの「Good Times」っぽいサビがクソかっこいい。このくらいのミッドテンポのファンクは腰に来ますね。



T-ARA / NUMBER NINE (Japanese ver.)

もうひとつK-POP。リフにおけるシンセのシンプルでプリミティブな感じがクラブっぽさを演出。サビでは泣きのメロ。派手なEDMにも飽きてきたのでこのくらいのプロダクションはちょうど気持ちいいですね。



コスメティック・サイレン / 星屑スキャット

新宿2丁目系ということで色物扱いされがちなんでしょうが、歌もコーラスワークもめちゃめちゃうまいし、曲も中塚武ということで文句なしのフィリー歌謡。



土岐麻子 / TOKYO DRIVE

3年ぶりのフルアルバム「HEARTBREAKIN’」から。さすがの貫禄というか、シティポップの女王ですねこの人は。昨今のアーバン流行りには若干辟易してるんですが、この人は別格。かっこよすぎでしょ。



というわけで、いかがでしたか。気が向いたらハロプロ編も書きます!

2012年ベストアイドル楽曲20選

今年の極私的ベストアイドル楽曲をまとめてみました。
対象は昨年12月後半から今年の12月前半までです。順位はつけられません。なお、ハロプロは思い入れが強く同列には紹介できないので別記事でまとめます。

総評:
年明けごろはそろそろアイドルブームも下火になるのかなーなんて思ってましたが、蓋を開けてみればまだまだ勢いは衰えず、素晴らしい楽曲が多数リリースされました。

サウンドの傾向的にはEDMの流行もあってエレクトロでキラキラした音がぐっと増えたように感じます。自分の好みの傾向がそっちに寄ったので引っかかりやすかっただけかもしれませんが。それから、BiSやBabyMetal、アリス十番をはじめとして、ぱすぽ☆やでんぱ組、トマパイ(!)に至るまでメタルやハードコアを志向した曲が目立ちましたが、いかんせん増えすぎましたね。既存アイドルへのカウンターとしての機能性はすでに失われてしまったように思います。

なお、期待していた女子流やLinQ、さ学、ぱすぽ☆あたりに個人的にはぱっとした曲がなかったので、そこは残念でした。

それでは本編いきましょう。


キャラメルリボン / 恋のmusic
胸きゅんソウルポップの名作。2010年の虹色からずいぶん間が空いちゃいましたが、本当に素晴らしい作品をドロップしてくれました。エバーグリーンってこういう曲のことをいうんだよ。
→試聴


OSAKA 翔 GANGS / ポジ女子宣言
よく分からないグループ名ですが、音楽性はファンキーでディスコティックなので当然私好み。大阪らしい猥雑さを前面に出したイメージで楽しく賑やか。


Especia / Funkyrock
ビジュアルは大阪おばちゃんファッション、音楽は松井寛直系のファンクポップ。とこれまたわけわからん感じで最高です。音楽性として明確にファンクを軸としているので個人的にはとても衝撃を受けました。前述のキャラメルリボンとOSAKA 翔 GANGSとこのEspeciaで大阪3大黒人音楽系アイドルと勝手に呼んでいます。


OSAKA BB WAVE / Shining Paradise
また大阪です。今年は大阪のファンク攻勢すごいですね。配信もCDの全国流通もしていないのが本当に惜しいほどの名曲。もっとメジャーになって曲が入手しやすくなってほしい!なお、今のところこの曲以外はそれほどファンキーじゃないので、今後に期待したいです。


吉川友 / こんな私でよかったら
今年もっとも勢いがあったアイドルの一人といえるでしょう。昨年末リリースの本曲をもって(俺の中で)一気にブレイクして、そこからはもう出す曲出す曲自分好み。八王子Pをはじめとしたボカロ周辺クリエイターのレベルの高さにも気づかせてくれました。先ごろリリースされたカバーアルバムでは80sの名曲達が全く無理のない形で現代風にアップデートされているのが素直にすごいなあと。なかなかできそうでできないですからね。ちなみに来年は彼女の特異なキャラクターももっと注目されていくと思うので、キャズム超える日も近いんじゃないですかね、マジで。


アップアップガールズ(仮)/ UPPER ROCK
同 / アッパーカット
勢いで言ったら吉川友に勝るとも劣らぬ怒涛のリリースラッシュを見せ付けたアプガ。そしてどの曲もクオリティが高い。中でもアッパーカットとUPPER ROCKはヤバいですね。アッパーカットはかければ必ずフロアがぶち上がる保証付き。UPPER ROCKにはここまでガチなクラブ仕様の音を使ってくるか、と感心しきり。かっこよすぎです。ちなみにクラブ仕様すぎてDJで他のJ-POPやアイドル楽曲と非常に混ぜにくいです。逆にインストのEDMとは非常に馴染みます。なお、アプガは次点として全く別のテイストを持った「End of Season」も推しておきます。


Prizmmy☆ / BRAND NEW WORLD!!
EDM系ということではこちらも外せません。My transformやBody Rockも甲乙つけがたい作品ですが、実はいずれもUPPER ROCKと同じくmichitomo氏の手によるもの。この方の作品は要チェックですよ奥さん。しかし、後半のリズムが変わるブレイクとか、普通のアイドル曲の枠じゃそうそうお目にかかれません。素晴らしい。


9nine / 少女トラベラー
数年前ダンス路線に変更してから名曲しかリリースしていない9nineですが、これはその中でも最高傑作と言っていいのでは。エレクトロなサウンドの素晴らしさもさることながら、やはり基幹となるメロディの質の高さは無視できないところ。サビの「バスストップ!」も楽しいし、ほんとかっこいいです。これぞ9nine!って感じですね。


Tomato n'Pine / 踊れカルナヴァル
今年限りでの散開を発表したトマパイ。おじさんは本当に悲しいです。悲しさのあまり泣きながらトマパイオンリーmixを作ってしまいました(よかったら聞いてください)。今年はCDシングルの発売はありませんでしたが、シングルとしては配信のみのリリースとなった本曲もやはり安定感抜群でした。しかし最後に1枚シングル出して欲しかった…。なお、集大成となったアルバム「POP SONG 4 U」はアイドルという枠を超えて日本のポップミュージック史に銘を刻むべき作品だと本気で思っております。ちなみに、MVは残念なことにクソ重い中国の動画サイトでしか見れないのでそれで我慢してください。→http://v.youku.com/v_show/id_XNDE1NTc3ODQw.html


私立恵比寿中学 / スターダストライト
エビ中らしさ、という意味でこの曲は異端です。でも、イイキョクにはらしさもクソもありません。ちなみに作曲者がfu_mouさんってことで、ネット界隈ではごく近い位置にいる方なので、もうなんというか羨望と応援と嫉妬の気持ちが入り混じって複雑な気分です。これ、アプガのアッパーカットを作ったPandaBoyさんにも同じ気持ちを抱いてます。


AKB48篠田麻里子)/ プラスティックの唇
AKB系は今年もアホみたいにリリースが多かったですが、イチオシはこのアルバム曲である篠田さんソロ。AKBには比較的珍しいエレクトロ路線でDJとしても多用してます。若干音圧弱いのだけが残念。


SKE48 / ディスコ保健室
1! 2! 3! 4! ヨロシク!の流れなのかどうかわかりませんが、SKEはわりとディスコ系の曲が多いですね。良いことです。個人的に秋元某の説明的であざとい歌詞は好きじゃないですが。


CQC's / ふわふわプレシャス
ディスコ系ではこの曲もはずせません。松井寛そっくりですが彼の弟子の筑田浩志という方の作だそうです。残念ながらCQC'sは今年で解散してしまいますが、筑田さんの作品をまた別の機会に聞けることを切に願ってます。


Negicco / あなたとPop With You!
代表曲「圧倒的なスタイル」がめちゃイケのエンディングテーマに採用されるなど、これまでの長い苦労が花開いた年だったのではないでしょうか。connie氏によるキラキラしたサウンドとディスコティックなグルーブは大好物。これからも変わらずこの路線で行ってほしいなあ。


SUPER☆GiRLS / プリプリ♥SUMMERキッス
この人達も安定感ありますね。こういう頭の悪いパーティチューンやらせたら最高。ハロプロ作品も多く手がけているアレンジャーの鈴木Daichi秀行氏がデビュー曲からずっとメインで関わっているのですが、彼のもつ独特のアクがいい方向に作用しているように感じます。


バニラビーンズ / チョコミントフレーバータイム
司会のうまさ、動かないステージング、90s渋谷系なルックスと音楽性。こんな独自路線を歩んでるバニビですが、それがうまくいっているのも曲のクオリティが伴っているからこそ。60年代的なニュアンスもあるモータウンビートの佳曲です。


チームしゃちほこ / 恋人はスナイパー
インパクトではこの曲が今年一番だったかもしれません。執拗で攻撃的なホーンリフに脱力系の声質が乗ることで確実に脳みそを溶かします。速いBPMで前山田っぽさが強い楽曲が多いのでこのままももクロエビ中の亜流とみなされてしまわないか、そこだけ心配してます。


ひめキュンフルーツ缶 / 恋の微熱
ひめキュンも今年はグイグイきましたねー。今ひとつロック路線なのか本曲のようなダンス路線なのか方向性が定まらない感じはありますが、まあどうでもいいです。サウンド的にはどっちかといえばダサ目なんですが、なんか癖になるんですよね。メロがいいからでしょうね。


nanoCUNE / 待ちぼうけ
そのひめキュンの妹分。こちらのほうが方向性はわかりやすく、すっきりしたエレクトロがとても爽やかで好感もてます。本曲以外も粒ぞろいなので、この曲が気に入ったならぜひyoutubeで試聴してみてほしいです。


以上、20作品をずらっと紹介しましたが、まだ微妙に紹介し足りないですね。NMBの冬将軍〜とかbump・yのガラゲチャとかTNYGINAとかドロシーの風よ早くとかRyUTistとか。、まだあったような…まあそのへんは次点ということで。後日、ハロプロ版をしたためますのでお楽しみに。