2018年10月に飲んだ日本酒

思うところあって今月から★★☆以上は写真載せます。写真のセンスが壊滅的にクソなので今までは避けて来ましたが。ていうかね、部屋が散らかり過ぎててキレイな背景を確保できないってのも理由の一つ。
 

 会津純米大吟醸 27BY★★★

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出ました3つ星!柔らかいカプロン、熟香はない。甘さはそこそこ、酸が上品でジューシー。旨みもスリムでミネラリーな骨格。鼻から抜けるアルコール感も悪くない。で、燗にすると甘みがチャーミングで人懐っこくなり、酸が太くなる。旨みは相変わらずスリム。まあ、どっちかといえば冷酒のほうがバランスよいけどこれはこれで◎。冷酒と全く別の酒に変貌する。ていうか、これ2016年1月の仕込みなんだけどマジで2年半も熟成させてるの?全然わからん。まあしかし美味いですわ。これは素晴らしい。
(いきなり一発目からアレなんですが写真が本当にどうしようもなくアレなのでいまでやさんの画像引っ張りました。商品ページにリンクするので許してください。)
 
 
松尾 荒瀬原 槽口搾り 純米吟醸 無濾過生原酒 29BY★★
ほのかにフレッシュな立ち香。甘みはドライだが酸がキュートでジューシー。旨みも絞まっていて凝縮感あり、ラストでほんのり苦味。これはかなりいいな。同じ荒瀬原の火入れも開栓二日目以降に急に化ける酒で面白かったが、これはまた全然違う方向性で意外だった。斑尾も相当良かったが、いずれも酸がジューシーで好みなんだよな。ちょっと他も追ってみよう。
 
悦凱陣 純米吟醸 ブルーボトル無濾過生 29BY ★★
立ち香はほどよくカプロン。低アルのくせにさすがの濃さ。甘みはそれほどじゃないが酸がガッツリ。旨みはそこそこでグッと苦味が締める。やや生の癖のあるのが惜しい。
 
義侠 純米吟醸原酒 26BY 仕込20号★★
義侠と言えばやたら武骨で力強いイメージだったが、意外にこういう銘柄の大吟醸クラスは面白いので試しに買ってみた。東条産山田錦50%精米で火入れ。3年半ほどの熟成だが果たしてどうか。まずは常温で。立ち香はややアルコールを感じるが熟香はなし、甘さは控えめ、酸を伴った旨み部分でかなりの米っぽさ。そのままふんわりと余韻を保ちながら穏やかに退けていく。熟味は皆無。これは食中酒だな。そしてこの燗上がりよ。温度を上げることでほんのりフルーティさが顔を出す面白いパターン。米の旨みは含みの段階から感じるようになり、エンベロープが激変する。とはいえ一番いいのは冷酒。微妙な野暮ったさが消えて洗練度が上がる。
 
田光 純米原ひやおろし★★
雄山錦。柔らかいカプロン。甘みドライ、基本俺の好みじゃない辛口旨み系だが意外に悪くない。なんでだろ。まとまりあるからかな。しかし米感すごいわ。
 
福祝 純米渡船60★★
乳酸立ち香。甘みはそこそこ柔らかいアタック、酸もしっかりで濃醇系だがキレが良い。やっぱ基本的にここの蔵は好みだな。+10とは思えない甘み。燗つけてもまとまってうまい。
 
田从 純米★★
乳酸立ち香。甘み軽い、できがいい。これもまた「らしさ」を持った酒ですな。やはり燗が最高に素晴らしい。
 
浅芽生 純米大吟醸 ★★☆

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山田錦40%磨きで火入れ1年冷蔵熟成。ほのかなイソアミル。甘さ自体は控えめで上品なテクスチュア。旨みもそこそこあるがかっちりした酸とミネラルの骨格のおかげで野暮ったさはまるで感じない。旨みの余韻も含めて素晴らしい出来。これ、新酒のほうがもっとかっちりしてて更に好みな予感。温度は冷酒推奨だがぬる燗も悪くない。香りが穏やかなので大吟醸でも燗にして全く問題なし。ややアルコールの浮く感じがあるか。3日目、人懐っこい甘みが出てきた。ただ、あくまでも上品さは保持したまま。
 
甘やかな立ち香。上品な甘み、まろやかでひやおろしらしいまとまり。鼻から抜ける微かな熟成感。コクも深い。ストレートでひねりがないとも言えるが、全体的なバランスがいいので高いレベルを保っている。やっぱこの銘柄は安定感ある。
 
浅茅生 純米吟醸 無濾過生原酒★★
埃っぽい草な立ち香。柔らかくスムーズなアタック、やや生臭みもある面白い癖。これが浅芽生っぽさだよなあ。ミネラル感も。
 
不老泉 山廃仕込 純米吟醸 総の舞 無濾過生原酒 29BY★★☆

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1年生熟。今どきここまでカプロン出してくるかってくらいの癖のあるセメダインな立ち香。しかし、含むと予想に反して滑らかでスムーズ、フルーティーな味わい。酸は弱くて軽い旨み。生っぽさはまるでない。生だけど燗もかなりいい。常温とは全く別ものになる。力強く素晴らしい。
 
天明 純米吟醸火入れ 氷温4年熟成 ★★
おばあちゃんちのタンスの香り。甘みはそこそこ旨み軽い、酸の下支えはある。熟成感あまりないがまとまりはいい。やや水っぽいところも。燗イマイチ。味抜けちゃう。低めなら悪くない。
 
 65|13★★☆

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田中六五の低アルバージョン。住吉酒販限定で4合2700円とまあまあお高い。柑橘系でほんのり香る立ち香。含むと上品で軽いがジューシーな酸が引き立てる。後口のこれまた柑橘な雰囲気がたまらない。クリアで雑味なし。素晴らしい。
 
 東光 純米吟醸原酒★★
押し入れ2年熟成。立ち香は弱く、ややアルコールを感じる複雑さ。含むと上品でとろみのある甘みとともに軽い熟成香が。もともと濃醇系だが旨みに関してはそこまでパンチが強くないので、熟成によってちょうど良いバランスになっている。思いのほか良い。あと1年くらい寝かせても全然いける。
  
楽の世 山廃純米 無濾過原酒 秋あがり★★
今錦の元杜氏である伊澤氏が造りに参加されているとか。愛知のマイナー蔵だが、なかなか良い。甘酸系で乳酸の旨みが強い。まろやかで濃い。
  
鶴の友 別撰 ★★
普通酒。アル添ならではの軽さとマイルドさ。甘さも上品でくいくい進んでしまう。またひとつ良い普通酒を見つけてしまった。
 
日高見 純米大吟醸 助六江戸桜★★☆

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大吟醸ながらそこまで香ることもなく、甘みは控えめ。酸がきりっと効いて旨みがスリムなので最近の好みに完全に合致している。
 

2018年9月に飲んだ日本酒

以前も書いたけど、最近は旨みがスリムだけど薄っぺらくない、酸味がしっかりとして凝縮感のあるミネラリーでクリスタルな酒を求めてるんですよ。一見冗談みたいな条件指定の細かさだけど、実際こういう酒は少なからず存在しています。澤屋まつもととか蒼空とか。
で、この辺の条件をクリアする酒ってなるとどうしても純米より純米大吟醸に寄っちゃうんだよね。ただ、純米大吟醸は高いし、バーとかにもあんまり置いてないから気軽にいろいろ試せない。結果、機会損失を起こしている。
俺の個人的な好みは置いといたとしても、日本酒をちゃんと知ろうという意欲のある人って同じような悩み持ってたりしないですかね?実際、ハイクラスな酒の場合、当たるとべらぼうに美味いのが多いのも事実(高くてもダメなのはダメですが)。値段のせいでそれを知らずにいるのってすごくもったいないと思うんだよね。なんとかならんかな。え?どうにもならないって?…よしわかった。俺が何とかする。ちょっと待ってろみんな。
 
 
飛良泉 大吟醸 槽場選り抜き★★
純米大吟醸の責めとアル添大吟醸ブレンド。甘やかでフルーティな立ち香。アタックは柔らかく優美な甘さ。その甘さの余韻が長く、控えめな旨みと相まってまろやかさを象る。ともすると甘くてフルーティなだけの薄っぺらい酒になりそうなところだが、軽めの酸とほんのりアフターで感じる苦味がバランスをとっている。飛良泉は比較的安っぽい味わいの酒が多い印象だったが、これは上品でかなり良い。
 
雪の茅舎 山廃純米 28BY★★
雪の茅舎を代表する標準的なスペックを押し入れで1年常温熟成したらどうなるか実験。乳酸系の立ち香。軽めで柔らかい甘み。まとまりのある旨みがふわっと広がる。そしてあとから柔らかい酸が全体を締める。ぬる燗でさらに全体に一体感が出る。やっぱこのへんの定番は伊達に定番化してないっていうか。これ、もう2年くらい寝かせても全然いけるな。
 
東鶴 純米吟醸 白麹仕込★★☆
白麹、やや乳酸立ち香。甘み強め酸しっかり超ジューシー。旨みキレイで雑味もない。超ジュース。ポップ&キャッチー。
 
蒼空 純米酒 29BY試験醸造酒 美山錦9号酵母ちょい辛★★☆
安定の蒼空、書いてある通りの立ち位置で、定番の純米より確かに日本酒度が高くてドライ感がある。立ち香は優しいカプロン。甘みそこそこ、乳酸ぽさもありつつ、旨みはキレイ、水のように透明感あるアフターで軽い苦味。ミネラルもきっちり。蒼空らしいスッキリ感は抑え目でややふくよかかな。
 
あべ 僕たちの酒 vol.1 生酛造り★★
あえて杜氏を外して蔵人だけで作ったという。立ち香は弱い。思いの外甘い。酸が弱い分甘さが目立つ。砂糖系のフラットな甘み。ただ嫌味はない。三千櫻のさくら濁りに似てるかな。生酛っぽさはまるでない。んー、まあ後半確かに生酛的な複雑さも若干あるか。面白い酒。
 
花の香 純米大吟醸 和水★★
カプロン系。ドライで上品な甘み、そこそこ厚みある酸。ブドウ的な含み香。あっさりして派手さはなく特徴もあまりないが、非常にキレイなのは充分アドバンテージ。ごく軽い苦味でフィニッシュ。
 
長珍 禄 純米大吟醸★★☆
アルコール感ある立ち香。洗練された柔らかい甘みからバランスよく出過ぎない旨みへ。ただ、常温だと終始アルコール感が気になる。冷やすとイソアミルが立ち上がってくる。温度違いで香りにもここまで変化が出るものなのか。あー、これはもう間違いなく常温じゃなくて冷酒推奨の酒。冷やすことで嫌なアルコール感が消えて雑味が全くなくなりクリアな味わいに。急にグレードが上がる。といいつつ燗も試してみたらこれがまた映えること。冷酒とは全く別の種類の酒になる。面白いなあ。甘みは控えめで旨みも弱いが、ちゃんと芯があるというか、凝縮感があるというか。1週間常温放置。クリアネスは失われ、やや旨みが育ち半端に野暮な酒に。開栓後1年冷蔵放置したのを酒屋に飲ませてもらったのは、すごく良かったのに…保管温度のせいなのか?ただ、この状態でも燗をつけると一気にレベルが上がる。旨みが柔らかくなりまとまりが。うーん、面白い酒だ。
 
毎年飲んでますが、さすが安定の丹沢山。柔らかくまろやかなアタック、かすかにフルーティな含みからふくよかな旨みへ。最後、わずかな渋みと苦味が全体を引き締める。燗にすると酸が立ちあがって輪郭ができる。ぬる燗より50度くらいまで上げたほうが食事には合うかも。文句なし。
 
酉与右衛門 秋桜 純米吟醸★★
含みからフルーティで軽いため意表を突かれる。でも落ち着きはあって、ちゃんとひやおろしらしい。旨みは柔らかいがやや控えめですっとキレてゆき個人的にはすごく好きなタイプ。軽くてわずかにミネラリーで柔らかくふくよか。ある種、相反する要素が同居している。燗も大きく印象は変わらないが、やや酸が立って文句なしにうまい。
 
萩の鶴 純米★★
萩の鶴自体は何度も飲んでいるが意外にもこの定番スペックは初めて。もともと軽くてすっきりした味わいが特徴なので、濃醇系が好きだったころはどうにも好みじゃなかったんだが、今は真逆に行っているので以前とは全く異なる評価になりそう。さて、立ち香から。ややアルコールが入ってほんのりフルーティ。悪くない。含むと甘さは弱くドライ、旨みに芯と深みがありつつもすっきり。酸が強めでサクッとキレる。安定感とバランスの良さはピカイチ。冷やすと物足りない。常温~ぬる燗のほうが味が出て明らかにいい。
 
瑞冠 純米きもと生原酒 2016BY★★
1年ちょっとの生熟。アルコール度数が19~20度とかなりハードパンチャー。強い乳酸立ち香。甘酸っぱい生感、当然アルコール感も。辛みはあるが+13とは思えないまとまり。生原酒の力強さ。かなり濃醇。
 
千徳 純米★★
宮崎県で唯一の日本酒蔵。ほどほどの甘やかな立ち香。甘みそこそこだが柔らかい。酸もそれなりで旨み広がり過ぎず日常酒としては悪くない。
 
七冠馬 山廃 純米★★
乳酸立ち香。埃っぽさ。甘みそこそこでアタックは柔らかい。広がりのある酸。旨みのバランス良い。キレも良い。これは好き。
 
福祝 純米吟醸 無濾過生原酒★★
播州愛山。フルーティーな立ち香。甘みそこそこ、バランス系。それなりに濃醇だが飲みやすい。凝縮感あり。この銘柄は安定感あるなあ。
 
山形正宗 生もと純米酒 赤磐雄町1898★★
いまでやオリジナル。弱めの立ち香。酸がジューシーで甘みはそこそこ。ややミネラリーで輪郭がありながら雄町の濃さもある。
 
春心 本醸造★★☆
ラベルには書いてないが山廃で2年熟成。ほんのり甘やかで乳酸を含んだ立ち香。熟成感を伴った甘みとファットな旨み。舌の奥に滑り込んでくるまとまりのある酸がいい。オールドスタイルながら非常に出来のいい酒。そして案の定というか、当然のごとく燗上がりが素晴らしい。結局最後はこういう酒に落ち着いていくんだろうか。
 
仙介 特別純米 白麹 無濾過生酒原酒★★☆
フルーティな立ち香。含むとガス、軽いがしっかりした甘みとジューシーな酸。この酸はさすがに白麹だね。旨みのエンベロープもキレイで広がり過ぎない。低アルの軽さの中にもしっかり凝縮感があっていい。二日目、液性にとろみが出てほんのり蜂蜜のようなコクも。マスカットのような後味。仙介は旨み部分がもさっとしててあまり得意じゃないんだけど、これは全然違う方向性で好き。
 
松嶺の富士 家紋シリーズ ver.1 another edition★★
アル添だが全くその感じはしない。立ち香は心地よくフルーティー。甘みそこそこで凝縮感あってキレもある。悪くない。
 
ごく一部で思いのほか出来がいいと話題になったワンカップ大関のにごりを常温で1年弱放置してみた。結論から言うと全然いける!ややアルコールと熟成を感じる立ち香。含むと丸くて強い甘み、ほんのり軽い熟成感が鼻から抜ける。低アルらしく軽い飲み口。そりゃあ値段なりの安っぽさは否めないけど、それでも十分楽しめる。
 
昨年飲んでかなり良かったので今年もチャレンジ。シャープなカプロン。甘み軽くてスリムなボディ。酸しっかり。軽いが凝縮感あってキレ良い。全体的な柔らかさはひやおろしならではだが、フレッシュさも内包している。さすがです。
 
花泉 限定醸造ブレンド 三年熟成★★☆
いまでやオリジナル。花泉なので当然のように四段仕込み。精米歩合麹・掛・45%、四段米:60%とのこと。まあブレンドなので正確なスペックはよくわからんが。甘みはふんわり、流れスムーズでさらり、雑味なくキレイ。熟成感はあまりないがまとまりはかなりいい。弱いハチミツ的なコクも。これは素晴らしい。ロ万よりは太くてメリハリあるね。
 
亀齢 check 白 純米無濾過原酒★★☆
80%磨きの低精白ながら雑味やもったりした感じはない。香り弱く甘味も控えめで含みのインパクトはないが後からじわじわくる。やさしく余韻の長い甘味。酸がしっかりなのでジューシーささえ感じる。キレも素晴らしい。温度上がるとややもったりしてくるか。食中酒として何と合わせても最高だった。
 
梅乃宿 鉄楽人★★☆
日本酒度+18ということで、この手の辛口に振り切った酒は旨みの出方が野暮ったいのが多いからなあと構えてたけど良い意味で裏切ってくれました。まず香りは無し、甘みはほどほど、酸強め、旨み強め。ここまでの要素としてはまあ予想通り。ただ、全体の流れがスムーズでシームレスなんだよね。いわゆる辛口にありがちな旨みだけが浮いた嫌味は全くない。これはうまいわ。梅乃宿のことナメてましたすいません。
 
百楽門 純米大吟醸 ひやおろし★★★
でました3つ星。これはマジですごい。この蔵お得意の雄町だが案外香りは弱い。甘みほどほどで大吟醸らしいスムーズさを感じた後、しっかりした酸で立体的なテクスチュアが姿を現す。アタックはまろやかでまとまりあるあたりが冷やおろしらしい。燗も悪くない。ほら、やっぱりホームラン打つのは大吟醸なんだよ。
 

2018年8月に飲んだ日本酒

日に日に日本酒に対する熱が冷めていっている。どれ飲んでも「ああ、このタイプね。はいはい。」みたいな感じで驚きや感動がない。これまであまり飲んでこなかった高価な大吟醸などではたまに「おっ!?」と思うこともまだあるが、うーんそれはそれでどうなんだろ。日本酒好きというのが一つのアイデンティティになっていたから、それがなくなってしまうことに不安を覚えているのかな。
 
酉与右衛門 亀の尾 純米無濾過生原酒★★
行きつけの量り売りできる酒屋が酉与右衛門(よえもん)の取り扱いを開始したので、300mlずつ買って試してみました。まずは亀の尾。一番シャキッとしてわかりやすいかな。俺の好みにも合致。立ち香、イソアミル系がほんのり。ごくごく微細なガスも。しっかりとした酸、ミネラルの骨格、旨みは控えめですっきりしている。ほどほどの厚みと酸の仕事っぷりが素晴らしい。アフターでわずかな苦味。白身やホタテの刺身と相性抜群。
 
酉与右衛門 美山錦 純米無濾過生原酒★★
亀の尾よりやや香り立つ?よりマイルドで柔らかい口当たり。ただこれも酸とミネラルの骨格はしっかりしている。アタックから旨みへのエンベロープがスムーズで旨みの幅はやや広くなる。旨みがある分ホタテはこっちのほうがベターだな。
 
酉与右衛門 吟ぎんが山廃 純米無濾過生原酒★★
立ち香は弱い。ガス。亀の尾に近いが山廃ならではなのか、より酸と旨みが強くてコントラストがはっきりしている。
 
酉与右衛門 雄町 熟成 23BY★★☆
まずは冷酒。やや熟成感のある丸い立ち香。それでもかなり弱いが。甘みはかなりドライ、ですぐに熟成感を伴った含み香とミネラルがやってくる。かなり上品な熟成。旨みの育ち方も抑えめだがしっかり角はとれている。アフターでほんのり紅茶感が続く。これはいい。温度上がると熟成感が増してくるが、それでも6年とは思えない上品さは変わらない。燗も素晴らしい。
 
羽前白梅 純米★★
結構黄色い。アル感ある立ち香。甘みドライ、旨みもすっきりしてる。造りは悪くないんだが個人的に物足りない。二日常温放置、化けました!アタックが柔らかくなりとろみのある液性に。甘みも増して全体の流れがスムーズになった。
 
ふた穂 純米吟醸 生原酒★★
雄町。甘やかでフルーティな立ち香。含み香が生っぽいが嫌味はなくフレッシュ。甘みそこそこあって柔らかい。雄町らしい芳醇さ。
 
七田 純米大吟醸★★
冷酒だと甘みドライ、七田らしさがない。と思ったら常温で実力を発揮。ぐっと甘みが増す。とはいえ大吟醸なのでやっぱり上品。酸もしっかりして厚みがある。二日目以降はより濃醇で力強く。なにが七田らしくないだ。どこからどう切り取っても七田じゃねえか。
 
会津純米酒 つるし★★
結構カプロンくる。アタック強め、甘みドライ。旨みの広がりはいい意味で田舎っぽいが、これこそ会津娘らしさ。軽い苦味と長い余韻。香りはあるが、やはり食中酒。
 
浅芽生 無濾過生原酒 みずかがみ★★
カプロン系で生感ある立ち香。軽いガス。甘みそこそこ酸しっかりでジューシー。ミネラル感と軽い苦味。旨みの出方がヘタすると田舎くさくなりそうだが、ギリギリそうはさせないバランスで保ってる。
 
十旭日 純米吟醸 夏仕立て★★
佐香錦55%精米。立ち香軽い。思いの他スリム。甘み軽い、酸細くてキレイ。これだけ軽いのに薄っぺらい夏酒にはもっていかない造り方はさすが十旭日。
 
澤屋まつもと 試験醸造 SHUHARI OMACHI×YAMADANISHIKI★★
ほんのり心地よいフルーティー立ち香。甘みはドライでミネラルの骨格。外さない松本らしさ。ちょい温度上がったほうが味出ていいかも。
 
夏のブーリュ★★
田光が有名な蔵の夏限定酒。変態系。昨年飲んで非常に良かったのでチョイスしたが、店主曰く、この酒は実験的要素が多分にあって毎年味が大きく変わるとのこと。なるほど、確かに違う。乳酸の立ち香。軽い甘みから乳酸の旨みへ。ベースはクリアだけどヨーグルト的味わい。なんだか表現しがたい。不思議、面白い。ホエイから酸抜いた感じ。
 
鳳凰美田 髭判 無濾過本生 純米大吟醸★★☆
亀粋。芳醇かつ上品な甘みからフルーティな酸。蜜のようなコクを持ちながらキレはいい。甘くてフルーティで女子受けする酒の代表みたいなもんだが、全体の流れがスムーズで雑味がなく素晴らしい。このへんをガキ臭い酒と揶揄する人もいるが、素直に美味いと思いますよ、私は。
 
陸奥八仙 赤ラベル 特別純米火入れ★★
これ久しぶりに飲んだな。いまや定番化してる感もあるね。華やか立ち香。甘み強めだが嫌味ない。酸もそこそこ。飲みやすい。もっと安っぽい印象だったが意外と悪くない。
 
田中六五★★
毎年飲んでますが今年の出来はどうかな。わずかなカプロンとアルコール感の立ち香。甘みは弱く、スムーズで上品な旨みに繋がる。旨み自体ややエキス感もあるが、まあ許容範囲。酸の通奏低音といい、実によくできたお酒。地味なんだけどね。すいすい進んでしまう恐ろしさ。今まで燗したことなかったけど、やってみたら酸が前に出てすっきり感が増す。厚みが増す感じはないんだけど思ったより全然いいな。
 
而今 純米大吟醸 NABARI 2017★★☆
一年に一回の限定酒らしく、かなりお高い酒。香りプンプン系かと思いきや、案外柔らかな立ち香でカプロンのほか意外にイソアミルも強く感じる。甘みはほどほどで酸しっかり。40%磨きにしては旨みもそれなりにあるが酸と一体になっているので野暮ったさはない。アフターでやや苦味を感じるが、全体的には雑味が少なくさすがにレベルの高さを感じた。
 
あぶくま 純米吟醸★★
夢の香。立ち香はない。甘み優しく、アタック柔らか。酸は弱めで、旨み厚すぎない。ともすると平板になりそうだが、不思議とメリハリもあるバランスの良い食中酒。
 
兵庫夢錦。甘みはそれほどでもないが、やけにフルーティーな含み香。鼻から抜けるアルコール感。アタック強めで塩気のような味を感じる。やたら個性強い。苦味もそれなり。アル添吟醸も南国系で面白かったが、まあ癖のある蔵だな。
 
ソガペール・エ・フィス サケ・エロティック  キャトル★★
4号酵母。軽く微発泡。立ち香はカプロン系かな?甘みはほどほど、ミネラル感と旨みしっかりでキレは良い。軽い渋みなど、良い意味で雑味があって、それのおかげで非常に立体的な構造になっている。正直、だいぶ飽きてきている銘柄で、期待値は低かったんだけど、こうして飲むとやっぱりレベル高いわ。甘みは抑え目だが基本的には濃醇なので、牛肉と相性がいい。
 
ちえびじん 純米吟醸 八反錦 生熟★★
1年生熟。カプロン強め。甘み強めだが八反らしいかっちり感、ミネラルもまあまあ。生っぽい旨みの出方で熟成のアドバンテージは特に感じない。思いのほかキレ良い。
 
生道井 特別純米 杜氏厳選BLEND★★☆
「いくじい」と読みます。60%磨きの特純を7割、50%磨きの純大を3割ブレンドした、やや変わり種。まずは熟成香がぐわっと。含むと強めの甘みと熟成感の強い旨み。アミノ酸多めでエキスっぽいがなぜかエレガント。それほど濃厚ではないが、酸が分厚いので太さはある。香りはないがフルーティー。面白いバランス。温度上がるとまろやかに。
 
小左衛門 Dessin 米の芯★★
1年熟成。立ち香ない。甘み軽い旨みもそれなりだがしっかりしてる。酸の下支えがある。含みで若干ではあるが確かに熟成感は感じる。軽いけど厚いみたいな、妙な面白さはある。まあ、ちょっとちぐはぐというか、まとまりに欠けるともいえる。これは燗すべきだったか。

2018年7月に飲んだ日本酒

やばいなー、最近どんどん日本酒に対するハードルが上がってて、美味いと思う酒が極端に減ってる。最近の好みが造りの巧いクリアな淡麗系なので、そうすると必然的にお高い大吟醸に寄っていかざるを得ないんですよ。720ml5000円とかの酒でハズレを引いちゃうとマジで切ないので、飲み屋で少量試飲したいんだけど、たいてい飲み屋に置いてあるのは安めの酒ばかり。ああ、困った。
 
鳴瀬川 特別純米酒 カップ ★★
柔らかくてバニラリーな立ち香。甘みはかなり弱いが優しい雰囲気。この辺はいい意味でカップ酒らしい馴染みやすさがある。宮城らしく旨みはスリムで残らない。いいんじゃないでしょうか。
 
鳳陽 純米酒★★
甘やかな立ち香。甘み自体は思ったほどでもないが、柔らかいアタックからふんわりした雰囲気の旨みへ。さほどエキスを感じさせず、良い意味で抑えたままキレる。変に太すぎないところがこの酒の特徴なのかな。燗だとよりふくらみがでていい。アル感も緩和される。
  
四季桜 特別純米酒 はなのえん★★
五百万石、生詰。アルコール感ある立ち香。濃醇でやや癖がある。旨みも太い。軽い熟成感もある。塩辛の臭みを消してくれて相性良い。
 
黎明 本醸造 上撰★★
沖縄の日本酒!乳酸立ち香。甘み優しい、本醸造らしい軽さでさっぱりしつつ、コクもしっかりして悪くない。ややまとまりにかけるか。燗にするとふんわりと映える。
 
寒菊 ocean99 青海-summer another edition-★★
バニラリーな立ち香。甘み弱いが酸しっかりしててジューシー。旨み控えめですっと抜けていく。アルコール感弱くまさにジュース。軽くミネラルも感じるが、基本飲みやすすぎて物足りないくらい。
 
二世古 特別純米酒 ★★
吟風使用。3月出荷のものを約4か月常温で寝かせた。火入れ純米酒にありがちな、乳酸とバニラとアルコールを感じる立ち香。含むと思いのほか甘みが強い。それなりに濃い目の旨みもスムーズに乗っていて、喉に来る辛みがぐっと引き締め、スパッと切れる。試飲したときは物足りなさがあったが、ここまで引っ張ったのは正解だったな。燗も大きく印象が変わるわけではないが、若干酸が前に出てきて良い感じ。
 
奈良萬 純米吟醸 一年氷温熟成★★★
酒未来使用。かなり弱いがバニラリーな立ち香。甘みは弱くクリスタル。透明感すごい。旨みも細いが酸がしっかりしているのでバランス良い。ただの水みたいな淡麗とは全く違う。熟成感は皆無。奈良萬 のスタンダードクラスとは全然別物。これは久々に素晴らしい酒に出会った。
 
長陽福娘 生酛無濾過生限定直汲み★★☆
柔らかい立ち香、軽いガス。甘みはそこそこあるがドライ感強め。凝縮感があって酸もしっかり。生酛特有の複雑さと芯の強さを併せ持つ。それでもそこまで押し出しが強いわけでもなく、爽やかさと質実剛健さのバランスが高次元で融合している。苦みとまではいかない旨みと苦味の中間のような柔らかな余韻がふわっと残る。これは非常に美味い。
 
羽根屋 純米大吟醸50 翼★★
イソアミル系でフルーティに香る。甘みそこそこ、酸もまずまずあって案外しっかりした味わいだが、キレイな引け。雑味もないしバランスよく非常に優等生な酒。
 
自然郷 芳醇純米 無濾過無加水★★
やや強めのカプロン。軽いガス、甘みは比較的ドライ。ミネラル由来の硬質さと苦味も。開けたてはちょっと硬いか。鼻から抜けるアル感が賛否を分けそう。個人的にはもうちょっと軽いほうが好きかな。

2018年6月に飲んだ日本酒

今月は少なめ。外飲みではまあまあいいのに巡りあってるんだけど、家飲み用に買ったのはハズレが多くてストレス溜まってる。あと、友人がスプマンテ飲ませてくれたんだけどめっちゃ美味くてはまりそう。日本酒への情熱がスプマンテのせいで少し弱まった。
 
特別純米 美山錦 無濾過生原酒★★
バニラリーな立ち香。わずかにガス。じわりと甘みがきてほどほどの酸と端正な旨みからキレイにはけていく。造り巧いなあ。ややアフターの苦味が強いか。温度が上がると少しだけ旨みが強くなるがこれはこれで。二日め、酸がしっかりしてくる。ジューシーさが増してとてもいい。
 
siesta 純米にごり酒★★
るみ子の蔵ですね。14度の低アル。香り強め、カプロン。柔らかく軽いアタック、やや苦味とミネラル。酸しっかりでキレ良い。低アルならではの物足りなさもあるが、柔らかさとミネラル感のバランスが面白い。燗つけてみたい。
 
蒼空 純米酒 美山錦★★☆
火入れ。カプロンそこそこ、甘み軽いが旨み上品で美しいキレ。やや熟成というか乳酸のニュアンスも。そこからの酸がジューシー。骨格もそれなりに。最後は極軽い苦味。最高のバランス。過去に同スペックのひやおろしを飲んでいるが、そちらのほうがややもっさりしていた。こちらのほうが蒼空らしくて好き。さらに生も飲んでるが同様。火入れのほうがこの銘柄らしさがあって良い。
 
众(ぎん) 生酛70 純米無濾過生原酒★★
そこそこカプロン。甘み強めゆっくり動く厚みのある味幅。含みは案外フルーティー。ややアルコールを感じるアフター。ほんのり苦味伴った余韻。
 
武勇 辛口純米酒★★
やや乳酸の立ち香。とろみを感じる液性。柔らかいアタックから優しい甘み、旨みまでのエンベロープはスムーズだが、辛みがここでぐっと主張、バシっとキレる。悪くない。つうか、美味いわ。燗つけると旨みの柔らかさ太さはそのままに、シャープさが加わり素晴らしい。地味ながら良い酒。
 
ソガペールエフィス ル・サケ・ナチュレル70★★☆
ご存じソガの古典生酛。今年初の一本。今期はわけあってソガの酒をなかなか飲めず、ここまで引っ張ってしまった。昨年のこいつはイマイチでバランス悪かったから全く期待してなかったんだけど、どうかな。あれ?いいじゃん!BYでこうも変わるか。厚みがあって酸がしっかり仕事をしていながらも、雑味がなく上品で凝縮感がある。うーん、趣味的醸造だから良くも悪くも安定感は求めないほうがいいってことか。
 
弥右衛門 純米吟醸★★
軽く爽やかな立ち香。含むと心地よくフルーティな含み香。火入れらしいベースの軽さ、抜け感がある。くいくい進んじゃう系。ぬる燗、マイルドなアタック、ふくよかだけど軽い。華やかだけど嫌味のない含み香。中盤の旨みがやや野暮ったいか。派手さがなくバランスのいい食中酒。
 
珠韻 生酒★★
頭の中が中学生なので、この銘柄を口に出してオーダーできない。スペック未公開だけど、磨きは間違いなく大吟醸クラス、30%台というウワサも。フローラルだが思いのほか穏やかな立ち香。甘みはかなり強め。旨みは甘みに引っ張られるタイプでエキス感はなく透明感がありスムーズ。女子向けフルーティーで派手派手な酒。意外にキレもいい。
 
二兎 THEMA 純米吟醸生原酒★★
酒仙洞堀一のPB。立ち香は穏やか、甘み強め、やや熟成感のあるコク。厚みのある酸がしっかり効いてる。うまい。以前飲んだ二兎は印象悪かったが、もうちょっと追ってみてもいいな。
 
流輝 限定純米無濾過生酒★★☆
ましだやPB。6号と玉栄。いつもの派手な流輝と全然違う!立ち香は弱い。甘みはそこそこでやわらかいがしっかりした酸がジューシー。6号ってこともありちょっと新政を想起させる。かなりうまい。個人的には絶対こっちの方向性のほうがいいと思うんだが。
 
白老 鈴木三河屋 season2 春 無濾過生原酒★★
鈴木三河屋PB。若水使用。そこそこの立ち香。甘みドライながら、ぎゅっとした酸が主張する。白老はこの酸がかなり特徴的だな。フレッシュ感にもつながる。旨みは控えめでバシッとキレもいい。無濾過生原酒の重い感じは全くない。
 
総乃寒菊 純米大吟醸 Limited Edition 槽場直汲 生酒★★☆
今年注目の千葉産銘柄。立ち香はややカプロン系の心地よい華やかさ。乳酸の先読みもある。含むと軽いガスから酸と一体になった上品かつ芯のある甘さ。酸はそれほど強くないがジューシーさは充分。そのままボリューム小さめの旨みに移行してスッと消える。後味でやや蜜のようなコクのあるニュアンスも。これはいいぞ。ミネラルによる骨格もあって、その流れでやや苦みもあるんだが、それはそれで悪くない。
 
辰泉 純米吟醸 中取り 辰ラベルNo.4★★
美山錦55%磨きの一回火入れ。結構イソアミル香るが嫌味はない。腰のある甘み、ムチッとした旨み、でも辛味があってキレがいい。フルーティーさもある。厚みもあるし、変わったバランスだがうまい。
 
日置桜 青冴え生酛 純米酒★★
雄町。クラシックな立ち香。やや甘みの先読みも。含むとアルコール感、柔らかいアタック。心地よい甘み、渋みとミネラル。終始極軽い苦味があるが全くもって嫌味はない。固いけど重すぎず軽すぎず不思議なバランス感。29BYなのである程度の固さは想定内だが、熟成してナンボの日置桜にしてはむしろ柔らかいのでは。いずれにしろこれは上級者向け。可能性を感じる。
 
会津中将 夏限定吟醸酒 ★★
フレッシュ感、軽い。ややエキスもあるがそこがこの銘柄らしさ。甘みはライト、旨みはエキス。酸は目立たないが、そこそこ仕事してる。個人的にはあまり好きじゃない銘柄なんだけど、上手だなあとは思います。
 
日置桜 くろぼく 強力 純米酒27BY★★
80%精米。くろぼくってのは火山灰土のことらしい。作物の育ちにくいその土であえて栽培した強力を使用しているとか。味はもう、これぞ日置桜といった典型的な味わい。燗しかないわー。カレーと合わせたけど、カレーが負けてました。
 
みむろ杉 Dio Abita★★
先月飲んで良かったので、日本酒ビギナーが来る飲み会に持参。いやー、やっぱりおしゃれで軽いですねえ。そして飲みやすい。
 
三千櫻 さくらにごり★★
これはほんと女子供が喜ぶ酒だわ。びっくりするくらいアルコール感なくて嚥下もスムーズ。酸は弱いが、優しい甘みとスムーズな流れは特筆もの。まじでジュースだわこれ。驚くべきは開栓から3カ月ほど冷蔵庫放置なのに味にほとんど変化がないこと。
 
黒兜 純米吟醸 秘伝黒麹仕込み 無濾過瓶囲い 28BY★★
濃醇で太い酸が立っている。なるほど、これが黒麹の効果か。いいね、ジューシーで好き。1年熟成だが老ねや熟味は感じず。
 
東洋美人 一歩 おりがらみ 槽垂れ生★★
山田錦50%精米。心地よいフルーティー立ち香。そこそこ甘いが酸がしっかりしているのでくどくない。旨みが太すぎず軽めのサイズ感で引けていく。すげえジューシーだなこれ。
 
宝剣 純米吟醸★★
宝剣といえば、の八反錦。立ち香弱い。甘みはそこそこだがドライで辛味あり。やや乳酸のニュアンスも。思ったより旨みがしっかりしてるな。こんなだったっけ?もっと物足りなかった記憶があるが…。キレはさすが、この銘柄のアイデンティティですね。

2018年5月に飲んだ日本酒

日本酒って大半が70点くらいで、いわば「そこそこうまい」程度なんだよね。正直、どれ飲んでも大体どんぐりの背比べ状態で、タイプや好みの差は別としてそれほどのレベル差はない。で、ここのところ求めてるのは90点以上の酒なわけで、そうなると必然的に手当たり次第じゃ確率が低いので、前評判が良かったり、以前飲んで良かった銘柄の別スペックとかに絞り込まれていく。なんか本当にレコード掘りと似てるわ。

 

木戸泉 DEEPGREEN 2015★★
2015BY、山田錦無濾過原酒特別純米高温山廃仕込み。少し酸のある熟した香り。甘み自体は柔らかいが酸が主張するのでパンチを感じる。含み香で熟成を感じ、乳酸の旨みからほんのり苦味でフィニッシュ。しっかりした酒ですね。50度の燗、酸が強調され過ぎるか。まあ肉料理には合いそう。ぬる燗か人肌燗くらいがまろやかでベスト。後半の酒っぽいアルコールと雑味の混じった感じは好みが別れるところか。三日目以降、酸が若干悪目立ちしていたが、均整がとれてきた。
 
来福 笑鴨 純米酒★★
アイガモ農法限定生産米使用だそうで。立ち香弱い。甘みは強めで旨みスムーズ。濃醇。やや苦味も。ムッチリした液性。乳酸。燗冷ましは雑味がなくなり素晴らしい。燗向けだが案外温度帯は選ばない。
 
三千櫻 純米きたしずく★★
55%精米。それほど強くはないイソアミル+カプロンの立ち香。甘み上品で強め、酸弱いが雑味はない。この銘柄はどれを飲んでも「らしさ」があって素晴らしい。甘み強めかつフローラルで雑味のない酒といえば、やはり三千櫻が筆頭だな。
 
琵琶のささなみ 純米大吟醸 生★★
イソアミルの香り強め。甘みそこそこ、きれいな味わい。飲みやすい。いかにも香り系だがたまにはいいね。
 
笑酒 特別純米★★
えぐし、と読む。難読すぎる。やや乳酸系の立ち香。甘みそこそこほんわかした感じ。ふわっとした余韻。悪くない。
 
笑亀 直汲み無濾過生原酒★★
なんと20度のアル添。麹っぽい立ち香。甘み強め。濃い。旨みはどしっとしてるがキレは良い。アル添感はあまりないが苦味ややあり。
 
車坂 山廃純米生原酒 27by★★
熟成感ある立ち香。甘みそこそこ、バランス良い。人肌燗、まったり、いい感じ。生だが温度低ければ燗も全然OK。
 
SAKAEMASU 純米吟醸 2016 SEVENTH VINTAGE★★
2016年醸造の2017年出荷、そこから1年常温保存。都合2年の熟成。立ち香からはややアルコールと極小の熟成感。含むと濃醇な甘みが酸を伴ってやってくる。凝縮感のある旨みにやや複雑さを孕んだアフター。全体にアルコールの強さを感じさせる。度数的には16度と普通なんだが。45度の燗、うーん、まあ悪くないがとりわけ燗上がりするってこともないな。酒器は口が広い平杯などのほうが口当たりが柔らかく、気になるアル感なども緩和される。
 
澤屋まつもと 守破離 notitle 28BY★★
去年飲んで感銘を受けたので少々お高いが、そこは目をつぶってあえて一年熟成を。立ち香は極軽く心地よいカプロン。ガス、甘みは弱く酸がビビッド。旨みは控えめで上品。キレも一瞬。この一連の流れは間違いなくnotitleの特徴。ただ、欲を言えばもう少し甘味があっても良かったか。美味いのは美味いし、洗練されてるのは間違いないんだけど、何か物足りないんだよな。とりあえず熟成のアドバンテージはほとんど感じられない。二日目以降、酸が出てきて少し全体的に太くなったか。これはこれで悪くない。ただ、やっぱり昨年飲んだときほどの感動はない。残念。
 
黒松仙醸 うすにごり 純米吟醸生原酒★★
ふわっとイソアミル。ガスがっつりなのにアタック柔らか。含みフルーティーながら旨みたっぷり、余韻長め。バランス良い。これはうまい。いい酒。
 
御前酒 菩提酛 無濾過生 直汲み★★
奈良以外で菩提酛と言えば、まずこの蔵が代表的な存在なんだけど、菩提酛と一言で言っても結構いろいろなタイプをリリースしてるんだよね。で、これはどうか。まず香りはそこそこ、菩提もとながら味わいに癖はない。酸が爽やかでいい感じ。旨いです。
 
坤滴 純米生原酒 しぼりたて★★☆
大手の黄桜酒造の子会社というかお抱えの蔵らしく、黄桜の偉い人が趣味性丸出しで好きなように作った特定名称酒がこの坤滴だとかいう話を酒屋から聞きましたが真偽のほどは定かではないです。ややフルーティーな立ち香。甘みそこそこで乳酸の旨み。柔らかい。キレ良い。丸い味わい。搾りたてとはいえ、飲んだのは5月なのでほとんど意味のないスペックだな。しかしこれはすげえ好きなタイプ。別のスペックも気になります。
 
姿 純米吟醸 無濾過生原酒★★
姿は割と香り系で今どきのわかりやすい酒のイメージがあったが、この通年タイプは初めて。香りは乳。甘み強め。コクアリ。キレ良い。コクの感じ好みだわ。これいいわ、好き。この蔵のポテンシャルがここに表現されてる感じがする。
 
望 生酛純米酒★★☆
秋田酒こまち。ややアルコールっぽい立ち香。アタックは普通だがほどほどの甘さを感じた後柔らかい印象に変わり、それが長めに続く。そこから生酛らしいやや強めの酸。この酸にほんのり乳酸のニュアンスも隠れているのでちょうどいいコク。後口でほどよい苦みが。これは良い酒。二日目、蜜のようなコクが発現。燗も40度くらいなら問題なし。甘酸っぱさが強調されて面白い。いやー、これ好き。
 
若鶴 玄 純米カップ★★
よくあるカップ酒の香り、おっさん臭い感じもあるが、好み的には嫌いではない。含むと、お、美味いじゃん。まろやかなアタックからほどほどの甘み。酸は弱目ながら旨みのアミノ酸が控えめで案外捌けがいい。それでいてちゃんとコクがあるところが素晴らしい。誤解しないでほしいんだけど、ワンカップ大関の雰囲気に近い。(ワンカップ大関は決して悪い酒ではありません)。辛口とうたっているだけあってキレも悪くない。ふーん、やるじゃん。これは他のスペックも飲んでみようかな。
 
雨過天晴 純米大吟醸★★
天青の最高峰ということで一度は飲んでみたかったお高い酒。カプロン強めだが嫌な感じ皆無。アタック強め酸もしっかり。エキスあり。ややアルコール感じ激しくキレ。全体的にパンチある。まあ、値段考えたらこのレベルでのリピートはないな。
 
十旭日 純米吟醸おりがらみ生 十年記念生酛★★
改良雄町。軽く心地良いカプロン。ほんのりガス、甘みは軽いが柔らかい印象。終始ミネラル感じる。面白いバランス。酸まずまずで最後苦味。
 
みむろ杉 Dio Abita★★☆
立ち香は弱いが上品。低アルで軽いが物足りない感じはない。甘みそこそこで酸は弱いがジューシーでふわっと旨みが。飲みやすい。おしゃれ。これはうまい。
 
星泉うすにごり純米吟醸無濾過生原酒★★
6号。立ち香弱い。甘み強め柔らか。濃醇。ややエキス。厚みある旨み。ゆっくりはける。
 
無風 純米酒 別拵★★
ひだほまれ。甘やかでやや乳酸を感じる立ち香。アタックはまろやかで甘み自体はほどほど。若干の苦味を感じさせながら乳酸的旨みに。終始雑味とアルコール感が気にはなるが、このマイルドさは好み。燗にすると乖離していたアルコール感が和らいで調和する。二日目以降さらにその傾向が。これは燗向け。
 
長陽福娘 山廃仕込無濾過生 26BY★★
店の冷蔵庫で1年半、そこから自宅の押し入れで常温放置1年半。恐怖の生熟実験。瓶底に澱がたまってて不安しかない。注ぐと老ねすれすれのクセのある立ち香。うおお、なんじゃこれ。結論から言うと超変わり種ながら全然飲めます。クセは確かにある。甘みはほどほどで、すぐに生熟の不思議な風味が。山廃らしい酸は感じるんだが、旨みのバランスが良く、熟成の香味もあって他にはない味に。クセが強いのでこれを不味いという人も多いと思うが、これもまた日本酒の深淵。ぬる燗にすると一気にクセが消えてスムーズなエンベロープに。これは驚きの変化。明らかにぬる燗がもっとも映える。50度だと少し辛みが出てバランス崩れる。これは面白いわ。
 
ほんのり軽い立ち香。含むと熟成感ある強めの甘み。酸もそこそこでジューシー。49%磨きにしては随分しっかりした印象。大吟醸は物足りなかったが、これは濃醇でいいな。
 
大盃 純米吟醸60★★
カプロンそこそこ、甘み軽い旨みまあまあキレ良い。うまい。
 
文佳人 純米吟醸 夏純吟★★
カプロンそこそこ、甘み軽いがしっかり系。旨みもそこそこあるがキレはすごい。出来のいい爽酒。
 
酉与右衛門 夏ぎんが 純米吟醸 無濾過生原酒★★
吟ぎんが使用。まずまずのカプロンとガス。よえもんにしては軽い。ミネラルあって輪郭がかっちりしてる。旨みは軽い。最後に軽い苦味。
 
大和のどぶ 純米にごり生原酒★★☆
生酛のどぶの速醸バージョン。軽いガスからドライな甘み。ちゃんと米の旨みがあるが無駄に広がらずスッキリ飲ませる。生のもたつく感じは全くない。骨格もしっかりしていて中道ながらバランスの良さは特筆モノ。これはうまいです。
 
 
妙の華 純米 生酛山田錦無濾過火入れ27BY★★
90%磨きで3年熟成。熟成酒らしい柔らかいアタック、甘みはドライで旨みが非常に強い。雑味もそれなりにあるが、まあ90%だし仕方ないか。少しだけ加水して燗すると軽くなってちょうどいい。
 
純米大吟醸 雄町 無濾過生原酒★★
ほどほどに豊潤でフルーティーな立ち香。甘みは強めでやや生っぽいもやっとした含み香がある。旨み自体はエキス感もなくふくらみがある。ここまではいかにも雄町といった風情。ただ、ファットながらキレがいいので嫌味がなく、次の杯が進んでしまう。出来の良さある。
 
大虎 大辛口純米生原酒★★
やや熟成感のある立ち香。ほどほどの甘みにジューシーな酸。旨みも強すぎずグレープ感がある。大辛口というだけあってキレは素晴らしく、非常に抜けがいい。生の嫌な感じは皆無。アタックが強くて終盤につれて細くなっていくが、頼りない感じではない。辛口に多いタイプだけどね。
 
東力士 純米吟醸生原酒 無濾過おりがらみ 山田錦酵母★★☆
M310と小川酵母のW酵母で醸したとのこと。東力士ってどうも田舎くさいイメージしか無かったんだけど、これは良い意味で裏切られた。トロピカル系のかなりフルーティーな立ち香。甘く、とろりとした口当たり、ほどほどの酸。旨みも程よくモダンで、最後はすっとキレる。良い時の三芳菊に通じるものがある。トロピカル系は基本クドいので好んで飲まないが、これは素晴らしい。好みの問題はあるが、非常にインパクトを残したので☆追加。
 
五橋 山廃純米生原 夏酒★★
白麹。爽やかな立ち香。わかりやすい甘酸。甘みそこそこでジューシーな酸。マジでジュースだわこれ。キレもいい。ゴクゴクいけちゃう系。ただ、どこか感覚的な軽さというか安っぽさを感じてしまうのはなぜだろう。
 
飛良泉 生酛 純米酒 生★★
イソアミル?ほどほどの立ち香。そこそこの甘みに軽めの旨み。やや苦味を伴いつつもきれいにはける。驚きはないが普通においしい。モダン生酛というほどモダン感はないが、クラシック生酛特有のごわつきは全くない。
 
 

2018年4月に飲んだ日本酒

4月の備忘録行きます。

 

笑四季 エレメンツオブライフ Episodeイチゴの花 純米大吟醸 生★★
甘い立ち香が結構香る。やはり甘みは濃い。酸もそこそこだが滑らか。甘酸濃醇。好き。
 
 花巴 水酛×水酛★★
貴醸酒のやり方で水もとをベースにして水もとを造るという変態酒。甘い乳酸の立ち香。うわー、これは甘い!わかりやすいくらい予想通りの味わい。
 
米鶴 純米吟醸 超搾りたて 生★★
出羽の里55%精米。軽くフルーティな立ち香。甘みやや強めでフレッシュ。ガス。エキス感もあり旨みはしっかり。軽い苦味でキレ。ジューシー&フルーティ系で非常に出来が良い。
 
月不見の池 純米 無濾過生 直汲み中取り★★
うすにごり。強めのガス。含みはフルーティーでややドライ。不思議な軽さがあるがバランスは良い。キャッチーでわかりやすいが軽さゆえか飲み飽きない魅力がある。
 
白老 特別純米酒若水 season1<冬>槽場直汲無濾過生原酒★★
赤坂の酒屋 鈴木三河屋のPBというかコラボ商品なのかな。立ち香はない。甘みそこそこで酸しっかり。旨みは軽めできれいに抜ける。これうまいなあ。特徴的なのは強めの酸ですな。
 
ふた穂 雄町 山廃純米吟醸 無濾過原酒 2016BY★★
立ち香はほぼない。軽めの飲み口からぐぐっと濃醇な旨みが押し寄せる。そのまま甘みと雄町らしい豊潤さを保ちながら長い余韻に。山廃らしい酸もあり。これは燗かな。
 
風の森 ALPHA TYPE5★★
燗推奨の風の森。秋津穂、火入れの無濾過原酒。栓がポンっと超元気に抜ける。とりあえず冷酒。立ち香は弱く、ややアルコール感があるか。まずはガス、ほどほどの軽い甘みから複雑さを内包した旨みに。不思議な余韻。古酒を仕込水に一部配合ということなので、そのあたりの影響だろうか。なかなか面白い。蔵元推奨の35度はどうか。大きく印象は変わらないが、全体的に柔らかくなったかな。もう10度ほど温度を上げると酸が前に出てきて面白い。冷酒も燗も終始軽くてミネラリーなのは風の森らしさというべきか。
 
駿 純米酒★★
全く聞いたことのない福岡の酒。立ち香はほぼない。ほんのりイソアミル?甘み控えめでドライ系、ただフルーティーさもあり。旨みはきれい。酸は表にこない。骨格しっかりややミネラルも。いいなこれ。若干エキスあるがこれはこれで悪くない。
 
黒松仙醸 こんな夜に… 山椒魚★★
信頼のこんな夜にシリーズ。濁り。立ち香ない。ガスたっぷりで好きな感じ。甘み控えめ、ドライ系。やや粉っぽいがかっちりしてる。旨みのエンベロープが短く余韻長め。
 
香露 本醸造★★☆
香りなし。軽く柔らかいアタック。ふんわりした甘み。熟成感を伴う優しくカラメルのような旨み。アル添らしく軽くてすっとキレる。嫌味なアル添感は全くなし。軽いのでスイスイ行っちゃう。50度の燗。ぐぐっと甘みと旨みが増す。やや後口もたつくか。燗冷ましはバランス良い。ただ冷酒のほうがベターかな。またひとつ好きなアル添が増えた。

篠峯 八反錦 純米吟醸 無濾過 生酒 中取り★★
立ち香はない。含むとガス。ドライで旨みのエキスは控えめ。ミネラルあり骨格しっかり。期待を裏切らない篠峯らしさだが、八反錦である分、さらにいつもよりシャープかも。やっぱり好きです。
 
黒澤 生酛 純米大吟醸 金紋錦 2016★★
某ブログで絶賛されてたので乗っかってみました。28BYで1年ちょっとの蔵内低温熟成。酸の強い立ち香。含むとまず軽い酸味とそこそこの甘みが。そのまますぐに乳酸の旨みが広がる。最後にほんのり苦味が顔を出し、ややアル感とタニックさを伴って長めの余韻。なんだこれ。美味いか不味いかってより、飲んだことないタイプで面白い。常温だとやや雑味があるかな。冷酒推奨。二日目、開いてきた。いいね。ベースはクリアで酸が強いタイプだが甘みがしっかりあるので物足りなさはない。酸が凝縮感を演出して抜けが良く軽い。なんだろこれ、どう表現したらいいのか。あ、これ生酛なのか。よくある生酛らしくはねえなあ。やや熟っぽい味もかすかに。店では常温で置かれていたのでそのせいかな。
 
寒菊 特別純米 OCEAN99 凪 Spring★★
先月店で飲んで良かったので4合瓶でリピート。まずガス、ほどほどの柔らかい甘みから生の感じが少し、酸がジューシー。旨みもしっかりあるが収束が早い。ミネラルっぽい骨格も感じる。最後、ほんのり苦味でバシっとキレ。二日目のほうがマイルドで甘みがやや増していいかも。バランス良いね。他のスペックも試したい。
 
弥久 特別純米 無濾過生原酒 28BY★★
びきゅうと読む、若駒の蔵の地元向け?五百万石55%。やや熟成感ある立ち香。甘みもありそうな雰囲気。含むと甘みはそこそこに、芳醇な乳酸の旨みが。エキスもあるが旨みとしてしっかり機能している。でも終始辛みがあってドライでもあるのが面白い。生熟成の成功例か。アフターで苦味の余韻も。
 
わかむすめ 燕子花 純米吟醸無濾過原酒★★☆
非常に生産量の少ない蔵。西都の雫使用。立ち香はカプロンがそこそこ、甘みは上品で軽やか。でも旨みはしっかりしてる。キレもいい。決してベースが軽いわけではない。酸は普通なのでシャープというわけでもないが、なんか軽いんだよな。これ好きだわ。
 
五峰 生酛原酒 2014BY★★☆
大那の蔵。甘やかな立ち香。柔らかいアタックのこっくりした甘みから軽めの旨みに。後からきっちり酸がきて、ここは生酛らしく締める。基本軽めの酒だが、どこか熟成の生酛らしい芯の強さも感じる。絶妙なバランス。
 
旭鳳 純米 無濾過生原酒 香醸★★
昨年から注目している旭鳳。心地良いカプロン。甘みそこそこドライ系。旨みが上品で抜けがいい。凝縮感もある。酸が前に出てくるわけではないが、きっちり下支えしている。八反らしい硬質な軽さ。無濾過生にありがちな野暮でうるさい感じは皆無。
 
花垣 純米60★★
バニラリーな立ち香。柔らかめのアタック。落ち着いた甘みからやや濃醇でバランスのとれた旨みが。酸もまあまああるのでダレる感じはない。50度の燗、もともとあった丸みがぐっときて少し甘みが増す。いいねえ、これは燗向けですな。派手さはないが、じんわり来る良い酒。
 
黒澤 生酛 純米吟醸 2014BY★★☆
3年の常温熟成。蜂蜜のような乳酸と軽い熟成感のある立ち香。あー、これ好きなタイプ。火入れらしくベースは軽いが柔らかくしっかりした甘み、乳酸の旨み。重すぎないのでふわっとほどけてゆく。ぬる燗もすごくいい。基本的な構成は変わらないが、ふんわり感が増す。冷やし過ぎると味幅が狭くなってやや苦味が目立ってくる。常温~ぬる燗がベスト。とにかく今まで飲んだ黒澤の中では一番好み。
 
晃水 自然醸清開 特別純米 カップ★★
友人の日光土産。全く聞いたことない銘柄。立ち香は穏やか。含むと軽やかな甘み。ほどほどに濃厚な旨みと味幅があるが、キレがあるのでバランスがいい。常温だとやや甘さがもたつくようになるが、ぬる燗にすると問題なくなる。思いのほか優秀。
 
澤乃井 純米★★
スーパーで1000円。80%精米。バニラリーで甘やかな立ち香。含むとやや雑味は多いがまろやかな甘さは好印象。旨みもしっかりしてて値段考えたら充分なレベル。ぬる燗にすると雑味がほどよく調和する。
 
信州舞姫 純米吟醸★★
美山錦。常温、ややアル感ある立ち香。含むとまず柔らかな酸味が。その後上品な甘みとそこそこの旨み。旨みの幅が広いため洗練という感じではないが、酸と旨みのバランスがよく、好きなタイプ。50度の燗にするとキレが増して背筋が通る。これはこれでナイス。冷酒にするとせっかくの酸が引っ込み、エキス感が出てきてしまうので、ここはやはり常温~燗でいきたい。