2018アイドルファンク ベスト

もう1月も終わろうとしてますが、2018年リリースで良かった曲をずらずらっと書いておこうかなと。というのもですね、他人のまとめを何気なく見てて、ああ、そうだこれがあった、これもあったって。要は忘れちゃってるんですね。

DJやってたときは毎日のように選曲とかしてたから覚えてられたんですが、やめてからはダメですね。もったいないので備忘録ということで。順位は特にありません。思いついた順。

 

■アイドル全般

インキーウップス『〜Summer time〜

スタンダードですごくまとまってて質が高い曲。

 

フィロソフィーのダンス『イッツ・マイ・ターン』

最初の頃はメロディが洗練されてなくて好みじゃなかったけど、だいぶ良くなった(上から目線)。

 

MELLOW MELLOW『マジックランデブー』

やけにクオリティ高い。

 

つりビット『TOKYO WONDER GIRL』

イントロで名曲確定シティポップ。

 

Chuning Candy『S.T.L.』

2013年っぽさ。

 

リリリップス『月と流れ星と君と』

サビの「ミッドナ~イ」のメロディがちょっと変で癖になる。

 

DEAR KISS『ため息の世界はいらない』

筑田先生変わらずファンク路線でがんばってるなあ。

 

NMB48『Which One』

K-POPっぽさもありつつ、48グループの中ではちょっと異質なダンスポップでは?

 

BESTIEM『Hanky Panky Funky Punky ! feat. MIRI』

普通にラップかっこいい。

 

RECOJO『TO源KYO』

ファンキー度強めのシティポップ。トラックおしゃれ。

 

Mika+Rika『まるで違うOL』

明るくていいですね。ラップのスキルとかどうでもいい。

 

川嶋志乃舞 『プレミアムフライデーまで待ちきれない』

SSWなのでアイドル枠に入れるのは微妙だけど、とりあえず三味線ディスコ最高ってことで。

 

lyrical school『High5』

作曲のHercelot氏は一応同じ界隈にいたということで陰ながら応援の意味も込めて。しかしまあ良曲だらけですね、このグループは。

 

eyes『EYES』

なんという露骨なK-POP路線。いや、おもしろいからいいんだけど。

 

番外:

赤い公園『消えない』

Gt.津野米咲と共に看板背負ってたVo.佐藤千明が脱退。元アイルネの石野が新Vo.として新たに迎えられて初めてのシングル。この経緯を知った上で聞くと激しくエモい。

 

ハロプロ

アンジュルム『46億年LOVE』

林田健司!!完璧。文句なしのアイドルディスコ。

 

鈴木愛理『Good Night』

K-POPの作家を起用しての会心の一曲。

 

Juice=Juice『Vivid Midnight』

これも同じくK-POP。楽しい。

 

つばきファクトリー『低温火傷』

ファンクじゃないけど80年代後半くらいのセツナ系歌謡の匂いが素晴らしい。

 

KINDAI GIRLS 『Free Your Imagination!』

もろにつんく節炸裂。わかんないけどなんか泣ける。

 

道重さゆみ『Loneliness Tokyo』

復活おめでとうございます。お元気そうで何より。

 

こんな感じで。2017年より良い曲多かったんじゃないかと。ハロプロは'18が元気なくてやや低調だったかな。

 

あ、ちなみに日本酒のレビューはちょっと考えがあって別でやることにしました。まあ、詳細はそのうち。

 

電子レンジ燗

ずいぶん前ですが、とある純米酒をなんとなくレンジ燗してみたんですよ。温度はぬる燗くらいまで。そしたらこれがびっくりするくらいダメで。アタックはピリピリして苦味が増し、旨みはむしろ後退して痩せてしまった印象。なんだこれは。そこで、湯煎でも同じ温度に燗つけして比べてみたところ、こっちはすごく美味しい。燗ならではの良い変化を得られる。最初は気のせいかとも思ったが、少し時間を空けてからもう一度比べても同じ結果だったから間違いない。

別の酒でレンジ燗したときはそこまで悪い印象はなかったんだけど、もしかしたら今回の酒が雄町なのでもともと苦味とか雑味のようなものは持っていて、それを他の要素でうまくマスキングしたり調和をとったりしていたものが、どういう理屈かわからないがレンジのせいでバランスが崩れて表出したのかもしれない。

そういえば以前、居酒屋の店員さんが燗のつけ方ひとつで全く違う酒になるって話してたな。影響を及ぼす要素はいろいろ考えられるが、レンジ燗の場合は温度が急激に上がりすぎるので、それが悪影響を及ぼしたのだろうか。もしかすると、酒によっては逆にレンジのほうが美味しくなるものもあったりしして。

お燗する酒にもよると思うし湯煎しかダメ!とまで言うつもりはないが、やはり傾向としてレンジは味が落ちる気がする。暇な人はどのくらい差があるものか、一度比較してみてほしい。

2017年のベストオブ日本酒

2017年も結構いろいろ飲みました。ただ、種類数としては減ってきてます。
日本酒経験値が上がるにつれて、求める味のハードルも高くなってきてるんですよね。これまでは手当たり次第というか、とにかく知らない酒に対する好奇心が勝っていたんですけど、徐々に当たりの確率が高い酒に絞って狙う方向に変わってきました。2018年はさらにこの傾向が進むでしょうね。どうでもいい酒を控えて、その分の金を多少高くても間違いない酒に投資するようになるんじゃないかしら。
 
さて、2017年に飲んだ中で好印象だったものを抜き出してみたところ、意外にもジューシー系に引っかかっていたことに気がつきました。あまりフルーティなのは敬遠しますが、ある程度ガス感があってすっきり飲める、いわゆるサイダーのような酒を求めている自分が。その手の酒はガキっぽくていいや、なんて頭では思っていたはずが、体は案外求めていたという…。
 
また、トピックとしては、濃醇系への飽きと定番晩酌系の魅力に気づいたことですかね。濃醇系、いわゆる濃くて甘酸っぱいやつはもういいかな。この系統はわりとどれもキャラクターが似てて変化に乏しいのも飽きた理由の一つです。そして定番晩酌系。スーパーでも手に入るような地味で安価な定番の加水火入れ酒にじわじわ吸い寄せられてます。インパクトはないんだけど、不思議とまた飲みたくなるっていうか。実際この手のはカス酒が大半なんだろうけど、その中から実は良酒ってのを発掘するのが、まるでレコ屋じゃなく町の古本屋とかリサイクルショップで良盤を発見するのに似ててdig魂が刺激されるんです。
 
というわけで、2017年の振り返りは「ジューシー系」「定番晩酌系」「軽熟成系」「生酛山廃」「その他」というカテゴリーでそれぞれベスト5を選出していこうと思います。コメントは基本、初出時のものを転載していますが一部加筆修正も。
 
 
■ジューシー系
甘すぎず、骨格があって酸がしっかり仕事をしている酒を選びました。この手のはヘタをすると無駄に香ったり旨みがボケたガキっぽい酒になりがちなので、ある程度タイトでシャープな雰囲気を嗅ぎ取ってチョイスするようにしてます。
なお、本当は12月に飲んだ守破離の雄町&山田錦も入れたかったですが、notitleを載せたので泣く泣く割愛。
 
野崎酒店 赤ラベル 純米吟醸 美郷錦仕込★★★
新橋の居酒屋、野崎酒店のプライベートブランド。「春霞」の栗林酒造が醸した美郷錦50%磨きの純米吟醸。立ち香は弱く、含むとシャープなアタックで甘みよりもビビッドな酸が主張。旨みはスリムながら薄っぺらさはなく凝縮感と足腰の強さがある。リリースでほのかな苦み。柑橘を思わせるジューシー美味酒。温度が上がると明らかにアタックが柔らかくなる。面白い。★3つにするか2.5にするか迷ったけど、おまけして3にします。
 
旭鳳 純米吟醸 生 泰平★★
八反錦60%、香り弱いながらも洋梨っぽさがある。軽い甘みにスムーズな旨み。多少の渋みと辛さ。アル感もあるが全体的にはよく出来ていてソツなくまとまっている。八反錦の特徴である、いい意味でのソリッドさと軽さが素敵。なんだろう、派手さはないけど不思議とまた飲みたいと思わせる何かがある。
 
刈穂 white label★★☆
ほのかに柑橘系の立ち香。白麹ってこととラベルの印象から勝手にシャープ系の酸っぱい酒を想像してたが、思っていたよりずっともっちりした甘みを持っている。そこに予想通り鮮烈な酸。旨みは控えめで、そのまま霧散するようにキレていく。アフターに残るごく軽い苦みも悪くない。後口にやや水っぽさというか物足りなさを感じるが、甘酸系の酒としては高いレベルにある。初心者にも玄人にもおすすめできる。
 
澤屋まつもと 守破離 no title★★★
これはすごい。含むと甘みは控えめでかなり強めのガス、なおかつガスの裏でまつもとにしては滑らかさすら感じる柔らかさがある。そしてガツンと強めでフルーティな酸。そのあとそれなりの旨みがやってくるものの、それを感じるのは一瞬で速攻でキレて行く。いろいろな日本酒を飲んできたが、含んでからキレまでの時間がここまで短いのは初めて。
 
開運 純米 無濾過生原酒★★☆
山田錦55%。静岡酵母らしい優しいメロン香。口当たりは非常に柔らかく滑らか。微かなガス感もあり。軽快な甘みと旨み。ジューシーな酸味がフレッシュさを演出。最高に芳醇でうまい。最後はごくわずかな苦味を伴ってスっと捌ける。なんという立体的で躍動感のある酒か。ただ、開栓から数時間後、常温近くで飲んだら今一つフレッシュ感が失われて平板な印象に。これが時間的変化によるものなのか温度的変化によるものなのか、車中だったので確かめようがなかったんだけど、恐らく温度かな?いずれにしろ開栓してすぐは間違いなく ★★★だったんだけど、この味の崩れで★が半分減りました。それでもやっぱり開運は静岡酒の最高峰だな。大好きです。
 
 
■定番晩酌系
結局のところ「飽きない」というのが最強なのかもしれない。もちろん不味いのは論外ですが、おじさんたちがこの手の地味だけどしみじみ旨い酒に落ち着いていくのはわかる。
 
都内ではスーパー御用達の銘柄なので正直ナメてたけど美味いわ。バニラリーな立ち香。含むとほんのり熟感を感じるほどほどの甘み。意外にも味幅のある旨みと比較的強めの酸の後、辛みがやってくる。食中酒としてかなり優秀。熟成もそれなりに行けそうなので試してみよう。
 
彦市 純米地元一貫造★★☆
冷酒だとあまり味の出てないありがちな田舎酒なんだけど燗つけると一気に化ける。旨みが増幅してふくよかに、なおかつこの酒本来のすっきりさも併せ持つため、いくらでも飲めてしまう。純粋に味だけなら★☆だけど、ここまで変化が著しいのは久しぶりだったため、この化けっぷりに★ひとつ追加。
 
旭菊 大地 純米26BY★★
いわゆる純米らしく燗上がりしまくるタイプ。地味で特段目立つところはないが、それでいてしっかり存在感はある、まるで昭和のホームドラマに出てくる母親のようなほっとする酒。2年熟成だが熟香はほとんどなく、優しいアタックですーっと口中に入っていく。たいていの燗酒はここで旨みの主張がくるんだが、この酒はそれが控えめでふわふわしたまま最後の酸に収束していく。ただ、決して軽いわけではない。飲み疲れしない非常にバランスのとれた純米酒。なお28BYはちょっと硬くて味が出ておらず、ここで得たような感動はなかった。ある程度熟成させてナンボの酒ですね。
 
白鷹 特別純米 伊勢神宮御料酒★★
山田錦70%。大手酒蔵で有名銘柄にもかかわらず都内ではあまりお目にかかれないが、とあるスーパーで発見。500mlで700円という安さ。さあ味はどうか。まずは若干の乳酸を感じる立ち香。含むと割と甘みは強く乳酸系の旨みも濃醇。酸の輪郭がはっきりしてるので非常に好印象。後口が少々雑だが、まあ値段考えたら十分か。ぬる燗~上燗で丸みが増し、後口の雑味も弱くなる。燗冷ましで酸が増してさらに飲みやすく。これは熟成もいけそう。
 
初孫 生酛純米27BY★★☆
常温自家熟成シリーズ。 スーパーで安売りしてたのを買って1年置いてみたけど まあ失敗しようのないスペックだよね。予想通りにまろやかなアタック、思ったより感じる甘み、ごく軽い熟味、腰の強い旨み。生酛らしい深み。燗もばっちりはまる。ただ、常温でも充分旨いので燗専用というほどでもない。なお、非熟成のものに関してもそれほど大きく印象は変わらない。ほんの少し酸や硬さがあるかな、といった程度なので特に問題なし。逆に言うと、売れ残りでも入荷したてでも品質はほぼ安定してるってことで。
 
■軽熟成系
なんだかんだ言ってほんのり熟成させた落ち着きのある酒が一番好きなんです。ちなみに熟成は熟成でも長期熟成酒はそこまで好みではありません。何かみんな同じになっちゃう気がして。面白いしたまにはいいんですが、それほど好んで飲む気はしないですね。
 
富久長 超ひやおろし吟醸 秋櫻  2年熟成(2015BY) ★★☆
軽く甘みを予感させる立ち香。含むと想像通りのライトなタッチ。このあたりは富久長 らしさか。旨みはきれいでスムーズ。エレガントにキレ。熟味も軽くあり。これ、熟成してなかったら物足りなかったんだろうな。ほどよく角が取れて旨みが育っている印象。かなり好きなタイプ。今後、この手の軽い酒の熟成をもうちょっと追及してみたい。
 
ロ万 火入れ原酒P 25BY★★☆
ロ万の「P」?全く聞いたことないな、と思ったらこの年にだけ造った、かどや酒店のPBらしい。店の冷蔵庫で4年近く寝かせていたとのこと。これもロ万独特の柔らかさ。ややもっちり感があって軽くはないが重いというわけでもない。控えめに熟成感もあり、すーっと体に馴染む。
 
伯楽星 特別純米 ひやおろし★★★
立ち香はほどよくカプロン。柔らかで上品な甘みからフレッシュ&フルーティな含み香を伴った、ふくよかな甘みに移行する。最初の含みでこれだけ立体感があるのは面白い。旨みも酸もキレイに出ている。最後は軽い苦みで締める。軽すぎず重すぎずエレガントさがある。通年の伯楽星は正直淡麗すぎて好みじゃないんだが、これはいいね。熟成の賜物。
 
天穏 無濾過生詰原酒 山廃純米 ひやおろし27BY★★
27BYをひやおろしとして2016年の秋にリリース。さらにそのまま店で半年眠っていたのを購入。都合約2年ほどの熟成になる。米は特等雄町。ほんのわずかな柑橘っぽい立ち香。含むと優しい甘みと柔らかい酸がフェードイン、若干の乳酸を伴った旨みがやってきて弱い苦味が顔を出しながらゆっくりフェードアウト。少しアルコール感あり。ひやおろし+半年寝かせのわりに熟味はないが、熟成によるまとまりは感じる。雄町らしい濃醇で豊かな味わい。
 
国権 秋あがり 28BY★★☆
2016年秋リリースのものなので都合1年くらいの熟成か。上品で儚げなんだけどそれなりに強度はある甘み、舌の奥で軽い熟味を伴ったコクと酸を感じたまま苦味に変化する。やっぱこのくらいの軽い熟成された酒が一番好きだわ。常温になると急に雑な感じになるので冷酒のほうがいい。常温を超えて40度くらいまで上げれば、これはこれでいい感じになる。ただそこまで燗上りするわけではない。
 
■生酛・山廃
近年流行の兆しがあるのでいろんな蔵が手を出してるけど、ただのゴツい酒に成り下がってるのが多くて残念。今後はこの製法ならではの酸と深みを生かしつつもキレイな酒質のものが抜けてくると思います。個人的には「乳酸」っぽさが好きなのでそこにも注目していきたいところ。
 
居谷里 山廃 純米 火入れ原酒70 27BY(緑ラベル)★★
実に濃醇でインパクト充分ながら、骨太過ぎないのでついつい杯を重ねてしまう。山廃らしい酸はそこまで明確に感じないが、全体のバランスをとる舵取り役として確かに機能している。極小レベルながら終盤に熟味が感じられ、それがこの酒の奥深さにつながっている。非常によくまとまったいい酒。
 
カネ中 家伝造り 生酛純米 23BY ★★☆
近所の酒店のバックビンテージ。平たく言うと売れ残り。いつもながら濃醇で最高。濃い目の食べ物と合わせるとさらに映える。熟成によるチョコっぽさはほとんどない。カネ中は熟成させたほうが絶対美味い。
 
開春 西田 生酛純米★★☆
山田錦。軽い熟味と生酛ならではの乳酸感。冷やでも燗でもどちらも良さを発揮できる。これは自家熟成に向いてるかも。
 
小左衛門 純米 生酛造り 備前雄町 火入れ★★
乳酸系の立ち香。アタック時点での甘みはほぼないが、乳酸系の旨みにちょうどいい感じの甘みが伴って広がる。酸もしっかりでしつこくない。27BYとあるので蔵で少し熟成させてから出荷してるのかな。とても好きなタイプ。思ったほど燗上がりはしない。むしろ燗冷ましが良い。まあ冷酒~常温で充分か。
 
 
■その他
最後、今回のカテゴリには当てはまらなかったけど印象に残ったものを。
 
三千櫻 地酒SP 直汲 生(普通酒★★
初日は冷酒が一番いい。常温以上だと鼻に抜けるアルコール感がちょっと気になる。かすかな甘さが微発泡感を伴ってスムーズに入ってくるが、すぐ旨みにバトンタッチ。その旨みがそのまま増幅して再び甘みが顔を出す。最後は軽い苦みとともに捌けていく。酸は主張しないが確かに存在している。アル添によるごく薄いベールは終始感じるが、悪い方向には作用していない。二日目、初日とは全く違う酒に!液性に丸みが出て甘みが明らかに増大。含んだ時点からそこそこ強い甘さを感じるが酸がちゃんと無駄な広がりを抑える。中盤以降の流れは初日と変わらないが、全体的にまとまりが出た。初日に感じた浮いたアルコール感もあるにはるが、全体のバランスの変化によってそれほど気にならなくなってる。こりゃうまいわ。普通酒とかアル添を敬遠する人にこそぜひ飲んでほしい逸品。
 
裏鍋島 隠し酒★★☆
荒責ブレンド。一部では味が落ちたと囁かれる鍋島だが、いやいや充分うまいじゃないですか。立ち香はほとんどなく、シルキーな甘みからきれいな曲線を描いて旨みに移行、酸もしっかりで美しく着地。エンベロープも味わい自体もスタンダードな感じなんだけど、なんというか、いちいちクオリティの高さを感じる。恐らく甘みが優しく雑味がないことが上品さにつながっているためだろう。
 
播州一献 純米大吟醸 北錦★★☆
無濾過生で磨き50%。フレッシュ&フルーティ系の純米大吟醸でおおっと思える酒に出会ったのは久しぶり。 立ち香はフルーティでそこそこあるが料理の邪魔をするほどではない。含むとしなやかな甘みと強めの酸がスムーズに入ってくる。旨みもしっかり。アルコール感や苦みはなくきれいにひけていく。なんというか、どちらかといえば濃醇なんだけどバランスがすごく良くて悪いところが見つからないんだよね。もうちょい低精白だったらこのバランスがさらに濃醇に寄っちゃって崩れそうだな。良くも悪くも人懐っこくてわかりやすい。
 
自然郷 七(セブン) special ver. ★★★
通常のセブンを飲んでないのでこのspecial ver. と具体的に何がどう違うのかイマイチわからないが、他ブログの通常セブンの感想を見る限りでは、やはり若干異なる味のようだ。こちらはとにかく柔らかいアタックが特徴的。まるで引っかかりがなく、スムーズに口中に滑り込んで、優しい甘みと旨みがブワっと広がる。この広がり方の幅がすごい。甘みの性質は村祐にも似た上品でシンプルなもの。酸は弱めだが、ごくわずかな苦みがキレにつながっている。
 
風が吹く<金>山廃 純米吟醸 生酒うすにごり(中取り)★★
この酒はとにかく酸の存在を感じさせないのが面白い。酸度自体は1.7なので普通だが、舌に感じるのはツルっとした甘みと旨みで山廃にありがちな酸はほぼわからない。だからといってボケてるわけではなくちゃんと立体的な構造はあるし、それなりに輪郭もわかる(この辺に酸度1.7の意味が隠れているのか)。明らかにモダン山廃の一つの方向性を指し示している。
 

2017年ベストオブ日本のガールズポップ

正直、DJやってた以前ほど熱心に追ってないんだけど、それでもまあこれだけ良作がありました。

 

REBORN / 門脇麦

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』門脇麦が山下達郎の「REBORN」を熱唱!
山下達郎よる死生観をバラードにのせた名曲。門脇麦が非常に味わいのある歌を聞かせてくれる。とにかく沁みる。

 

CHAI / N.E.O.


CHAI『N.E.O.』Official Music Video

異端ではあるが非常にポップでファンキー。

 

柴田聡子 / 後悔


柴田聡子「後悔」(Official Video )

何とも言えず癖になる風貌とメロディ。

 

RYUTist / 涙のイエスタデイ


涙のイエスタデイ|RYUTist

王道ポップながら、もう良すぎて泣いちゃうレベル。

 

つりビット / Get ready Get a chance


【公式】つりビット『Get ready Get a chance』MV Full ver.

元気いっぱいファンクポップ。このグループの楽曲はいつでも質が高い。

 

― 次点 ―

次点は重くなるのでリンクと一言コメントのみで。

 

SHE IS SUMMER / 出会ってから付き合うまでのあの感じ

https://www.youtube.com/watch?v=volkGN9_Jts

この曲だけじゃなく二枚目のEP「Swimming in the Love」と1stフルアルバム「WATER」はどちらも捨て曲なしのダンサブル名盤。


モーニング娘。’17 / ジェラシージェラシー

https://www.youtube.com/watch?v=XdV88f-OxCA

娘。のファンク系楽曲は鉄板。

 

MilkShake / DEJIMAらぷそでぃ

https://www.youtube.com/watch?v=di84mfKMMC8
地方ファンク。

 

桜エビ〜ず / わたしロマンス

https://www.youtube.com/watch?v=NE54h_xoeAk
矢野博康氏による アッパーチューン。 Negicco「トリプル!Wonderland」を彷彿とさせる。

 

Perfume / Everyday

https://www.youtube.com/watch?v=W1KavgHS9Y0
今後ますます増えるであろうトロピカルハウスマナー。

 

アイドルネッサンス / 交感ノート

https://www.youtube.com/watch?v=cS7NIpdhrpw
アイルネ初のオリジナルソング。BBB小出氏らしいやや癖のあるメロディ。

 

リリカルネッサンス / The Cut

https://www.youtube.com/watch?v=FzU3dcHXlEw
絶妙なカバー選曲。

 

私立恵比寿中学×Negicco / エビネギ・オーライ!

https://www.youtube.com/watch?v=T6XXILLjAMg
connieさんらしさ全開のエバーグリーン。

 

MAONATSU / ハッピーモンスター

https://www.youtube.com/watch?v=1FOPSb9W9e0
あからさまなPerfumeフォロワーだが嫌いになれない。

 

吉木悠佳 / Daybreak

https://www.youtube.com/watch?v=3cdvKw5dctA
跳ね系良質メロウ。

 

吉木悠佳 / 夢で逢えるから

https://www.youtube.com/watch?v=nE-adQe2Ztc
シカゴのSaturday in the parkオマージュ?

 

J☆Dee’Z / Fun Time Funk!!!

https://www.youtube.com/watch?v=9VeNsadirqk
Wild Cherry系王道ディスコファンク。

 

MELLOW MELLOW / ガールズアワー

https://www.youtube.com/watch?v=cUwRiPwujGQ
驚きはないが質が高い。

 

Fullfull☆Pocket / カンフー乙女

https://www.youtube.com/watch?v=U5McrU6VNd4
中華ディスコ。

 

Cheeky Parade / MightyGirl

https://www.youtube.com/watch?v=abWAWhfp5uU
E-girlsっぽさ。

 

WHY@DOLL / 恋なのかな?

https://www.youtube.com/watch?v=ZZTYzWWPz8A
90sオマージュには定評のあるONIGAWARA竹内氏によるダンスチューン。

CHAI「N.E.O.」に見るコンプレックスの二重構造


CHAI『N.E.O.』Official Music Video

一見、美醜という基準ではなく個性をもっと認めて「みんな違ってみんないい」という価値観を持とうよ!と言っているように思える。いわゆる多様性、ダイバーシティだ。しかし、何かのインタビューでぽろっと放たれた「私らって中の下だし、いや下の下かな」という言葉。これは何を意味するのか。

彼女たちは美醜のヒエラルキーを否定しているように見えて、実はそのステージから降りていないのだ。本質的に美醜で評価される社会自体を否定するのであれば自分たちをランク付けしたりしない。中の下とランク付けする(あとから謙遜して下の下と言い換えはしたが)ということは、そのヒエラルキーにどっぷり浸かっていると自ら認めていることになる。

本当に個性を尊重するのであれば、美人であろうがブサイクであろうが同じように社会のあり方を糾弾するはずである。失礼な言い方だが、もし彼女らが既存の美醜の価値観において「美」の側、つまり顔の良さをもてはやされるような存在であったなら、そこで満足してしまいこの曲は生まれなかっただろう。この曲だけでなくアルバム「PINK」の随所で現れるルックスに対する劣等感。彼女らがこれまでの人生でそれによって悩み、苦しみ、傷ついてきたことは容易に想像できる。

ルックスの劣等感を克服する方法はいくつかある。整形して世間の評価を得る、まったく気にしないマインドを育てる、社会のありよう自体を変えようとする、各自の個性を尊重するなど。正直に言って最後の「個性を尊重する」なんてのは、表現としてはもっとも陳腐でつまらない。残念ながら「N.E.O」において彼女らはそれを選んだようにも思える。しかし、そこに至る出自はそんなに素直なものじゃなく、明らかに歪んでいる。「私はブスじゃない!むしろカワイイんだ!お前らもそう思え!私を褒めろ!」そんな厚かましささえ感じる思いがくすぶっているのである。

「NEOカワイイ」とは「カワイイ」の価値観の再定義に他ならない。今までは大きな目が、高い鼻が、細い脚が「カワイイ」だったが、これからはその逆こそが「カワイイ」のだ。「NEO」と言ってしまっている以上、これまでの価値観も肯定して全てを認めることにはならない。全ての個性を尊重するのではなく、あくまで既成の価値基準をひっくり返して、自分がヒエラルキーの上位に立とうとしているのである。そこからは世間的に美人と言われてきた人間に対する怨讐さえ感じられる。

これはコンプレックスまみれの人間が陥りがちな論理のすり替えだが、恐らく本人たちもそこに気付いてはいない。個性や多様性の尊重を謳っているのは本心からだろう。しかし、根底にあるのはやはり劣等感であり、自己肯定感の低さである。自分に自信がない、認めてほしい、カワイイって言ってほしい。だけど、自分たちなんかがそんなことを言ったら図々しいって思われて嫌われるかもしれないから、私たちも含めた全ての人間が認められるような理屈を見つけよう。そんな論理展開が無意識のうちに行われたのではないだろうか。

彼女らはこの主張をリスナーに向けているようで、自分たちに向けている。「みんな違ってみんないい」と自分たちに言い聞かせることで居場所を得ようとしている。でも、人間なんてだいたい何らかの劣等感に悩み、なんとか折り合いをつけながら生きている。個性を尊重すべし、なんてことは言われなくても分かってる。それを他人に教唆するなんてのはおこがましい。だけど自分を守るためにそう言わずにはいられない。結局、褒めて欲しいのは自分であって、他人はそのオマケにすぎない。

そうだとすれば彼女らは実に青臭い。若い。だがそこがいいのだ。一見明るくあっけらかんとした佇まいの裏から透けて見えるコンプレックスに対する叫び。まるでブルースだ。いや、パンクか?とにかくそれがCSSやESGを彷彿とさせる粗くファンキーな演奏に乗る。なんだかんだ言っても、この攻撃的でノー・ウェイブ的なサウンドこそ、彼女らが羊の皮をかぶった狼である証左だ。リスナーはこの音から、その歪んだ主張の裏側を感覚的に嗅ぎ取って、共感するのである。

 

PINK※CDのみ

PINK※CDのみ

 

 

完璧なDJ

ここ最近家でDJミックスを作成していて気付いたことがある。「現場におけるDJプレイは一つの作品である」ということ。(もちろんこれは俺がそう思っているというだけで、一般論ではない。) 

 

この考えは以前より漠然と持ってはいたが、明白に顕在化することはなかった。ただ、毎回現場でのDJ後に悶々として不全感を抱いていたのは確かだ。つなぎで一か所でもミスをすると必要以上に落ち込む。選曲で思った通りの流れを作れないと腹立だしいほどの不満を感じる。


なぜそこまで完璧を目指すのか?大局的に見て場が盛り上がったならそれでいいじゃないか。いや、それではダメだ。盛り上がりは必要だが、選曲も技術も完全に伴わないと意味がない。プライドか?自己顕示欲か?それも大いにある。だがそれだけではない。一体何がそこまで自分を追い込むのか。答えが出ないまま現場からは身を引いてしまったが、ここにきてようやくわかった。俺は現場でのプレイを一つの作品と捉えていたのだ。作品である以上、自分の完成イメージに対して妥協は許されない。

 

DJに対してはいろいろな考え方がある。DJプレイとはその場限りの刹那的なパフォーマンスであり、イベントを客と一緒に楽しむための手段で、それ以上でもそれ以下でもないというのが大方の見解だろうか。もちろん、DJ自身のエゴが介入することで、少なからず自己表現としての要素が加わることもある。簡単に言い換えれば「自分をかっこよく見せるための手段」だ。ただ、そこに時間芸術やインスタレーション作品としての完成度を求める人間はそう多くないだろう。

 

DJプレイは芸術作品であるべき、と言っているのではない。ただ、他の多くの人と自分はDJに対する考え方が違っていたというだけだ。もし自分の考えが大方の見解と同じであったなら、ここまで難しく考えて完璧なプレイができないことで悩むこともなかっただろう。

 

つなぎはノーミスかつ選曲もイメージ通り、さらに場も盛り上げる。現場でのプレイでこれらを行うのは至難の業である。相当のスキルとセンスが必要になる。少なくとも俺にとっては不可能と言っていい。実現するために考え付く方法といえば、候補曲を全て脳内再生できるまで聴き込む、どんな状況でも何も考えずにつなげるようになるまで体に叩き込むなど、要は不断の努力によってしか成し得ないと思っている。ところで、こんな血の滲むような修練をせずとも簡単にやってのけるDJもいるが、あれは一体どういうことなんだろうか。何か根本的に脳の造りが違うのか、センスが異常なのか。それとも実はこちらが気付かない程度のミスをしていて本人としては不満を持っているのか。いずれにしても俺は降りた。俺には無理だ。そこまでしてDJに魂を捧げる覚悟はない。

 

そうは言っても、ミックスを練り上げてドロップする行為そのものは曲作りと同じくクリエイティブな作業であり、非常に有意義である。それゆえ、現場を離れても宅録ミックスは時折制作している。現場に対する若干の未練と言えなくもないが。

 

宅録ミックスの場合、ミスは編集で全て修正できるし、流れも熟考できる。当然出来上がったものは自分の理想に限りなく近い。これを現場で再現出来たらどれだけ素晴らしいか。しかしそれは無理。そんな技術はないから当り前だ。つまり、自宅で時間をかけて念入りに作り上げたミックスと現場での条件反射で作りだしたその場限りのミックス、両者は似て非なるものである。現場で完成度に拘っていたころは、ここを混同して両者は同じものだと勘違いしていたのだ。現場DJを宅録同様に一作品として捉え、執拗なまでに完成度を求めるのはそもそも無理な話であり、それは本来(というか少なくとも俺レベルでは)編集作業を行うことでしか為しえないのだ。ここの勘違いに気付いたことで、これまでの自分の拘りの理由が明確になり、頭の中の靄が晴れた気がしたのだった。


そんなこんなでいろいろ考えながら作ったハロプロオンリーのミックス「The Anthology of Akabanebashi-funk 2017」を久々開催の#ClubGATASにて来場者特典として配布します。私は都合で行けませんが、いわずもがな最高のイベントですので!

5/27(土)23時~ Don't miss it!
http://clubgatas.hateblo.jp/entry/2017/04/02/145454

やし酒飲み / エイモス・チュツオーラ

 

やし酒飲み (岩波文庫)

やし酒飲み (岩波文庫)

 

 

以前より興味のあったアフリカ文学「やし酒飲み /エイモス・チュツオーラ著」を読んだ。神話的世界観の中で奇想天外、荒唐無稽、支離滅裂な冒険譚が、独特の語り口で淡々と語られる。ここには何の示唆も含蓄も心理描写もない。そもそもそういった深みを求める類の読み物ではないのだが。

一般的には極めて高い評価を得ている小説だが、果たしてこれが文学作品として真っ当に評価できるのか。自由で荒唐無稽なものを面白がる気持ちはわかる。普段の生活がキッチリしていればいるほど、そう感じるのかもしれない。ただ、私にとっては小学生の妄想にしか思えなかった。

確かに現代の西欧文化圏で生活する大人からは出てこないだろう自由奔放な発想は面白い。面白いが、この程度の想像力は子どもなら大体備わっている。それがアフリカ的な価値観を土台にして改めて表現されたにすぎないのではないか。今の私にはこれを深読みすることも、評価すべきポイントを見出すこともできなかった。

登場するグロテスクなクリーチャーや無茶苦茶な理屈は変態的かつ魅力的ではあるが、プロットや心理描写次第でもっと突き抜けられるはずだ。これじゃ物足りない。もっと俺の頭の中をひっかきまわしてくれ!要するに、ただただ純粋に稚拙なのだ。技巧を持った人間があえて既存の完成したものに挑戦したり、壊したりするのとはわけが違う。ピカソやサン・ラは後者で、チュツオーラは前者だ。(どちらが上ということではない。それぞれに良さはある。)純朴であることは素晴らしい。しかし、それ以上の何かがなければ個人的には評価に値しない。純朴さの下に重なる複層的な構造が必要なのである。